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公開番号
2025095748
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023212023
出願日
2023-12-15
発明の名称
遮音構造
出願人
株式会社HOWA
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
G10K
11/16 20060101AFI20250619BHJP(楽器;音響)
要約
【課題】車室の内外を連通する開口部が有する、空気の通り道としての機能を確保しながら、卓越周波数が比較的広い周波数範囲にわたる騒音を低減することを可能とする。
【解決手段】遮音構造10は、車内における車室21の外部20Aから車室21の内部21Aに伝わろうとする音を低減させる。遮音構造10は、車内に設けられて、外部20Aから内部21Aへ向かう向き、または、内部21Aから上記外部20Aへ向かう向き、の少なくともいずれかの向きに空気が抜ける空気通路11を備える。また、遮音構造10は、空気通路11が車室21に開口する開口部11Aに設けられて、外部20Aと内部21Aとを連通する筒状内面12Aを複数束ねた状態に有する多連筒構造12を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
車内における車室の外部から前記車室の内部に伝わろうとする音を低減させる遮音構造であって、
前記車内に設けられて、前記外部から前記内部へ向かう向き、または、当該内部から前記外部へ向かう向き、の少なくともいずれかの向きに空気が抜ける空気通路と、
前記空気通路が前記車室に開口する開口部に設けられて、前記外部と前記内部とを連通する筒状内面を複数束ねた状態に有する多連筒構造と、
を備えている、
遮音構造。
続きを表示(約 250 文字)
【請求項2】
請求項1に記載された遮音構造であって、
所定の周波数範囲に属する音を低減させるものであり、
前記多連筒構造における前記各筒状内面の開口が、当該開口の中を前記周波数範囲に属する音が伝わるときに、この音の波を平面波とみなすことができる程度に狭い、
遮音構造。
【請求項3】
請求項2に記載された遮音構造であって、
前記多連筒構造の前記各筒状内面が、当該筒状内面の中で伝わる音の波を平面波とみなすことができる程度に長い、
遮音構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、遮音構造に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、自動車などの車両において、その車内に取り付けられて車室の意匠面を構成するトリム部材には、車室の内外を連通する開口部が設けられる。この開口部は、例えば車両のドアを開閉する際の空気の通り道として必要な構成ではあるが、同時に外部の騒音が車室内に伝わる経路ともなる。これに対しては、トリム部材に設けられた開口部の周辺に、外部から車室内に伝わる騒音を低減させる構成を設ける技術が公知であった(例えば下記の特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-059737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載された従来の技術では、トリム部材の意匠面の反対側に拡張型の消音器を形成する構成により、騒音の低減を図る。ここで、拡張型の消音器には、その具体的形状によって決まる特定の周波数の音(およびその倍音)について、共鳴現象などのため音が低減しにくくなるという特徴がある。このため、上記従来の技術には、卓越周波数が比較的広い周波数範囲にわたる騒音(例えば車両走行時に発生するロードノイズ)を低減する効果が限定的であるという課題があった。
【0005】
本開示は、車室の内外を連通する開口部が有する、空気の通り道としての機能を確保しながら、卓越周波数が比較的広い周波数範囲にわたる騒音を低減することが可能な遮音構造を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示における1つの側面によると、車内における車室の外部から車室の内部に伝わろうとする音を低減させる遮音構造が提供される。この遮音構造は、車内に設けられて、上記外部から上記内部へ向かう向き、または、上記内部から上記外部へ向かう向き、の少なくともいずれかの向きに空気が抜ける空気通路を備えている。また、遮音構造は、空気通路が車室に開口する開口部に設けられて、上記外部と上記内部とを連通する筒状内面を複数束ねた状態に有する多連筒構造を備えている。
【0007】
上記の遮音構造によれば、空気通路を通って車室の外部から車室の内部に伝わろうとする騒音は、多連筒構造において車室の外部と車室の内部とを連通する複数の筒状内面を通る。これらの筒状内面は、その内部に空気が入り込むことで、車室の内外に空気が抜けることを許容しながら、この空気の振動により音を伝える。ここで、筒状内面の内部において音が伝わる場合、この音の音圧によって動く空気の量は、筒状内面によって限定される。一方で、筒状内面の外部(車室の内部など)において音が伝わる場合、この音の音圧によって動く空気の量についての限定は、より少ないものとなる。これにより、筒状内面の内部における音響インピーダンス(音の音圧を、この音の振動によって動かされる媒質(例えば空気)の体積速度で割った商)は、筒状内面の外部における音響インピーダンスと差が生じる。この音響インピーダンスの差は、いわゆる「開口端反射減衰」(筒状内面の一方端から他方端に抜けようとする音について、その一部が他方端の近傍にて一方端側に反射されることで、他方端から出る音が減少する現象)を発生させる。この開口端反射減衰には、従来の技術として上述した拡張型の消音器による音の減衰のような、特定の周波数の音について共鳴現象などのため音が低減しにくくなるという特徴はない。これにより、車室の内外を連通する開口部が有する、空気の通り道としての機能を確保しながら、卓越周波数が比較的広い周波数範囲にわたる騒音を低減することが可能な遮音構造を提供することができる。
【0008】
1つの好ましい実施態様では、遮音構造は、所定の周波数範囲に属する音を低減させるものである。この遮音構造においては、多連筒構造における各筒状内面の開口が、この開口の中を上記周波数範囲に属する音が伝わるときに、この音の波を平面波とみなすことができる程度に狭い。
【0009】
開口端反射減衰は、筒状内面を抜けようとする音の波を平面波とみなすことができる状況下で発生する現象である。ここで、筒状内面の開口のサイズに対し、この開口を抜ける音の波長が短すぎる(周波数が高すぎる)場合、例えば音の波において密になる部分と疎になる部分との両方が開口に現れてこの波を平面波とみなすことができなくなり、開口端反射減衰がうまく発生しなくなるおそれがある。これに対し、上記の遮音構造によれば、多連筒構造の各筒状内面における開口を、低減対象となる音の周波数(波長)に合わせた狭いものとすることで、この音の開口端反射減衰による低減効果が小さくなるおそれを低減させることができる。
【0010】
上記の実施態様では、多連筒構造の各筒状内面が、この筒状内面の中で伝わる音の波を平面波とみなすことができる程度に長いものが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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