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公開番号2025110998
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2024005118
出願日2024-01-17
発明の名称試料採取システム
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G01G 17/06 20060101AFI20250723BHJP(測定;試験)
要約【課題】高粘度流体である試料を目標量に基づいて採取する場合のユーザの負担を軽減する。
【解決手段】試料採取システム(1)は、複数の保持部(40)を有する保持器(400)と、採取単位量の試料を複数の保持部(40)のうちの試料が保持されていない保持部(40)へ配置する配置動作を繰り返すように構成される試料配置装置(20)と、計測装置(10)と、制御装置(100)とを備え、制御装置(100)は、複数の保持部(40)のうちの2以上の保持部(40)の各々に保持されている試料の組み合わせの中から、目標量に対応する選択基準を満たす組み合わせを選択する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
高粘度流体である試料を採取するための試料採取システムであって、
試料を保持するように構成された複数の保持部を有する保持器と、
目標量よりも少ない採取単位量の試料を前記複数の保持部のうちの試料が保持されていない保持部へ配置する配置動作を繰り返すように構成される試料配置装置と、
前記複数の保持部の各々に保持される試料の量を計測するための計測装置と、
制御装置とを備え、
前記制御装置は、前記複数の保持部のうちの2以上の保持部の各々に保持されている試料の組み合わせの中から、前記目標量に対応する選択基準を満たす組み合わせを選択する、試料採取システム。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
前記試料配置装置は、前記選択基準を満たす組み合わせに対応する試料を、前記保持器から、前記保持器とは別の容器へ移送する、請求項1に記載の試料採取システム。
【請求項3】
表示装置をさらに備え、
前記制御装置は、前記選択基準を満たす組み合わせが存在することをユーザに通知するための情報を、前記表示装置に表示する、請求項1または請求項2に記載の試料採取システム。
【請求項4】
前記制御装置は、前記2以上の保持部の各々に保持されている試料の組み合わせの中に、前記選択基準を満たす組み合わせが存在しない場合、前記採取単位量を変更し、
前記試料配置装置は、変更された前記採取単位量に従って前記配置動作を実行する、請求項1または請求項2に記載の試料採取システム。
【請求項5】
前記制御装置は、前記2以上の保持部の各々に保持されている試料の総量と、前記採取単位量に基づいて算出される試料の総量との差分が小さくなるように、前記採取単位量を変更する、請求項4に記載の試料採取システム。
【請求項6】
前記試料配置装置は、採取部材を用いて前記採取単位量の試料を試料容器から採取する動作を実行した後、前記配置動作を実行する、請求項1または請求項2に記載の試料採取システム。
【請求項7】
試料を切断するための切断装置をさらに備え、
前記切断装置は、
切断部材と、
前記切断部材に超音波振動を与える超音波発振器とを有し、
前記試料配置装置は、前記複数の保持部の各々の上方位置で、ノズルから試料を吐出させ、
前記切断装置は、前記ノズルから垂れ下がる試料に超音波振動する前記切断部材を接触させて試料を切断することにより、前記採取単位量の試料を前記複数の保持部の各々に落下させる、請求項1または請求項2に記載の試料採取システム。
【請求項8】
前記制御装置は、前記目標量の入力をユーザから受け付けるように構成される、請求項1または請求項2に記載の試料採取システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、高粘度流体である試料を採取するための試料採取システムに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
様々な試料を分析するための前処理において、試料を水および有機溶媒などによって機希釈し、規定の希釈濃度の試料溶液を生成する工程が必要とされる。このため、従来、試料溶液の生成に必要とされる規定量の試料を、より正確に取得するための様々な技術が知られている。
【0003】
特許第6814812号公報(特許文献1)には、接着体を試料容器内の試料に浸漬させ、接着体に付着した試料の重量が目標量である場合、接着体を希釈容器に移動し、接着体に付着した試料の重量が目標量でない場合、目標量の試料が付着した接着体が得られるまで、新たな接着体を試料容器内の試料に浸漬させる動作と、接着体に付着した試料の重量を計測する動作を繰り返す、計測装置が記載されている。特許文献1に記載の計測装置は、試料容器から引き上げた計量ツールを一定期間、上方に待機させることで、計量ツールに形成された液滴(すなわち、余剰試料)を試料容器に戻すように構成されている。
【0004】
実開平4-59425号公報(特許文献2)には、粉体試料を入れて振動させることで天秤に粉体試料を落下させる振動部と、天秤からの重量測定値を表示する表示部とを備える、振動さじが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第6814812号公報
実開平4-59425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
採取対象が液体試料である場合、特許文献1に記載されているように、試料容器から引き上げた計量ツールを一定期間、上方に待機させることで、余剰試料を試料容器に戻すことができる。このため、採取対象が液体試料である場合、接着体に付着させる試料の量を比較的容易にコントロールできる。採取対象が特許文献2に記載されている粉体試料の場合にも、同様に試料の量をコントロールし易い。
【0007】
しかしながら、採取対象がグリスなどのような高粘度流体である場合、試料が採取部材に粘着するため、自重で試料が採取部材から落下するのに時間を要する。あるいは、粘度があまりにも高い場合には試料が落下しない可能性もある。このため、特許文献1および特許文献2に記載されるような従来の手法では、高粘度流体である試料の採取単位量をコントロールすることが難しく、コントロールできたとしても試料の採取単位量をコントロールするための時間を要する。このため、従来の手法では、採取対象が高粘度流体である場合、効率よく目標量の試料を採取することが困難であった。
【0008】
本開示はこのような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高粘度流体である試料を目標量に基づいて採取する場合のユーザの負担を軽減することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の試料採取システムは、高粘度流体である試料を採取するための試料採取システムであって、試料を保持するように構成された複数の保持部を有する保持器と、目標量よりも少ない採取単位量の試料を複数の保持部のうちの試料が保持されていない保持部へ配置する配置動作を繰り返すように構成される試料配置装置と、複数の保持部の各々に保持される試料の量を計測するための計測装置と、制御装置とを備え、制御装置は、複数の保持部のうちの2以上の保持部の各々に保持されている試料の組み合わせの中から、目標量に対応する選択基準を満たす組み合わせを選択する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、高粘度流体である試料を目標量に基づいて採取する場合のユーザの負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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