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公開番号2025101306
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218068
出願日2023-12-25
発明の名称潤滑油
出願人新日本理化株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C10M 107/02 20060101AFI20250630BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】本発明は、ポリアルファオレフィン(以下「PAO」とも言う)と1種以上のエステルとを併用することにより、PAO又は1種以上のエステルを単独で含有する場合と比較して優れた耐摩耗性を有する潤滑剤を提供する。
【解決手段】PAOと1種以上のエステルとを含有する潤滑油であって、縦軸に上記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径をとり、横軸に上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)をとったグラフにおいて、上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が0%のときの摩耗痕径(0)、及び、上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が100%のときの摩耗痕径(100)のうち、小さい方の値よりも下側に、上記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径がプロットされる、潤滑油。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ポリアルファオレフィンと1種以上のエステルとを含有する潤滑油であって、
縦軸に前記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径をとり、横軸に前記1種以上のエステルの配合割合(質量比)をとったグラフにおいて、前記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が0%のときの摩耗痕径(0)、及び、前記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が100%のときの摩耗痕径(100)のうち、より小さな方の値よりも下側に、前記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径がプロットされる、潤滑油。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
潤滑油を用いて測定した摩耗痕径が、1種以上のエステルの配合割合(質量比)が0%のときの摩耗痕径(0)、及び、1種以上のエステルの配合割合(質量比)が100%のときの摩耗痕径(100)のうち、より小さな方の値に対して摩耗痕径が90%以下である請求項1に記載の潤滑油。
【請求項3】
ポリアルファオレフィンと1種以上のエステルとの配合割合(質量比)が、90:10~85:15である請求項1又は2に記載の潤滑油。
【請求項4】
1種以上のエステルは、(A)脂肪族直鎖状モノカルボン酸、(B)脂肪族ジカルボン酸、及び、(C)脂肪族二価アルコールをエステル化して得られたものである請求項1又は2に記載の潤滑油。
【請求項5】
(A)脂肪族直鎖状モノカルボン酸は、炭素数8の直鎖状モノカルボン酸であり、
(B)脂肪族ジカルボン酸は、炭素数6から10の脂肪族ジカルボン酸であり、
(C)脂肪族二価アルコールは、3-メチル-1,5-ペンタンジオールである
請求項4に記載の潤滑油。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、潤滑油に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
潤滑油は、その用途、使用される装置や機械の違いにより、様々な粘度の潤滑油が用いられ、その使用温度も低温から高温に至るまで様々である。
従来、潤滑油としては安価で入手容易な鉱物油が主に使用されてきたが、耐熱性に乏しく粘度指数が低いため、最近では基本要求特性が厳しい用途においては粘度指数が高く耐熱性に優れる合成炭化水素や有機酸エステル類等の合成潤滑油が主に用いられている。
【0003】
上記有機酸エステル類としては、脂肪族モノカルボン酸と一価アルコールの反応から得られるモノエステル(以下、「モノエステル」という。)、脂肪族二塩基酸と一価アルコールの反応から得られるジエステル(以下、「脂肪族二塩基酸ジエステル」という。)、多価アルコールと脂肪族カルボン酸との反応から得られるエステル(以下、「ポリオールエステル」という。)、及び多価アルコール、多塩基酸、脂肪族モノカルボン酸(及び/又は脂肪族一価アルコール)との反応から得られる複合エステル(以下、「ポリオール型複合エステル」という。)等が知られている。
【0004】
しかしながら、潤滑油の使用条件及び耐熱性、低温流動性、高粘度指数、金属適合性などの基本要求特性は益々厳しくなっており、従来の有機酸エステル類は、このような基本要求特性をバランスよく兼ね備えているとは言い難く、更なる改善が要望されている。
このような基本要求特性をバランスよく兼ね備えた潤滑油として、例えば、特許文献1には、脂肪族飽和モノカルボン酸、特定のジオール及び二価のカルボン酸でエステル化反応させて得られる脂肪族二価アルコール複合エステルを含む潤滑油が開示されている。
【0005】
しかしながら、近年の地球温暖化問題対策として、自動車、家電、電子情報機器、工業用機械等の様々な産業分野で使用されている装置や機械の省エネルギー化や省燃費化が進められており、これらの装置や機械に用いられる潤滑油についても省エネルギー化対策の一つとして粘性摩擦によるエネルギー損失を低減するために潤滑油の益々の耐摩耗性の向上が求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
WO2004/087847号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、上述した従来技術に鑑みてなされたものであり、耐摩耗性に優れる潤滑油を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、有機エステル類を含む潤滑油の耐摩耗性をより向上させることを目的にポリアルファオレフィン(以下「PAO」とも言う)と1種以上のエステルとを併用した潤滑油について検討を行った結果、PAOと1種以上のエステルとを含有する潤滑油の耐摩耗性は、驚くべきことに、PAO又は1種以上のエステルを単独で含有する潤滑油の耐摩耗性と比較して、より優れた耐摩耗性を示すことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、PAOと1種以上のエステルとを含有する潤滑油であって、縦軸に上記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径をとり、横軸に上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)をとったグラフにおいて、上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が0%のときの摩耗痕径(0)、及び、上記1種以上のエステルの配合割合(質量比)が100%のときの摩耗痕径(100)のうちより小さな値よりも下側に、上記潤滑油を用いて測定した摩耗痕径がプロットされる、潤滑油である。
【0010】
本発明の潤滑油は、潤滑油を用いて測定した摩耗痕径が、1種以上のエステルの配合割合(質量比)が0%のときの摩耗痕径(0)、及び、1種以上のエステルの配合割合(質量比)が100%のときの摩耗痕径(100)のうちより小さな方の値に対して摩耗痕径が90%以下であることが好ましい。
また、本発明の潤滑油は、PAOと1種以上のエステルとの配合割合(質量比)が、90:10~85:15であることが好ましい。
また、本発明の潤滑油において、上記1種以上のエステルは、(A)脂肪族直鎖状モノカルボン酸、(B)脂肪族ジカルボン酸、及び、(C)脂肪族二価アルコールをエステル化して得られたものであることが好ましい。
更に、上記(A)脂肪族直鎖状モノカルボン酸は、炭素数8の直鎖状モノカルボン酸であり、上記(B)脂肪族ジカルボン酸は、炭素数6から10の脂肪族ジカルボン酸であり、上記(C)脂肪族二価アルコールは、3-メチル-1,5-ペンタンジオールであることがより好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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