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公開番号2025108855
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-24
出願番号2024002310
出願日2024-01-11
発明の名称送信システム、受信システム、チャネル合成システム
出願人株式会社NTTドコモ
代理人個人,個人,個人
主分類H04J 1/08 20060101AFI20250716BHJP(電気通信技術)
要約【課題】漏洩ローカル信号による伝送品質劣化を防止する送信システム、受信システム、チャネル合成システムを提供する。
【解決手段】本開示の送信システムは、N個の送信機と、N個の送信機の出力を一つの出力端子に信号合成するチャネル合成器を含む。チャネル合成器は、第nの送信ベースバンド帯域フィルタと、第nの送信ベースバンド帯域フィルタに接続された第nの送信周波数変換器と、第nの送信周波数変換器にローカル信号を供給する第nの送信局部発振器と、第nの送信ベースバンド帯域フィルタと第nの送信周波数変換器の接続点に接続された第nの送信ローカル信号帯域フィルタと、第nの送信ローカル信号帯域フィルタの他端に一端が接続され、他端が終端された第nの送信終端抵抗と、第nの送信周波数変換器に接続された第nの送信無線帯域フィルタを含む。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
N個(Nは2以上の整数)の送信機と、前記N個の送信機の出力を一つの出力端子に信号合成するチャネル合成器を含む送信システムであって、
前記チャネル合成器は、
第n(n=1,…,N)の送信ベースバンド信号を通過させる第nの送信ベースバンド帯域フィルタと、
前記第nの送信ベースバンド帯域フィルタに接続され、第nの送信中心周波数への周波数変換を実行する第nの送信周波数変換器と、
前記第nの送信周波数変換器に第nの送信局部発振周波数のローカル信号を供給する第nの送信局部発振器と、
前記第nの送信ベースバンド帯域フィルタと前記第nの送信周波数変換器の接続点に接続され、前記第nの送信局部発振周波数のローカル信号を通過させる第nの送信ローカル信号帯域フィルタと、
前記第nの送信ローカル信号帯域フィルタの他端に一端が接続され、他端が終端された第nの送信終端抵抗と、
前記第nの送信周波数変換器に接続され、前記第nの送信中心周波数に変換された第nの送信無線周波数信号を通過させる第nの送信無線帯域フィルタを含む
送信システム。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
空間から受信したN個(Nは2以上の整数)のチャネルが含まれる無線信号をN個の受信機に入力するためのチャネル分離器と、前記N個の受信機を含む受信システムであって、
前記チャネル分離器は、
第n(n=1,…,N)の受信無線周波数信号を通過させる第nの受信無線帯域フィルタと、
前記第nの受信無線帯域フィルタに接続され、第nの受信中心周波数への周波数変換を実行する第nの受信周波数変換器と、
前記第nの受信周波数変換器に第nの受信局部発振周波数のローカル信号を供給する第nの受信局部発振器と、
前記第nの受信無線帯域フィルタと前記第nの受信周波数変換器の接続点に接続され、前記第nの受信局部発振周波数のローカル信号を通過させる第nの受信ローカル信号帯域フィルタと、
前記第nの受信ローカル信号帯域フィルタの他端に一端が接続され、他端が終端された第nの受信終端抵抗と、
前記第nの受信周波数変換器に接続され、第nの受信ベースバンド信号を通過させる第nの受信ベースバンド帯域フィルタを含む
受信システム。
【請求項3】
請求項1に記載の送信システムと請求項2に記載の受信システムを含むチャネル合成システム。
【請求項4】
N個(Nは2以上の整数)の送信機と、前記N個の送信機の出力を一つの出力端子に信号合成するチャネル合成器を含む送信システムであって、
前記チャネル合成器は、
第n(n=1,…,N)の送信ベースバンド信号を通過させる第nの送信ベースバンド帯域フィルタと、
前記第nの送信ベースバンド帯域フィルタの出力側に接続され、入力信号を低損失で出力し、出力側からの入力信号を終端する第nの送信アイソレータと、
前記第nの送信アイソレータに接続され、第nの送信中心周波数への周波数変換を実行する第nの送信周波数変換器と、
前記第nの送信周波数変換器に第nの送信局部発振周波数のローカル信号を供給する第nの送信局部発振器と、
前記第nの送信周波数変換器に接続され、前記第nの送信中心周波数に変換された第nの送信無線周波数信号を通過させる第nの送信無線帯域フィルタを含む
送信システム。
【請求項5】
空間から受信したN個(Nは2以上の整数)のチャネルが含まれる無線信号をN個の受信機に入力するためのチャネル分離器と、前記N個の受信機を含む受信システムであって、
チャネル分離器は、
第n(n=1,…,N)の受信無線周波数信号を通過させる第nの受信無線帯域フィルタと、
前記第nの受信無線帯域フィルタの出力側に接続され、入力信号を低損失で出力し、出力側からの入力信号を終端する第nの受信アイソレータと、
前記第nの受信アイソレータに接続され、第nの受信中心周波数への周波数変換を実行する第nの受信周波数変換器と、
前記第nの受信周波数変換器に第nの受信局部発振周波数のローカル信号を供給する第nの受信局部発振器と、
前記第nの受信周波数変換器に接続され、第nの受信ベースバンド信号を通過させる第nの受信ベースバンド帯域フィルタを含む
受信システム。
【請求項6】
請求項4に記載の送信システムと請求項5に記載の受信システムを含むチャネル合成システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、送信システム、受信システム、チャネル合成システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
2030年頃の市場導入が想定される第六世代移動通信システム(6G)においては、100Gbpsを超える大容量無線通信の実現が求められている(非特許文献1)。大容量無線通信実現のための有効な手法として、無線通信に使用する帯域幅を大きく確保する方法があげられる。事実、6Gにおいては、これまで移動通信システムに積極的に使用されてこなかった100GHzを超えるサブテラヘルツ帯を活用することで、無線通信の帯域幅を大きくすることが検討されている。
【0003】
無線通信の帯域幅を大きくする際の問題の一つとして、ベースバンド(BB)帯域/中間周波数(IF)帯域の拡大が困難なことがあげられる。BB信号およびIF信号の帯域は、これら信号を発生および受信する際に用いるディジタル・アナログコンバータ(DAC)およびアナログ・ディジタルコンバータ(ADC)の帯域やサンプリングレートにより制限される。
【0004】
製品として市中に存在する無線通信用のDACおよびADCを用いる場合、BB帯域/IF帯域は、最大でも5GHz程度となる。結果として、これらBB/IF信号をアップコンバートして発生されるサブテラヘルツ帯の高周波(RF)信号の帯域も高々5GHz程度となってしまう。したがって、サブテラヘルツ帯を用いた大容量無線実現に向けては、BB帯域/IF帯域を現状よりも拡張する技術(以下、帯域拡張技術と呼称する)が重要となる。
【0005】
既存の帯域拡張技術として、チャネルボンディング(チャネル合成)が知られている。従来技術のチャネル合成システム9の機能構成を図1に示す。同図に示すように従来技術のチャネル合成システム9は、送信システムと受信システムを含む。送信システムは、N個(ただし、Nは2以上の整数)の送信機(TX)91-1,…,91-N、チャネル合成器92、送信アンテナ93を含む。受信システムは、受信アンテナ94、チャネル分離器95、N個の受信機(RX)96-1,…,96-Nを含む。チャネル合成システム9は、複数の無線信号帯域(チャネル)を合成し、等価的に広い無線信号帯域を用いるシステムである。
【0006】
なお、本開示では、N個の送信機(TX)およびN個の受信機(RX)に合わせて同名の各構成要件がそれぞれN個ずつ登場し(一部の構成要件を除く)、これらにはそれぞれ枝番1,…,Nを付与している。これらは同名である限り同じ動作をするため、同名のN個の各構成要件については、同名のn番目(n=1,…,N)の各構成要件が代表するものとして記述する。n番目の送信機91-nおよびn番目の受信機96-nは、無線信号としてチャネルn(ch.n)を取り扱うものとする。
【0007】
各チャネルの帯域幅は、上記のDAC、ADCの帯域制限により、数GHzに帯域制限されている。送信システムにおいて、チャネル合成器92はN個のチャネルの信号(ch.1、…、ch.N)をそれぞれ別々の中心周波数(f

