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公開番号
2025110919
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024004952
出願日
2024-01-17
発明の名称
素子アレイ回路およびセンサ
出願人
TDK株式会社
代理人
弁理士法人つばさ国際特許事務所
主分類
H04N
23/23 20230101AFI20250723BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】高い動作信頼性を有する素子アレイ回路を提供する。
【解決手段】素子アレイ回路1において、複数のインピーダンス素子R(1、1)~R(m、n)は、第1配線A(A1-Am)のうちの1つと複数の第2配線B(B1-Bn)のうちの1つとの双方に接続される。第1選択部SL1のそれぞれは、第1配線Aの第1端部のうちの対応する1つに接続され、第1電位を印加する第1選択肢と第2電位を印加する第2選択肢から1つの選択肢を選択する。第2選択部SL2のそれぞれは、第1配線Aの第2端部のうちの対応する1つに接続され、第1電位を印加する第3選択肢と第2電位を印加する第4選択肢から1つの選択肢を選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
それぞれが1つの第1端部および1つの第2端部を含む、1以上の第1配線と、
前記1以上の第1の配線と異なる方向にそれぞれが延在する複数の第2配線と、
前記1以上の第1配線のうちの1つと前記複数の第2配線のうちの1つとの双方にそれぞれが接続される複数のインピーダンス素子と、
それぞれが、第1電位に設定される1つの正入力端子と、前記複数の第2配線のうちの1つに接続可能な1つの負入力端子とを有する1以上のオペアンプと、
それぞれが、1以上の前記第1端部のうちの対応する1つに接続され、前記1以上の第1端部のうちの対応する1つに対し前記第1電位を印加する第1選択肢と前記1以上の第1端部のうちの対応する1つに対し前記第1電位と異なる第2電位を印加する第2選択肢とを含む第1選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する1以上の第1選択部と、
それぞれが、1以上の前記第2端部のうちの対応する1つに接続され、前記1以上の第2端部のうちの対応する1つに対し前記第1電位を印加する第3選択肢と前記1以上の第2端部のうちの対応する1つに対し前記第2電位を印加する第4選択肢とを含む第2選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する1以上の第2選択部と
を有する
素子アレイ回路。
続きを表示(約 2,900 文字)
【請求項2】
制御部をさらに有し、
前記制御部は、
前記1以上の第1選択部により、前記1以上の第1端部のうちの1つの前記第1端部に対し前記第1電位を印加すると共に、前記1つの第1端部以外の他の1以上の前記第1端部に対し前記第2電位を印加し、
前記1以上の第2選択部により、前記1以上の第2端部のうち、前記第1電位が印加される前記1つの第1端部に対応する1つの前記第2端部に対し前記第1電位を印加すると共に、前記1つの第2端部以外の他の1以上の前記第2端部に対し前記第2電位を印加する
請求項1記載の素子アレイ回路。
【請求項3】
前記制御部は、
前記1つの第1端部に対する前記第1電位の印加と、前記1つの第2端部に対する前記第1電位の印加とを同期しておこなう
請求項2記載の素子アレイ回路。
【請求項4】
1以上の第3選択部と、
1以上の第4選択部と
をさらに有し、
前記1以上のオペアンプは、1以上の第1オペアンプと1以上の第2オペアンプとを有し、
前記複数の第2配線のそれぞれは、1つの第3端部および1つの第4端部を含み、
前記1以上の第3選択部のそれぞれは、
複数の前記第3端部のそれぞれと前記第1オペアンプの前記負入力端子との間に設けられ、前記複数の第3端部のそれぞれと前記第1オペアンプの前記負入力端子との導通状態または非導通状態のいずれかを選択する選択動作を行い、
前記1以上の第4選択部のそれぞれは、
複数の前記第4端部のそれぞれと前記第2オペアンプの前記負入力端子との間に設けられ、前記複数の第4端部のそれぞれと前記第2オペアンプの前記負入力端子との導通状態または非導通状態のいずれかを選択する選択動作を行う、
請求項1に記載の素子アレイ回路。
【請求項5】
前記1以上の第1オペアンプは、複数の第1オペアンプであり、
前記複数の第1オペアンプのそれぞれの前記負入力端子は、前記複数の第2配線のうちの対応する1つの前記第2配線に1つの前記第3選択部を介して接続される
請求項4に記載の素子アレイ回路。
【請求項6】
前記1以上の第2オペアンプは、複数の第2オペアンプであり、
前記複数の第2オペアンプのそれぞれの前記負入力端子は、前記複数の第2配線のうちの対応する1つの前記第2配線に1つの前記第4の選択部を介して接続される
請求項4または請求項5に記載の素子アレイ回路。
【請求項7】
制御部をさらに有し、
前記制御部は、
前記1以上の第1選択部のうちの1つの第1選択部により、前記1以上の第1配線から選択される1つの選択第1配線の前記第1端部に対し前記第1電位を印加した状態、および前記1以上の第2選択部のうちの1つの第2選択部により、前記1つの選択第1配線の前記第2端部に対し前記第1電位を印加した状態、の少なくとも一方の状態において、
前記複数の第2配線から選択される1つの選択第2配線の前記第3端部に接続される1つの前記第3選択部に導通状態を選択させた場合に、前記1つの第3選択部に接続される1つの前記第1オペアンプからの出力が異常値であるとき、前記1つの選択第2配線の前記第4端部に接続される1つの前記第4選択部に導通状態を選択させる
請求項4に記載の素子アレイ回路。
【請求項8】
制御部をさらに有し、
前記第2選択肢群は、前記1以上の第2端部のうちの対応する1つを開放端とする第5選択肢をさらに含み、
前記制御部は、
