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公開番号
2025110860
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-29
出願番号
2024135839
出願日
2024-08-16
発明の名称
蓄電池用硫酸バリウムの製造方法及び応用
出願人
シャンシー フーファ ケミカル カンパニー リミテッド
,
Shaanxi Fuhua Chemical Co., Ltd.
代理人
個人
主分類
C01F
11/46 20060101AFI20250722BHJP(無機化学)
要約
【課題】本発明は、蓄電池用の硫酸バリウムの製造方法及びその硫酸バリウムとその応用について開示する。
【解決手段】硫酸イオン含有量が1.8~2.0mol/Lの水溶液を80℃以上の条件で保温して硫酸イオン溶液を得る。また、バリウムイオン含有量が0.9~1.0mol/Lの水溶液を80℃以上の条件で保温してバリウムイオン溶液を得る。攪拌状態の硫酸イオン溶液にバリウムイオン溶液を加え、回転速度20~40r/minの条件で反応させ、熟成し、沈殿物を取り出して水洗及び酸洗を行い、硫酸バリウムを得る。この方法では、改質剤や分散剤を添加する必要がなく、硫酸バリウムの良好な分散性を確保できる。また、水洗と酸洗により、硫酸バリウム中の不純物を除去し、不純物が蓄電池に与える影響を防ぐことができる。この方法で製造された硫酸バリウムは、鉛酸蓄電池の製造に適している。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
硫酸イオン溶液にバリウムイオン溶液を撹拌しながら加えて反応させ、熟成させ、沈殿を取り出し、水洗し、酸洗して硫酸バリウムを得る工程を含み、
前記硫酸イオン溶液は、硫酸イオン含有量が1.8~2.0mol/Lの水溶液を80℃以上で保温することにより得られ、前記バリウムイオン溶液は、バリウムイオン含有量が0.9~1.0mol/Lの水溶液を80℃以上で保温することにより得られ、前記反応は20~40r/minの回転速度で行われる、蓄電池用硫酸バリウムの製造方法。
続きを表示(約 910 文字)
【請求項2】
前記硫酸イオン溶液は硫酸ナトリウム水溶液又は硫酸溶液であり、前記バリウムイオン溶液は硫化バリウム水溶液、塩化バリウム水溶液、水酸化バリウム水溶液又は硝酸バリウム水溶液である、ことを特徴とする請求項1に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項3】
前記熟成時間≧6時間であることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項4】
前記酸洗後、固形分を300~500g/L、pH値を6~7に調整し、最終製品の水分を0.15%以下、粉末度を0.06%以下にすることを特徴とする請求項1に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項5】
前記硫酸イオン溶液と前記バリウムイオン溶液はどちらもインキュベート後、メッシュサイズ300以上の濾過装置で濾過して得ることを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項6】
前記反応の終了時における前記硫酸イオンと前記バリウムイオンの質量比を(1~1.1):1になるように制御することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項7】
前記水洗は蒸留水または脱イオン水を使用して水洗し、フレーム外の水のpH値が8.0以下になるまで前記水洗を行うことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項8】
前記酸洗は酸を加えてpH値を4~5に調整し、30分間攪拌することを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の蓄電池用硫酸バリウムの製造方法である。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法により製造された硫酸バリウムであって、前記硫酸バリウムの粒径が0.85~0.95μmであることを特徴とする硫酸バリウム。
【請求項10】
請求項1~4のいずれか1項に記載の方法により製造された硫酸バリウムの、鉛酸蓄電池の製造への応用。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、化工材料の製造技術分野に属し、具体的には蓄電池用硫酸バリウムの製造方法及びそれに基づく硫酸バリウムとその応用に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
硫酸バリウムはフィラーとして、塗料、プラスチック、製紙などの業界で広く使用され、また、鉛蓄電池の陰極添加剤としても使用されており、硫酸バリウムの膜を形成することにより、電池溶液の特性を変化させること及び反応速度などのメカニズムへ影響を与えることで、電池性能に重要な影響を与える。蓄電池では、硫酸バリウムは容量を増加させ、サイクル寿命を延ばし、自己放電を抑制し、耐久性を向上させ、電池の出力を高める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の硫酸バリウムの生産プロセスは黒灰芒硝法で行われ、製品粒径が小さく、凝集しやすい。この方法では、硫酸バリウムにより良い光沢と分散性を与えるために、一般的には追加の改質剤や分散剤を必要とする。このようにして生産された硫酸バリウムは主に粉末塗料やプラスチックの製造に適しているが、蓄電池には適さない。なぜなら、硫酸バリウムの製造過程での鉄含有量、塩素イオン、溶解物などの各種指標、及び導入される改質剤や分散剤が鉛蓄電池の性能に影響を与えるからである。したがって、鉛蓄電池に適した硫酸バリウムの製造方法が必要とされている。
【0004】
そこで、上述の従来技術の欠点を克服するために、本開示は、従来の製造プロセスで製造された硫酸バリウムが鉛蓄電池に使用できないという技術的問題を解決するために、電池用硫酸バリウムの製造方法及びそれに基づく硫酸バリウムとその応用を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の目的を達成するために、本開示は以下の技術的解決策を採用して達成する。
【0006】
1つの側面では、硫酸イオン溶液にバリウムイオン溶液を撹拌しながら加えて反応させ、熟成させ、沈殿を取り出し、水洗し、酸洗して硫酸バリウムを得る工程を含み、前記硫酸イオン溶液は、硫酸イオン含有量が1.8~2.0mol/Lの水溶液を80℃以上で保温することにより得られ、前記バリウムイオン溶液は、バリウムイオン含有量が0.9~1.0mol/Lの水溶液を80℃以上で保温することにより得られ、前記反応は20~40r/minの回転速度で行われる、蓄電池用硫酸バリウムの製造方法が提供される。
【0007】
好ましくは、前記硫酸イオン溶液は硫酸ナトリウム水溶液又は硫酸溶液であり、前記バリウムイオン溶液は硫化バリウム水溶液、塩化バリウム水溶液、水酸化バリウム水溶液又は硝酸バリウム水溶液である。
【0008】
好ましくは、前記熟成時間≧6時間である。
【0009】
好ましく、前記酸洗後、固形分を300~500g/L、pH値を6~7に調整し、最終製品の水分を0.15%以下、粉末度を0.06%以下とする。
【0010】
好ましくは、前記硫酸イオン溶液と前記バリウムイオン溶液はどちらもインキュベート後、メッシュサイズ300以上の濾過装置で濾過して得る。
(【0011】以降は省略されています)
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