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公開番号
2025111206
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-30
出願番号
2024005484
出願日
2024-01-17
発明の名称
保持器付き針状ころ
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/54 20060101AFI20250723BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】公転運動による遠心力が針状ころに発生する用途で使用したときに優れた耐久性をもつ保持器付き針状ころを提供する。
【解決手段】ころ止め片10の根元の軸方向内側に根元R部20が形成され、柱傾斜部8の径方向内側面17と柱端部7の径方向内側面18とが交差する部分に内径側R部19が形成され、根元R部20の軸方向範囲と内径側R部19の軸方向範囲とが重ならないように、根元R部20は内径側R部19よりも軸方向外側にずれた位置に形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
周方向に間隔をおいて配置される複数の針状ころ(2)と、
前記複数の針状ころ(2)を保持する保持器(3)とを有し、
前記保持器(3)は、前記複数の針状ころ(2)を間にして軸方向に対向する一対の環状部(4)と、周方向に隣り合う前記針状ころ(2)の間を通って前記一対の環状部(4)を連結する複数の柱部(5)とを有し、
前記各柱部(5)は、前記一対の環状部(4)から一定の外径で軸方向内方に延びる一対の柱端部(7)と、前記一対の柱端部(7)から軸方向内方に向かうに従って外径が次第に小さくなるように傾斜して延びる一対の柱傾斜部(8)と、前記一対の柱傾斜部(8)を連結する柱中央部(9)とを有し、
前記柱端部(7)に、前記針状ころ(2)の径方向外方への移動を規制するように周方向に突出するころ止め片(10)が形成されている保持器付き針状ころにおいて、
前記ころ止め片(10)の根元の軸方向内側に、径方向から見て円弧状の根元R部(20)が形成され、
前記柱傾斜部(8)の径方向内側面(17)と前記柱端部(7)の径方向内側面(18)とが交差する部分に、周方向から見て円弧状の内径側R部(19)が形成され、
前記根元R部(20)の形成された軸方向範囲と前記内径側R部(19)の形成された軸方向範囲とが重ならないように、前記根元R部(20)は前記内径側R部(19)よりも軸方向外側に形成されていることを特徴とする保持器付き針状ころ。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記ころ止め片(10)の軸方向外側の端部と前記環状部(4)とが、径方向から見て円弧状の隅R部(23)を介して連結されている請求項1に記載の保持器付き針状ころ。
【請求項3】
前記環状部(4)は、円筒状の外周面(14)を有し、
前記柱端部(7)は、前記環状部(4)の外周面(14)と同一外径の部分円筒状の径方向外側面(15)を有し、
前記ころ止め片(10)は、前記柱端部(7)の径方向外側面(15)に連続して形成された部分円筒状の径方向外側面(16)を有し、
前記環状部(4)の外周面(14)と前記柱端部(7)の径方向外側面(15)と前記ころ止め片(10)の径方向外側面(16)とが前記保持器(3)の被案内面とされている請求項1または2に記載の保持器付き針状ころ。
【請求項4】
前記各環状部(4)は、溶接により周方向に接合された溶接箇所(13)を有する請求項1または2に記載の保持器付き針状ころ。
【請求項5】
前記各環状部(4)は、円筒部(11)と、前記円筒部(11)の軸方向外端から径方向内方に延びる内向きフランジ部(12)とを有し、
前記柱中央部(9)の径方向厚さ(t)が0.5mm~1.5mmである請求項4に記載の保持器付き針状ころ。
【請求項6】
定位置で公転する公転部材(34)と、
前記公転部材(34)の公転中心から径方向に離れた位置に配置され、前記公転部材(34)と一体に公転する遊星軸(36)と、
請求項1または2に記載の保持器付き針状ころ(1)を介して前記遊星軸(36)の外周に自転可能に取り付けられた自転部材(31)とを有する公転機構。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、保持器付き針状ころおよびその保持器付き針状ころを使用した公転機構に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
遊星歯車機構の遊星ギヤを支持する保持器付き針状ころとして、本願の出願人は特許文献1に記載のものを既に提案している。
【0003】
遊星歯車機構は、外歯のサンギヤと、サンギヤを囲む環状に形成された内歯のリングギヤと、サンギヤとリングギヤの両方に噛み合うようにサンギヤの外周とリングギヤの内周との間に組み込まれた複数の遊星ギヤと、その複数の遊星ギヤを自転可能かつ公転可能に支持する遊星キャリヤとを有する。
【0004】
遊星キャリヤは、定位置で公転するキャリヤ本体と、キャリヤ本体の公転中心から径方向に離れた位置に取り付けられた複数の遊星軸とを有する。遊星軸は、キャリヤ本体と一体に公転するようにキャリヤ本体に固定されている。遊星軸の外周には、保持器付き針状ころを介して遊星ギヤが自転可能に取り付けられる。
【0005】
ここで、遊星ギヤを支持する保持器付き針状ころは、周方向に間隔をおいて配置される複数の針状ころと、その複数の針状ころを保持する保持器とを有する。保持器は、複数の針状ころを間にして軸方向に対向する一対の環状部と、周方向に隣り合う針状ころの間を通って一対の環状部を連結する複数の柱部とを有する。一対の環状部と周方向に隣り合う柱部は、針状ころを収容するポケットを形成している。
【0006】
この遊星歯車機構において、サンギヤに回転が入力されると、遊星ギヤは、遊星キャリヤと一体に公転しながら自転する。このとき、定位置で回転する一般的な保持器付き針状ころとは異なり、遊星ギヤを支持する保持器付き針状ころの各針状ころには、公転運動による遠心力が発生する。そして、この公転運動により針状ころに発生する遠心力によって、保持器の各柱部は、柱部に対して周方向の一方側に位置する針状ころから押圧される状態と、柱部に対して周方向の他方側に位置する針状ころから押圧される状態とを交互に繰り返すように負荷を受ける。そのため、針状ころを収容するポケットの隅の部分には、引張応力と圧縮応力が繰り返し作用し、保持器が疲労破壊しやすい。
【0007】
そこで、特許文献1においては、保持器の疲労破壊を防止するため、針状ころを収容するポケットの隅の部分に、径方向から見て円弧状の隅R部(ぬすみ部)を形成し、その隅R部の曲率半径を大きく設定することで、ポケットの隅の部分の応力集中を緩和している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2009-68677号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本願の発明者らは、特許文献1のように、遊星歯車機構の遊星ギヤを支持する保持器付き針状ころについて、保持器の耐久性をさらに向上させることを検討した。その結果、特許文献1の保持器において、公転運動により針状ころに発生する遠心力が保持器の柱部に作用することで保持器に高い応力が生じるおそれのある箇所が、針状ころを収容するポケットの隅の部分以外にも2箇所あり、その2箇所の位置が近接していることで応力が高くなり、保持器の疲労破壊が生じやすくなっていることに気づいた。
【0010】
すなわち、特許文献1の保持器付き針状ころの保持器において、各柱部は、一対の環状部から一定の外径で軸方向内方に延びる一対の柱端部と、一対の柱端部から軸方向内方に向かうに従って外径が次第に小さくなるように傾斜して延びる一対の柱傾斜部と、一対の柱傾斜部を連結する柱中央部とを有する。柱端部には、針状ころの径方向外方への移動を規制するように周方向に突出するころ止め片が形成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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