前記1以上の第1選択部のうちの1つの第1選択部により、前記複数のインピーダンス素子から選択される1つの選択インピーダンス素子に接続される1つの前記第1配線の前記第1端部に対し前記第1電位を印加すると共に、前記1以上の第2選択部のうちの1つの第2選択部により、前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線の前記第2端部を開放端とした第1の状態において、前記選択インピーダンス素子に対応する1つの前記第1オペアンプからの出力が異常値であるとき、
前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線のうちの前記選択インピーダンス素子から前記1つの第1選択部までの第1部分もしくは前記選択インピーダンス素子に接続される前記第2配線のうちの前記選択インピーダンス素子から前記第1オペアンプまでの第2部分のいずれか一方、または前記第1部分および前記第2部分の双方に断線箇所が存在すると判定する
請求項1に記載の素子アレイ回路。
【請求項9】
制御部をさらに有し、
前記第2選択肢群は、前記1以上の第2端部のうちの対応する1つを開放端とする第5選択肢をさらに含み、
前記制御部は、
前記1以上の第1選択部のうちの1つの第1選択部により、前記複数のインピーダンス素子から選択される1つの選択インピーダンス素子に接続される1つの前記第1配線の前記第1端部に対し前記第1電位を印加すると共に、前記1以上の第2選択部のうちの1つの第2選択部により、前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線の前記第2端部を開放端とした第1の状態において、前記選択インピーダンス素子に対応する1つの前記第1オペアンプからの出力が異常値であり、
前記1つの第1選択部により、前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線の前記第1端部に対し前記第1電位を印加すると共に、前記1つの第2選択部により、前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線の前記第2端部に対し前記第1電位を印加した第2の状態において、前記選択インピーダンス素子に対応する前記第1オペアンプからの出力が正常値であるとき、
前記選択インピーダンス素子に接続される前記第1配線のうちの前記選択インピーダンス素子から前記1つの第1選択部までの第1部分に断線箇所が存在すると判定する
請求項1に記載の素子アレイ回路。
【請求項10】
前記制御部は、
前記選択インピーダンス素子に対応する1つの前記第3選択部が導通状態を選択したときに、前記選択インピーダンス素子に対応する前記1つの第3選択部に接続される前記第1オペアンプからの出力が異常値であり、
前記選択インピーダンス素子に対応する1つの前記第4選択部が導通状態を選択したときに、前記選択インピーダンス素子に対応する前記1つの第4選択部に接続される前記第2オペアンプからの出力が正常値である場合、
前記選択インピーダンス素子に接続される1つの前記第2配線のうちの前記選択インピーダンス素子から前記第1オペアンプまでの第2部分に断線箇所が存在すると判定する
請求項4に記載の素子アレイ回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のインピーダンス素子が配列された素子アレイを有する素子アレイ回路、およびそれを備えたセンサに関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、マトリックス状に配列された複数の抵抗素子を有する抵抗素子アレイ回路が開示されている。このような抵抗素子アレイ回路は、例えば赤外線検知回路として利用されている(例えば特許文献1参照)。このような赤外線検知回路では、温度変化に応じて自身の抵抗値が変化するサーミスタなどの赤外線感応抵抗体が複数配列されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平08-94443号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、複数のセンサ素子を備えた素子アレイ回路では、その一部に断線などの損傷が生じた場合であっても、より多くのセンサ素子からの出力が得られることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施態様に係る第1の素子アレイ回路は、1以上の第1配線と、複数の第2配線と、複数のインピーダンス素子と、1以上のオペアンプと、1以上の第1選択部と、1以上の第2選択部とを有する。1以上の第1配線は、それぞれが1つの第1端部および1つの第2端部を含む。複数の第2配線は、1以上の第1の配線と異なる方向にそれぞれが延在する。複数のインピーダンス素子は、1以上の第1配線のうちの1つと複数の第2配線のうちの1つとの双方にそれぞれが接続される。1以上のオペアンプは、それぞれが、第1電位に設定される1つの正入力端子と、複数の第2配線のうちの1つに接続可能な1つの負入力端子とを有する。1以上の第1選択部は、それぞれが、1以上の第1端部のうちの対応する1つに接続され、1以上の第1端部のうちの対応する1つに対し第1電位を印加する第1選択肢と1以上の第1端部のうちの対応する1つに対し第1電位と異なる第2電位を印加する第2選択肢とを含む第1選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する。1以上の第2選択部は、それぞれが、1以上の第2端部のうちの対応する1つに接続され、1以上の第2端部のうちの対応する1つに対し第1電位を印加する第3選択肢と1以上の第2端部の対応する1つに対し第2電位を印加する第4選択肢とを含む第2選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する。
【0006】
