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公開番号
2025113118
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024085887
出願日
2024-05-27
発明の名称
検体保管用の容器、容器の蓋および容器の使用方法
出願人
国立大学法人九州工業大学
代理人
個人
,
個人
主分類
G01N
1/31 20060101AFI20250725BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本発明は、病院等の検体処理の現場で作業者がホルマリン等の固定液を検体保管用に容器に注入する際に、揮発性のホルマリンを吸入する等による有害物質の曝露の防止と、作業性、コストとの両立が可能な容器を提供することを目的とする。
【解決手段】
検体保管用の容器であって、当該容器の蓋に、底面に穴を有する窪みを設け、穴にグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保する。また容器の蓋に、底面に切り込みないしヒダ状の構造物を有する窪みを設けた容器とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
検体保管用の容器であって、当該容器の蓋には底面に穴を有する窪みを設け、前記穴にグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保することを特徴とする容器。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
前記窪みの上部の側面から水平方向に支持部材を設け、前記支持部材を支えにしてグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保することを特徴とする請求項1に記載の容器。
【請求項3】
検体保管用の容器であって、当該容器の蓋には底面に切り込みを有する窪みを設けたことを特徴とする容器。
【請求項4】
検体保管用の容器であって、当該容器の蓋には底面にヒダ状の構造物を設けたことを特徴とする容器。
【請求項5】
前記窪みの上部の側面から水平方向に支持部材を設け、前記支持部材を支えにしてグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保することを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項6】
前記窪みの側面から水平方向にヒダ状の構造物を更に設けたことを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項7】
前記ヒダ状の構造物は、花びら状の弾性体を複数重ねた構造であることを特徴とする請求項4に記載の容器。
【請求項8】
検体保管用の容器であって、当該容器の蓋に穴を設け、前記穴にグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保することを特徴とする容器。
【請求項9】
請求項1に記載の容器の使用方法であって、
下面に切り込みが入りかつ上面には当該グロメットの内径にあうゴム栓を嵌めることの可能なグロメットを前記窪みの底面の穴に挿入し、
ホルマリン液等の固定液を注入する時以外は前記ゴム栓を嵌めて密閉状態を維持する、容器の使用方法。
【請求項10】
請求項2に記載の容器の使用方法であって、
前記窪みの底面の穴には下面または上面に切り込みが入ったグロメットを挿入し、ホルマリン液等の固定液を注入する時以外は前記支持部材を支えにして切り込みの無いグロメットを挿入して密閉状態を維持する、容器の使用方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、検体保管用の容器およびその容器の蓋に関し、特に生体組織検査工程における有害物質の曝露を防ぐ容器に関するものであり、代表的にはホルマリン漬けの検体保管用の容器およびその容器の蓋に関する。またこの容器の使用方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ホルマリンは、有害性と危険性が明らかな化学物質であるが、検体処理のためホルマリン液を容器に注入する際に揮発性のホルマリンを吸入する可能性があり、作業者の健康上のリスクがある。
容器の蓋を開放した状態でのホルマリン液の注入作業は基本的には禁止されている作業であるが、多くの病院では容器として市販の軟タッパー等に検体を入れ、容器に蓋を開けた状態でホルマリン液を注入しているのが現状である。
【0003】
令和5年度以降のリスクアセスメントで用いられているCREATE SIMPLEに従うリスク推定法では、蓋を開放した状態でのホルマリン注入作業ではリスクレベルが高く見積もられることに対し、密閉した容器内での注入作業であればリスクレベルを低く見積もることが出来る。
【0004】
特許文献1には、ホルマリン漬けの検体保管用の専用の容器が開示されており、揮発性のホルマリンを吸入する可能性を排除する構造が開示されている。一方病院等の検体処理の現場では、検体を速やかにホルマリン等の固定液を用いて浸漬する必要があるが、特許文献1に記載の検体保管専用の特殊な容器を用いると作業が煩雑で速やかな検体処理ができないという作業上の課題がある。また複雑な構造のため比較的高価な容器となる可能性があり、多くの容器を使用する病院ではコスト面での課題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2023―530940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は、病院等の検体処理の現場で作業者がホルマリン等の固定液を検体保管用に容器に注入する際に、揮発性のホルマリンを吸入する等による有害物質の曝露の防止と、作業性、コストとの両立が可能な容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明における検体保管用の容器は、当該容器の蓋に、底面に穴を有する窪みを設け、穴にグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保する。
また容器の蓋に、底面に切り込みないしヒダ状の構造物を有する窪みを設けた容器とする。
また本発明は、容器の蓋の平面部に窪みを設けずに直接穴を開け、その穴にグロメットを挿入することにより容器の密閉性を確保する構成とした。
また本発明は、容器の蓋ないし容器の側面にラベル等の表示物を入れることが可能な収納ポケットを設けた。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、病院等の検体処理の現場で作業者の有害物質の曝露を防止しつつ、作業性、コストとの両立が可能な保管容器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施の形態における検体保管用の容器の外観図と側面図
実施例1における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例2における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例3における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例4における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例5における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例6における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例7における容器の蓋の窪みに設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
実施例8における容器の蓋の平面部分に直接設けた固定液注入口での密閉構造を説明するための図
切り込みの種々の具体例を示す図
ヒダ状構造物の具体例を示す図
実施の形態の変形例における検体保管用の容器の上面図と側面図
収納ポケットの一例を示す図
ラベル表示の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお本発明は以下の実施の形態には限定されない。
(【0011】以降は省略されています)
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