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公開番号
2025108777
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-23
出願番号
2025075988,2021196668
出願日
2025-05-01,2021-12-03
発明の名称
亜酸化銅粒子、その製造方法、光焼結型組成物及びそれを用いた導電膜の形成方法
出願人
日本化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01G
3/02 20060101AFI20250715BHJP(無機化学)
要約
【課題】低抵抗である上に、均一であり且つ基材との密着性に優れる導電膜を光照射により形成することのできる光焼結型組成物を提供すること。
【解決手段】スズ、バナジウム、セリウム及び銀からなる群から選択される少なくとも1種の添加元素を含有し且つ一辺の長さが10nm~1,000nmである立方体又は直方体の形状を有する亜酸化銅粒子と、溶媒とを含む光焼結型組成物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スズ、バナジウム、セリウム及び銀からなる群から選択される少なくとも1種の添加元素を含有し且つ一辺の長さが10nm~1,000nmである立方体又は直方体の形状を有することを特徴とする亜酸化銅粒子。
続きを表示(約 570 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の亜酸化銅粒子の含有率が個数基準で80%以上であることを特徴とする亜酸化銅粉末。
【請求項3】
前記添加元素の含有量が、1ppm~30,000ppmであることを特徴とする請求項2に記載の亜酸化銅粉末。
【請求項4】
請求項1に記載の亜酸化銅粒子の製造方法であって、
銅イオンと、2価のスズイオン、4価のバナジウムイオン、3価のセリウムイオン及び1価の銀イオンからなる群から選択される少なくとも1種の添加イオンとを含有する水溶液をアルカリ溶液と混合して水酸化銅を生成させた後、還元糖溶液を添加して亜酸化銅粒子を還元析出させることを含み、
水酸化銅を生成させる際の温度を30℃~95℃とし、
亜酸化銅粒子を還元析出させる際の温度を30℃~95℃とし、
水酸化銅1モルに対して、還元糖が0.2モル~3モルとなるように、還元糖溶液を0秒超~60秒で添加した後、5分~120分間還元反応を行い、
水酸化銅の生成が開始してから還元反応が終了するまでの温度上昇幅を0℃~10℃に維持し、
水酸化銅を生成させる際及び亜酸化銅粒子を還元析出させる際に、溶液を周速0.1m/s~40m/sで攪拌することを特徴とする亜酸化銅粒子の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、亜酸化銅粒子、その製造方法、光焼結型組成物及びそれを用いた導電膜の形成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
基材上に導電膜を形成する方法として、金属酸化物粒子の分散体を基材に塗布して塗膜を形成した後、その塗膜に加熱処理又は光照射処理を施して焼結させる技術が知られている。特に、光照射処理を施す方法は、低温で焼結させることができるため、耐熱性の低い樹脂基材への適用が可能であるという利点がある。このような用途に用いることができる亜酸化銅粒子として、例えば、特許文献1には、アルカリ溶液と2価の鉄イオンが添加された銅イオン含有溶液の一方を他方に添加して水酸化銅を生成させた後、還元剤を添加して亜酸化銅粒子を還元析出させて得られる、走査型電子顕微鏡により測定される平均一次粒子径が0.5μm以下であり且つ30ppm以上の鉄を含有する亜酸化銅粉末が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-5188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らが、特許文献1に記載の亜酸化銅粉末の分散体を用いて塗膜を形成し、その塗膜に光を照射して亜酸化銅粉末の還元処理を行ったところ、塗膜の一部が飛散して導電膜が不均一に形成されたり、銅への還元焼結が不十分であるために基材との密着性の低い導電膜が形成されるということが分かった。
【0005】
従って、本発明は、低抵抗である上に、均一であり且つ基材との密着性に優れる導電膜を光照射により形成することのできる光焼結型組成物及びそれを用いた導電膜の形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記実情を鑑みて鋭意研究を重ねた結果、特定の添加元素を含有し且つ特定の形状を有する亜酸化銅粒子、並びにその亜酸化銅粒子を含む光焼結型組成物が、上記課題を解決できることを見出し本発明の完成に至った。
【0007】
即ち、本発明は、スズ、マンガン、バナジウム、セリウム及び銀からなる群から選択される少なくとも1種の添加元素を含有し且つ一辺の長さが10nm~1,000nmである立方体又は直方体の形状を有することを特徴とする亜酸化銅粒子である。
また、本発明は、上記亜酸化銅粒子と、溶媒とを含むことを特徴とする光焼結型組成物である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、低抵抗である上に、均一であり且つ基材との密着性に優れる導電膜を光照射により形成することのできる光焼結型組成物、並びにその光焼結型組成物の原料として用いられる亜酸化銅粒子を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1で得られた亜酸化銅粒子を含む亜酸化銅粉末の走査型電子顕微鏡写真(倍率10万倍)である。
実施例9で得られた亜酸化銅粒子を含む亜酸化銅粉末の走査型電子顕微鏡写真(倍率10万倍)である。
比較例1で得られた亜酸化銅粒子を含む亜酸化銅粉末の走査型電子顕微鏡写真(倍率10万倍)である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明による亜酸化銅粒子は、スズ、マンガン、バナジウム、セリウム及び銀からなる群から選択される少なくとも1種の添加元素を含有し且つ一辺の長さが10nm~1,000nmである立方体又は直方体の形状を有するものである。立方体又は直方体の形状の亜酸化銅粒子同士が面接触することにより光焼結が円滑に進行する。立方体又は直方体の一辺の長さは、立方体又は直方体の形状を有する亜酸化銅粒子を走査型電子顕微鏡(SEM)により1万~10万倍の拡大倍率で観察した像において測定したものである。立方体又は直方体の形状を有する亜酸化銅粒子の1辺の長さは、分散性の向上及び充填率が向上することにより粒子同士の接触面積が増大することで光焼結が進行しやすくなるといった観点から、好ましくは30nm~900nmである。
本明細書において、「一辺の長さが10nm~1,000nmである立方体又は直方体の形状を有する亜酸化銅粒子」とは、一辺の長さが10nm~1,000nmの範囲内にあれば、立方体又は直方体の頂点の一部が面取りされた不完全な形状のものも含むこととする。
(【0011】以降は省略されています)
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