本開示の一実施態様に係る第2の素子アレイ回路は、複数の第1配線と、1以上の第2配線と、複数のインピーダンス素子と、1以上のオペアンプと、複数の第1選択部と、複数の第2選択部とを有する。複数の第1配線は、それぞれが1つの第1端部および1つの第2端部を含む。1以上の第2配線は、複数の第1配線の各々と異なる方向に延在する。複数のインピーダンス素子は、複数の第1配線のうちの1つと1以上の第2配線のうちの1つとの双方にそれぞれが接続される。1以上のオペアンプは、それぞれが、第1電位に設定される1つの正入力端子と、1以上の第2の配線のうちの1つに接続可能な1つの負入力端子とを有する。複数の第1選択部は、それぞれが、複数の第1端部のうちの対応する1つに接続され、複数の第1端部のうちの対応する1つに対し第1電位を印加する第1選択肢と複数の第1端部のうちの対応する1つに対し第1電位と異なる第2電位を印加する第2選択肢とを含む第1選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する。複数の第2選択部は、それぞれが、複数の第2端部のうちの対応する1つに接続され、複数の第2端部のうちの対応する1つに対し第1電位を印加する第3選択肢と複数の第2端部のうちの対応する1つに対し第2電位を印加する第4選択肢とを含む第2選択肢群のうちの1つの選択肢を選択する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施態様に係る素子アレイ回路によれば、各々の第1配線の一部に断線箇所が生じた場合であっても、より多くのインピーダンス素子から出力を得ることができる。よって、本開示の一実施態様に係る素子アレイ回路は、高い動作信頼性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る素子アレイ回路の構成例を表す回路図である。
図2は、図1に示した素子アレイ回路の測定動作例を説明するフローチャートである。
図3は、図1に示した素子アレイ回路の測定動作例を説明する第1の説明図である。
図4Aは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第1の例を表す第1の流れ図である。
図4Bは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第1の例を表す第2の流れ図である。
図5は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第1の例を説明する第1の説明図である。
図6は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第1の例を説明する第2の説明図である。
図7Aは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を表す第1の流れ図である。
図7Bは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を表す第2の流れ図である。
図7Cは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を表す第3の流れ図である。
図8は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を説明する第1の説明図である。
図9は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を説明する第2の説明図である。
図10は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を説明する第3の説明図である。
図11は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第2の例を説明する第4の説明図である。
図12は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第3の例を表す流れ図である。
図13は、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第3の例を説明する説明図である。
図14Aは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第4の例を表す第1の流れ図である。
図14Bは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第4の例を表す第2の流れ図である。
図15Aは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第4の例を説明する第1の流れ図である。
図15Bは、図1に示した素子アレイ回路についての断線箇所の判定手順の第4の例を説明する第2の流れ図である。
図16は、本開示の第2の実施の形態に係る素子アレイ回路の構成例を表す回路図である。
図17は、図16に示した素子アレイ回路の測定動作例を説明するフローチャートである。
図18は、本開示の第3の実施の形態に係るセンサデバイスの構成例を表す模式図である。
図19は、本開示の第1の変形例としての素子アレイ回路の構成例を表す回路図である。
図20は、本開示の第1の変形例としての素子アレイ回路の構成例を表す回路図である。
図21は、本開示の第1の変形例としての素子アレイ回路の構成例を表す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(複数のカラム線と複数のオペアンプとを備える素子アレイ回路の第1の例)
2.第2の実施の形態(複数のカラム線と複数のオペアンプとを備える素子アレイ回路の第2の例)
3.第3の実施の形態(素子アレイ回路を備えたセンサデバイスの例)
4.変形例
【0010】
<1.第1の実施の形態>
[素子アレイ回路1の全体構成例]
図1は、本開示の第1の実施の形態に係る素子アレイ回路1の構成例を模式的に表した回路図である。素子アレイ回路1は、例えば赤外線サーモグラフィに搭載され、素子アレイ回路1に照射される赤外線の強度に応じた出力電圧を出力するように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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