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公開番号2025109978
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-25
出願番号2025086134,2023044098
出願日2025-05-23,2023-03-20
発明の名称ブラックペレット及びその製造方法
出願人株式会社ブルーオーシャン産業,BLUE OCEAN INDUSTRY, INC.
代理人個人
主分類C10L 5/44 20060101AFI20250717BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】バイオマス原料を用いて燃料を製造する技術を提供する。
【解決手段】ブラックペレット及びその製造方法が開示される。一実施例によるブラック
ペレットの製造方法は、バイオマス原料を圧搾する圧搾工程と、前記圧搾工程で圧搾され
た圧搾物から揮発性成分を除去する揮発性成分除去工程と、前記揮発性成分除去工程で前
記揮発性成分が除去された原料を半炭化処理する半炭化工程と、前記半炭化工程で半炭化
処理された半炭化物を粉砕する粉砕工程と、前記粉砕工程で粉砕された粉砕物に燃焼用添
加剤及びバインダーを添加して混合する混合工程と、前記混合工程で混合された混合物を
ペレットに作るペレット化工程とを含むことができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
バイオマス原料を圧搾する圧搾工程と、
前記圧搾工程で圧搾された圧搾物から揮発性成分を除去する揮発性成分除去工程と、
前記揮発性成分除去工程で前記揮発性成分が除去された原料を半炭化処理する半炭化工
程と、
前記半炭化工程で半炭化処理された半炭化物を粉砕する粉砕工程と、
前記粉砕工程で粉砕された粉砕物に燃焼用添加剤及びバインダーを添加して混合する混
合工程と、
前記混合工程で混合された混合物をペレットに作るペレット化工程と、
を含むことを特徴とする、ブラックペレットの製造方法。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
前記揮発性成分除去工程で、前記圧搾物が配置されたチャンバー内に不活性気体を注入
し、前記チャンバー内に存在する酸素を除去した状態で200~300℃で前記圧搾物を
熱処理し、前記圧搾物から出る揮発性成分を前記チャンバーの外部に排出させることを特
徴とする、請求項1に記載のブラックペレットの製造方法。
【請求項3】
前記バイオマス原料は、木材副産物、パーム空果房(Empty Fruit Bun
ch、EFB)及びパームカーネル殻(Palm Kernel Shell、PKS)
のうちから選択される少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載のブラッ
クペレットの製造方法。
【請求項4】
前記燃焼用添加剤はアルミノ珪酸塩であり、前記アルミノ珪酸塩に含まれた二酸化珪素
の含有量を前記アルミノ珪酸塩に含まれた酸化アルミニウムの含有量で割った比が0.6
5~1.85であることを特徴とする、請求項1に記載のブラックペレットの製造方法。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか一項に記載の製造方法によって製造された、ブラックペレット

【請求項6】
パーム空果房が半炭化処理された半炭化物と、
前記半炭化物に混合されたアルミノ珪酸塩と、
を含むことを特徴とする、ブラックペレット。
【請求項7】
前記アルミノ珪酸塩に含まれた二酸化珪素の含有量を前記アルミノ珪酸塩に含まれた酸
化アルミニウムの含有量で割った比が0.65~1.85であることを特徴とする、請求
項6に記載のブラックペレット。
【請求項8】
前記ブラックペレットの発熱量は5500cal/g~7000cal/gであること
を特徴とする、請求項6に記載のブラックペレット。
【請求項9】
前記ブラックペレットは、炭素に対する水素の原子比が0.8~1.6であり、炭素に
対する酸素の原子比が0.2~0.8であることを特徴とする、請求項6に記載のブラッ
クペレット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はブラックペレット及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
2015年のパリ気候協定以後、地球の平均温度の上昇を制限しようと全世界的な努力
が続けられている。このような努力の一環として、地球温暖化の原因の一つである化石燃
料の使用量を減らし、新再生エネルギーを使おうとする動きがある。
【0003】
新再生エネルギーとは、既存の化石燃料を変換させて用いるか、日光、水、地熱、雨水
、生物有機体などの再生可能なエネルギーを変換させて用いるエネルギーを言う。新再生
エネルギーは、化石燃料と違い、再生が可能であって枯渇しない特徴を有し、汚染物質や
二酸化炭素の排出が少なくて環境に優しく、化石燃料に比べて比較的地球上に均等に分布
している。
【0004】
新再生エネルギーのうち、山林バイオマスは炭素中立エネルギーであり、気候変化を最
小化し、化石燃料を代替する、環境に優しい再生エネルギーとして知られている。例えば
、木材ペレットは、木を伐採して残った木材、または防腐剤、塗料などの化学物質によっ
て汚染されなかった林業副産物を大鋸屑にした後、一定のサイズに圧縮して加工したもの
である。これに関連して、韓国登録特許第10-0878051号公報には木材ペレット
を製造する方法に対する技術が提示されている。
【0005】
一方、パーム空果房(Empty Fruit Bunch、EFB)はパーム実から
パームオイルなどを生産するためにパーム実の果房を除去して残った残物を言う。このよ
うなパーム廃棄物であるパーム空果房は家畜の飼料または堆肥として一部が使われたが、
使われなかった部分は焼却するか廃棄しなければならなかった。
【0006】
ところで、パーム空果房は水分含量が多いから腐敗しやすく、パーム空果房が腐敗すれ
ば、温室ガスの一つであるメタンガスが発生する問題があったが、現在多様な規制のため
パーム空果房を焼却しにくく、廃棄物処理の際には多大な費用がかかる実情がある。した
がって、資源再活用及び環境の側面で見るとき、廃棄される副産物を燃料として活用する
ことができる技術の開発が至急な状況である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
韓国登録特許第10-0878051号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の技術的思想は上述した問題点を解決するためのものであり、バイオマス原料を
用いて燃料を製造する技術を提供することにその目的がある。
【0009】
また、本発明の技術的思想は、従来は焼却するか廃棄していた副産物を燃料として再活
用する技術を提供することに更なる目的がある。
【0010】
本発明が解決しようとする課題は前述した課題に限定されず、言及しなかった他の技術
的課題は、後述する内容から、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に明らか
に理解可能であろう。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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