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公開番号2025094551
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-25
出願番号2023210171
出願日2023-12-13
発明の名称潤滑油添加剤、潤滑油、及び潤滑油添加剤の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C10M 145/14 20060101AFI20250618BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】油に添加した際の溶解性、せん断安定性と粘度指数を両立できる潤滑油添加剤及びその製造方法、並びに潤滑油を提供する。
【解決手段】重合体を含み、前記重合体は、式(1)で表される化合物に由来する構成単位(A)、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位(B)を含み、全構成単位の合計100質量%中の前記構成単位(A)の含有量が21~99.9質量%、前記構成単位(B)の含有量が0.1~79質量%であり、重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤。
[化1]
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025094551000007.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">23</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (R1はCnH2n+mで表される基であり、nは1~30の整数であり、mは-3、-1及び1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
重合体を含む潤滑油添加剤であって、
前記重合体は、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中の下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%であり、重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤。
TIFF
2025094551000005.tif
23
170
(一般式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記一般式(1)中、nは2~11の整数であり、mは-3又は-1であり、2n+mは3~19の整数である、請求項1に記載の潤滑油添加剤。
【請求項3】
前記一般式(1)中、nは6~11の整数であり、mは-3又は-1である、請求項2に記載の潤滑油添加剤。
【請求項4】
前記一般式(1)中、R

はC


11
で表される基である、請求項3に記載の潤滑油添加剤。
【請求項5】
重合体を含む潤滑油添加剤であって、
前記重合体は、ミルセンに由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中のミルセンに由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%である重合体であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤。
【請求項6】
前記(メタ)アクリロイル基含有化合物の炭素数が3~65である、請求項1~5のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤。
【請求項7】
請求項1~5のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤を含む、潤滑油。
【請求項8】
請求項6に記載の潤滑油添加剤を含む、潤滑油。
【請求項9】
重合体を製造する工程を含み、
前記重合体は、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中の下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤の製造方法。
TIFF
2025094551000006.tif
23
170
(一般式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油添加剤、潤滑油、及び潤滑油添加剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関や自動変速機、その他機械装置には、その作動を円滑にするために潤滑油が用いられている。近年、地球環境保護の観点から、潤滑油に求められる省燃費性能が益々高くなっており、その指標の一つとなる粘度指数のさらなる向上が求められている。
【0003】
特許文献1には、共役ジエン由来の構成単位と芳香族ビニル化合物由来の構成単位からなる共重合体を潤滑油の粘度指数向上剤として使用することが開示されている。
特許文献2には、アルキル(メタ)アクリレートの共重合体を粘度指数向上剤等の潤滑油添加剤として使用することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/142001号
特開2017-197728号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示されている粘度指数向上剤は、芳香族ビニル化合物由来の構成単位の含有量が多い場合には、油への溶解性が低下するという課題がある。
また、特許文献2に開示されている開示されている共重合体は、潤滑油の粘度指数を向上させる効果に優れるが、石油由来の単量体を原料として用いており、近年の社会的な要望にそぐわない。
また、特許文献1、2では、潤滑油添加剤を油に添加した際のせん断安定性と粘度指数を両立することについて検討されていない。
【0006】
本発明は、油に添加した際の溶解性に優れ、かつ優れたせん断安定性と粘度指数を両立できる潤滑油添加剤、前記潤滑油添加剤を用いた潤滑油、及び潤滑油添加剤の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]重合体を含む潤滑油添加剤であって、
前記重合体は、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中の下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤。
TIFF
2025094551000001.tif
23
170
(一般式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
[2]前記一般式(1)中、nは2~11の整数であり、mは-3又は-1であり、2n+mは3~19の整数である、[1]に記載の潤滑油添加剤。
[3]前記一般式(1)中、nは6~11の整数であり、mは-3又は-1である、[2]に記載の潤滑油添加剤。
[4]前記一般式(1)中、R

はC


11
で表される基である、[3]に記載の潤滑油添加剤。
[5]重合体を含む潤滑油添加剤であって、
前記重合体は、ミルセンに由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中のミルセンに由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%である重合体であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤。
[6]前記(メタ)アクリロイル基含有化合物の炭素数が3~65である、[1]~[5]のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤。
[7][1]~[5]のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤を含む、潤滑油。
[8][6]に記載の潤滑油添加剤を含む、潤滑油。
[9]重合体を製造する工程を含み、
前記重合体は、下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位、及び(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位を含み、全構成単位の合計100質量%中の下記一般式(1)で表される化合物に由来する構成単位の含有量が21~99.9質量%であり、(メタ)アクリロイル基含有化合物に由来する構成単位の含有量が0.1~79質量%であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である、潤滑油添加剤の製造方法。
TIFF
2025094551000002.tif
23
170
(一般式(1)中、R

はC


2n+m
で表される基であり、nは1~30の整数であり、mは-3、-1、1のいずれかであり、2n+mは3以上の整数である。)
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、油に添加した際の溶解性に優れ、かつ優れたせん断安定性と粘度指数を両立できる潤滑油添加剤、前記潤滑油添加剤を用いた潤滑油、及び潤滑油添加剤の製造方法が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を具体的に説明するが、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更して実施することができる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、「~」で表される数値範囲は、~の前後の数値を下限値及び上限値として含む数値範囲を意味する。例えばA~BはA以上B以下と同義である。
また、本発明において「構成単位」とは、単量体に由来する重合体を構成する単位、すなわち単量体が重合することによって形成された構成単位、又は重合体を変性処理することによって構成単位の一部が別の構造に変換された構成単位を意味する。
また、「(メタ)アクリロイル基」とは「アクリロイル基」及び「メタクリロイル基」の総称であり、「(メタ)アクリレート」、「(メタ)アクリル」についても同様である。
本明細書において「重量平均分子量」及び「数平均分子量」はそれぞれ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法により測定された標準ポリスチレン換算の重量平均分子量又は数平均分子量を意味する。
【0010】
[潤滑油添加剤]
「第一の態様」
本発明の第一の態様の潤滑油添加剤は、後述の構成単位(A)及び構成単位(B)を含み、全構成単位の合計100質量%中の構成単位(A)の含有量が21~99.9質量%であり、構成単位(B)の含有量が0.1~79質量%であり、かつ重量平均分子量が15000~40000である重合体(以下、「重合体(X1)」ともいう。)を含む。
重合体(X1)は、本発明の効果を損なわない範囲内であれば、必要に応じて、構成単位(A)及び構成単位(B)に加えて、構成単位(A)及び構成単位(B)以外の構成単位(以下、「構成単位(C)」ともいう。)をさらに含んでいてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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