TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025128584
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025332
出願日
2024-02-22
発明の名称
絶縁転がり軸受
出願人
NTN株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/58 20060101AFI20250827BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】絶縁樹脂層の剥がれやクリープを防止することができ、かつ、低コストである絶縁転がり軸受を提供する。
【解決手段】絶縁転がり軸受において、外輪1の外周面および内輪2の内周面のうち絶縁樹脂層4が形成される面に、絶縁樹脂層4を形成する樹脂が入り込む一定ピッチで平行に並ぶ複数のV溝17からなるローレット加工部18が設けられている絶縁転がり軸受とした。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
外輪(1)と、
前記外輪(1)の径方向内側に配置される内輪(2)と、
前記外輪(1)と前記内輪(2)の間に組み込まれる複数の転動体(3)と、
前記外輪(1)の外周面の全体と前記外輪(1)の軸方向両側の外輪幅面(6)とに連続して形成される外輪側の絶縁樹脂層(4)と、前記内輪(2)の内周面の全体と前記内輪(2)の軸方向両側の内輪幅面(10)とに連続して形成される内輪側の絶縁樹脂層(4)とのうちの少なくとも一方の絶縁樹脂層(4)と、を有する絶縁転がり軸受において、
前記外輪(1)の外周面および前記内輪(2)の内周面のうち前記絶縁樹脂層(4)が形成される面に、前記絶縁樹脂層(4)を形成する樹脂が入り込む一定ピッチで平行に並ぶ複数のV溝(17)からなるローレット加工部(18)が設けられていることを特徴とする絶縁転がり軸受。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記ローレット加工部(18)は、軸方向に対して斜めに延びた複数の第1方向のV溝(17a)と、前記第1方向のV溝(17a)の延びる方向とは異なる方向に延びた複数の第2方向のV溝(17b)とを有し、前記第1方向のV溝(17a)と前記第2方向のV溝(17b)とが互いに交差している綾目ローレット加工部(18)である請求項1に記載の絶縁転がり軸受。
【請求項3】
前記ローレット加工部(18)は、軸方向に延びた複数のV溝(17)からなる軸方向の平目ローレット加工部(18)である請求項1に記載の絶縁転がり軸受。
【請求項4】
前記ローレット加工部(18)は、周方向に延びた複数のV溝(17)からなる周方向の平目ローレット加工部(18)である請求項1に記載の絶縁転がり軸受。
【請求項5】
前記ローレット加工部(18)は、前記外輪(1)の外周面および前記内輪(2)の内周面のうち前記絶縁樹脂層(4)が形成される面の全体に設けられている請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
【請求項6】
前記ローレット加工部(18)は、前記外輪(1)の外周面および前記内輪(2)の内周面のうち前記絶縁樹脂層(4)が形成される面の軸方向の一部分のみに設けられ、前記面のその他の部分は、前記ローレット加工部(18)を設けずに円筒面(22)とされている請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
【請求項7】
前記外輪幅面(6)および前記内輪幅面(10)は、溝のない平坦面である請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
【請求項8】
前記ローレット加工部(18)の前記V溝(17)のピッチ(p)を0.628~1.571mmとし、前記ローレット加工部(18)の前記V溝(17)の深さ(h)を0.264~0.652mmとした請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
【請求項9】
隣接する前記V溝(17)の間には、前記V溝(17)同士を隔てる断面三角状の山部(20)が形成され、
前記山部(20)の頂部の位置での前記絶縁樹脂層(4)の厚さ(t)を0.8mm以上2.0mm以下とした請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
【請求項10】
前記絶縁樹脂層(4)は、0.2%以上の成形収縮率を有する樹脂で形成されている請求項1から4のいずれかに記載の絶縁転がり軸受。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、絶縁転がり軸受に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