,f

,…,f

)に周波数変換する。送信アンテナ93はNチャネル分の帯域幅を有する広帯域なRF信号を送信する。
【0008】
受信システムにおいて、受信アンテナ94はこの広帯域なRF信号を受信する。チャネル分離器95はRF信号をもともとのN個のチャネルの信号(ch.1,…,ch.N)に分離する。各受信機96-nは各チャネルの信号を受信する。チャネルボンディングを用いることにより、送信機TX、受信機RXそれぞれが担うチャネルの帯域幅は小さくとも、無線通信に用いるRF信号の帯域幅を大きくすることができる。
【0009】
チャネルボンディングを用いた無線通信を実現するためには、チャネル合成器92、チャネル分離器95を適切に設計し、チャネル混信を回避することが重要である。この点について、図2を用いて説明する。
【0010】
図2は、従来技術のチャネル合成システム9においてチャネル合成器92としてN:1合成器を用いチャネル分離器95としてN:1分配器を用いた機能構成例を示す図である。同図に示すように、送信システムにおけるチャネル合成器92は、第n(n=1,…,N)の送信ベースバンド信号を通過させる第nの送信ベースバンド帯域フィルタ921-nと、第nの送信ベースバンド帯域フィルタ921-nに接続され、第nの送信中心周波数への周波数変換を実行する第nの送信周波数変換器922-nと、第nの送信周波数変換器922-nに第nの送信局部発振周波数のローカル信号を供給する第nの送信局部発振器923-nと、第nの送信周波数変換器922-nに接続され、第nの送信中心周波数に変換された第nの送信無線周波数信号を通過させる第nの送信無線帯域フィルタ924-nとN:1合成器925を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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