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公開番号
2025112670
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024007047
出願日
2024-01-19
発明の名称
高圧ガスタンク
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
F17C
13/00 20060101AFI20250725BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】保護部材をタンクに固定する際のタンクへの負荷を抑制する技術を提供する。
【解決手段】高圧ガスタンク10が、胴体部12と、胴体部12の軸線方向の一方側に配置されるドーム部14、16と、を備えるタンク本体10aと、ドーム部14の中央部から軸線方向に沿って延在する軸部32と軸部32をガスが流通可能に貫通する貫通孔36とを有する口金30と、口金30の周囲においてドーム部14を覆う樹脂製の保護部52と保護部52に一体化されているとともに口金30の軸部32が挿入される環形状又は筒形状を有する金属製の接続部54と、を有する保護部材50と、を備える。口金30は、軸部32の外周に第1ネジ部38を備えるとともに、保護部材50は、接続部54の内周に、第1ネジ部38に螺合する第2ネジ部58を備える。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
胴体部と、前記胴体部の軸線方向の一方側に配置されるドーム部と、を備えるタンク本体と、
前記ドーム部の中央部から前記軸線方向に沿って延在する軸部と、前記軸部をガスが流通可能に貫通する貫通孔と、を有する口金と、
前記口金の周囲において前記ドーム部を覆う樹脂製の保護部と前記保護部に一体化されているとともに前記口金の前記軸部が挿入される環形状又は筒形状を有する金属製の接続部と、を有する保護部材と、
を備え、
前記口金は、前記軸部の外周に第1ネジ部を備えるとともに、前記保護部材は、前記接続部の内周に、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を備える、高圧ガスタンク。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記軸部に、前記保護部材の前記一方側への移動を抑制する第1移動抑制部材を備える、請求項1に記載の高圧ガスタンク。
【請求項3】
前記第1移動抑制部材は、前記第1ネジ部に螺合する第3ネジ部を備える、請求項2に記載の高圧ガスタンク。
【請求項4】
前記ドーム部は、繊維強化樹脂層を備え、
前記軸部に、前記保護部材の前記繊維強化樹脂層への近接を抑制する第2移動抑制部材を備える、請求項1に記載の高圧ガスタンク。
【請求項5】
前記保護部材と前記ドーム部の表面との間には、前記保護部材によって保持される耐火層を備え、
前記保護部材は、前記保護部と前記接続部とが、加熱により軟化する接着剤によって一体化されている、請求項1に記載の高圧ガスタンク。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、高圧ガスタンクに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
この種の高圧ガスタンクとして、タンクを衝撃吸収から保護する保護部材の固定構造が開示されている(特許文献1)。この高圧ガスタンクでは、保護部材に設けられた金属製の固定ブラケットが、タンクの口金へ複数のボルトによって固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-26058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記固定構造によると、固定ブラケットと口金とをボルト締結した際、ボルトによる締結力が、口金に対して径方向に作用することになる。口金は径方向の力に対して変形しやすいことから、口金に作用する締結力に応じて、口金が変形してしまうおそれがある。
【0005】
本明細書は、保護部材をタンクに固定する際のタンクへの負荷を抑制する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書に開示は、高圧ガスタンクに具現化される。この高圧ガスタンクは、胴体部と、前記胴体部の軸線方向の一方側に配置され、前記一方側に配置されるドーム部と、前記部分的球面部の中央部から前記一方側に延在する軸部と前記軸部をガスが流通可能に貫通する貫通孔とを有する口金と、前記口金の周囲において前記ドーム部を覆う樹脂製の保護部と、前記保護部に一体化されているとともに前記口金の前記軸部が挿入される環形状又は筒形状を有する金属製の接続部と、を有する保護部材と、を備える。前記口金は、前記軸部の外周に第1ネジ部を備えるとともに、前記保護部材は、前記接続部の内周に、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を備える。
【0007】
この高圧ガスタンクによれば、口金の軸部に設けられた第1ネジ部に、保護部材の接続部に設けられた第2ネジ部を螺合させることで保護部材を口金に対して固定することができる。これらのネジ部による締結力は、口金に対して軸方向に作用することから、口金の変形が効果的に抑制される。
【0008】
また、この高圧ガスタンクによれば、ボルトといった締結部材を必要としないことから、締結固定のための追加の部材や設備を要することなく、簡易、迅速でしかも、正確な締結固定が可能になっている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
高圧ガスタンクを示す断面図である。
高圧ガスタンクのドーム部近傍を示す拡大断面図である。
保護部材における保護部と接続部との一体化構造の一態様を示す図である。
保護部材における保護部と接続部との一体化構造の他の一態様を示す図である。
保護部材における保護部と接続部との一体化構造の他の一態様を示す図である。
タンク本体への保護部材の締結固定工程を示す図である。
ドーム部を覆う耐火層を保護部材で固定した状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書に開示される高圧ガスタンクは、胴体部と、前記胴体部の軸線方向の一方側に配置されるドーム部と、を備えるタンク本体と、前記ドーム部の中央部から前記軸線方向に沿って延在する軸部と、前記軸部をガスが流通可能に貫通する貫通孔と、を有する口金と、前記口金の周囲において前記ドーム部を覆う樹脂製の保護部と前記保護部に一体化されているとともに前記口金の前記軸部が挿入される環形状又は筒形状を有する金属製の接続部と、を有する保護部材と、を備え、前記口金は、前記軸部の外周に第1ネジ部を備えるとともに、前記保護部材は、前記接続部の内周に、前記第1ネジ部に螺合する第2ネジ部を備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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