電気自動車の走行用の電動モータの回転軸を支持する転がり軸受や、電気自動車の走行用の電動モータとインバーターと減速機とが一体となったe-Axleの回転軸を支持する転がり軸受などの電気を使用する装置用の転がり軸受では、軸受内部を電流が通過することで、外輪または内輪と転動体との間にスパークが発生し、外輪や内輪や転動体の表面が局所的に高温となり溶融することで電食(凹凸が表面に生じる現象)が生じることがある。
【0003】
この電食を防止するために、転がり軸受の外輪の外周面または内輪の内周面を絶縁樹脂層で覆った絶縁転がり軸受が使用される(例えば、特許文献1、2)。
【0004】
特許文献1の絶縁転がり軸受は、外輪と、外輪の径方向内側に配置される内輪と、外輪と内輪の間に組み込まれる複数の玉と、外輪の外周面の全体と外輪の軸方向両側の外輪幅面の全体と外輪の内周面の一部とに連続して形成される外輪側の絶縁樹脂層と、内輪の内周面の全体と内輪の軸方向両側の内輪幅面の全体と内輪の外周面の一部とに連続して形成される内輪側の絶縁樹脂層とを有する。
【0005】
上記の絶縁転がり軸受において、外輪側の絶縁樹脂層は、インサート成形により形成されている。すなわち、外輪を金型にセットし、金型を閉じて樹脂を射出成形することにより、外輪の外周面と外輪幅面と外輪の内周面とに絶縁樹脂層を形成している。同様に、内輪側の絶縁樹脂層も、インサート成形により形成されている。
【0006】
特許文献2の絶縁転がり軸受においても、外輪の外周面の全体と外輪の軸方向両側の外輪幅面の一部とに連続する絶縁樹脂層が、インサート成形により形成されている。
【0007】
ところで、外輪の絶縁樹脂層を射出成形により形成する際、射出成形後の冷却時に絶縁樹脂層は成形収縮し、外輪も温度変化により収縮する。ここで、絶縁樹脂層を形成する樹脂の成形収縮率と外輪を形成する鋼材の線膨張係数との関係により、絶縁樹脂層の成形収縮による寸法変化量は、外輪の温度低下に伴う寸法変化量よりも大きいものとなる。そのため、外輪の外周面の絶縁樹脂層と外輪の外周面との間に軸方向のズレが生じるとともに、外輪幅面の絶縁樹脂層と外輪幅面との間にも径方向のズレが生じ、その結果、絶縁樹脂層が外輪幅面から剥がれてしまうおそれがある。
【0008】
また、外輪に対する絶縁樹脂層の密着力が不足すると、絶縁転がり軸受の運転中に、絶縁樹脂層が外輪に対して周方向に移動する現象(クリープ)が生じ、絶縁樹脂層に摩耗や割れなどが生じるおそれがある。
【0009】
そこで、絶縁樹脂層が外輪幅面から剥がれたり、絶縁樹脂層が外輪に対してクリープしたりするのを防ぐため、特許文献1、2においては、外輪の外周面に、周方向に延びる断面矩形の2本の角溝を形成し、その角溝に絶縁樹脂層の樹脂を入り込ませることで、絶縁樹脂層の外輪の外周面からの剥がれを防止している。同様に、特許文献1においては、内輪の内周面にも、周方向に延びる断面矩形の2本の角溝を形成し、その角溝に絶縁樹脂層の樹脂を入り込ませている。
【0010】
また、特許文献2においては、外輪幅面にも、周方向に延びる断面矩形の角溝を形成し、その角溝に絶縁樹脂層の樹脂を入り込ませることで、絶縁樹脂層の外輪幅面からの剥がれを防止している。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
NTN株式会社
玉軸受
22日前
NTN株式会社
密封装置
4日前
NTN株式会社
転がり軸受
18日前
NTN株式会社
転がり軸受
17日前
NTN株式会社
深溝玉軸受
4日前
NTN株式会社
転がり軸受
9日前
NTN株式会社
軸受用保持器
今日
NTN株式会社
球面滑り軸受
7日前
NTN株式会社
円筒ころ軸受
22日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置
22日前
NTN株式会社
絶縁転がり軸受
2日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置
3日前
NTN株式会社
車輪用軸受装置
10日前
NTN株式会社
ラジアルフォイル軸受
2日前
NTN株式会社
算出装置、および算出方法
3日前
NTN株式会社
通電ユニットおよび軸受ユニット
4日前
学校法人中部大学
振動測定装置
2日前
NTN株式会社
密封装置及びそれを備えた車輪用軸受装置
3日前
NTN株式会社
軸受装置
10日前
NTN株式会社
クラッチユニットおよびステアバイワイヤ方式の操舵装置
4日前
NTN株式会社
軸受装置
14日前
NTN株式会社
等速自在継手用外側継手部材及びこれを備える等速自在継手
7日前
NTN株式会社
転がり軸受
1日前
NTN株式会社
角度検出装置
1か月前
NTN株式会社
把持機構を備えたハンド、およびこれを備えた部品供給システム
22日前
NTN株式会社
内輪分離型アンギュラ玉軸受
1日前
NTN株式会社
シール付玉軸受及び軸受装置
1か月前
国立大学法人浜松医科大学
イムノクロマト検査キット
1日前
国立大学法人浜松医科大学
イムノクロマト検査キットの製造方法
1日前
個人
流路体
7か月前
個人
鍋虫ねじ
10日前
個人
回転伝達機構
1か月前
個人
紛体用仕切弁
10日前
個人
ホース保持具
4か月前
個人
クラッチ装置
7か月前
個人
差動歯車用歯形
2か月前
続きを見る
他の特許を見る