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公開番号2025103810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221455
出願日2023-12-27
発明の名称吸音パネル
出願人株式会社総合車両製作所
代理人個人,個人,個人
主分類G10K 11/172 20060101AFI20250702BHJP(楽器;音響)
要約【課題】低周波帯~中周波帯の音に対する吸音性能の向上が図られる吸音パネルを提供する。
【解決手段】吸音パネル1は、複数の孔部2aを有する表面板2と、表面板2と一定の間隔をもって配置された裏面板3と、表面板2と裏面板3との間に一定の間隔をもって配置されたリブ4と、表面板2と裏面板3との間でリブ4間に配置された複数の吸音材5と、を備え、吸音材5の裏面5aと裏面板3との間には、空気層Eが形成され、裏面板3は、吸音材5の裏面5aに接すると共に空気層Eに隣接して配置された中空部22、及び当該中空部22の内部空間を外部に連通させる共鳴孔23による共鳴吸音構造体21を有し、共鳴吸音構造体21において、共鳴孔23の開口端23aは、空気層Eに面している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
複数の孔部を有する表面板と、
前記表面板と一定の間隔をもって配置された裏面板と、
前記表面板と前記裏面板との間に一定の間隔をもって配置されたリブと、
前記表面板と前記裏面板との間で前記リブ間に配置された複数の吸音材と、を備え、
前記吸音材の裏面と前記裏面板との間には、空気層が形成され、
前記裏面板は、前記吸音材の裏面に接すると共に前記空気層に隣接して配置された中空部、及び当該中空部の内部空間を外部に連通させる共鳴孔による共鳴吸音構造体を有し、
前記共鳴吸音構造体において、前記共鳴孔の開口端は、前記空気層に面している、
吸音パネル。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記中空部は、前記共鳴孔が設けられた壁部を有し、
前記壁部は、前記裏面板の本体部に対して傾斜している、請求項1記載の吸音パネル。
【請求項3】
前記リブは、前記表面板と前記中空部とを繋ぐように前記表面板と前記裏面板との間に配置されている、請求項1記載の吸音パネル。
【請求項4】
前記吸音材と前記裏面板とで囲まれる前記空気層の体積は、前記共鳴吸音構造体における前記中空部の体積よりも大きくなっている、請求項1~3のいずれか一項に記載の吸音パネル。
【請求項5】
前記共鳴吸音構造体における前記中空部の体積は、前記吸音材と前記裏面板とで囲まれる前記空気層の体積よりも大きくなっている、請求項1~3のいずれか一項記載の吸音パネル。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、吸音パネルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば鉄道車両の走行時に床下で発生する音を吸音する吸音パネルが知られている。例えば特許文献1に記載の車両用吸音パネルは、鉄道車両下部の台車からの騒音を吸収する吸音材を備えている。この従来の吸音パネルは、表面保護材と、背面板と、表面保護材と背面板との間に所定の間隔をもって設けられた複数のリブと、表面保護材と背面板との間でリブ間に収納された吸音材とを備えている。吸音材と表面保護材との間には、空気層が設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-283842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述のような吸音パネルでは、鉄道車両の走行時に床下で発生する転動音や、床下で発生した音が防音壁で反射した反射音、床下に配置される機器類の駆動音など、特に低周波帯~中周波帯の音に対する吸音性能の向上が求められている。
【0005】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、低周波帯~中周波帯の音に対する吸音性能の向上が図られる吸音パネルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の要旨は、以下に示すとおりである。
【0007】
[1]複数の孔部を有する表面板と、前記表面板と一定の間隔をもって配置された裏面板と、前記表面板と前記裏面板との間に一定の間隔をもって配置されたリブと、前記表面板と前記裏面板との間で前記リブ間に配置された複数の吸音材と、を備え、前記吸音材の裏面と前記裏面板との間には、空気層が形成され、前記裏面板は、前記吸音材の裏面に接すると共に前記空気層に隣接して配置された中空部、及び当該中空部の内部空間を外部に連通させる共鳴孔による共鳴吸音構造体を有し、前記共鳴吸音構造体において、前記共鳴孔の開口端は、前記空気層に面している、吸音パネル。
【0008】
この吸音パネルでは、裏面板に共鳴吸音構造体が設けられており、当該共鳴吸音構造体の中空部の内部空間と連通する共鳴孔の開口端が、吸音材の裏面と裏面板との間の空気層に面している。このような構成によれば、共鳴吸音構造体を裏面板に設けることで、共鳴吸音構造体をリブ等に設ける場合に比べて吸音材の大きさを変えることなく中空部の設計自由度を向上でき、低周波帯~中周波帯の音に対する吸音の共鳴条件の最適化が図られる。また、共鳴孔の開口端と吸音材の裏面との間に空気層による隙間が存在することで、空気の共鳴による音波の熱への変換が阻害されることを回避でき、さらに、裏面板に向かう音波の山に相当する位置に吸音材を位置させることができるため、共鳴条件が最適化された状態で共鳴吸音構造体での吸音効率を向上させることができる。したがって、この吸音パネルでは、低周波帯~中周波帯の音に対する吸音性能の向上が図られる。
【0009】
[2]前記中空部は、前記共鳴孔が設けられた壁部を有し、前記壁部は、前記裏面板の本体部に対して傾斜している、[1]記載の吸音パネル。この場合、吸音パネルの組み立てにあたって、中空部を有する裏面板に工具などをアクセスし易くなり、壁部に共鳴孔を形成する際の作業性を向上できる。
【0010】
[3]前記リブは、前記表面板と前記中空部とを繋ぐように前記表面板と前記裏面板との間に配置されている、[1]又は[2]記載の吸音パネル。共鳴吸音構造体の中空部は、強度部材としても機能する。リブを強度部材である中空部と繋げることで、吸音パネルの強度を十分に確保できる。
(【0011】以降は省略されています)

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