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公開番号2025123449
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025103492,2023178088
出願日2025-06-19,2019-12-24
発明の名称角形鋼管柱の継手構造
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類E04B 1/58 20060101AFI20250815BHJP(建築物)
要約【課題】鋼管柱の合理的な箇所で柱脚側と柱頭側の太さを変更しつつ、強度を低下させない継手構造を提供する。
【解決手段】角形鋼管柱の継手構造は、第1の角形鋼管柱の設けられた第1のダイアフラムと、第1の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され第1のダイアフラムと接合された一対のフランジと、第2の角形鋼管柱の設けられた第2のダイアフラムと、第2の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され第2のダイアフラムと接合された一対のフランジと、第1及び第2の添え板を含み、第1の角形鋼管柱の柱径が第2の角形鋼管柱の柱径より大きく、第1のダイアフラムと接合された一対のフランジのフランジ面と第2のダイアフラムと接合された一対のフランジのフランジ面とが面一となり第1の角形鋼管柱の第1の角部と第2の角形鋼管柱の第1の角部が材軸方向で一致するように第1の角形鋼管柱の上に第2の角形鋼管柱が配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1の角形鋼管柱の一端に設けられた第1のダイアフラムと、
前記第1の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第1のダイアフラムと接合された一対のフランジと、
第2の角形鋼管柱の一端に設けられた第2のダイアフラムと、
前記第2の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第2のダイアフラムと接合された一対のフランジと、
第1の添え板と第2の添え板と、を含み、
前記第1のダイアフラムと接合された一対のフランジが、前記第1の角形鋼管柱の中心軸を挟んで離隔し対向するように配置され、
前記第2のダイアフラムと接合された一対のフランジが、前記第2の角形鋼管柱の中心軸を挟んで離隔し対向するように配置され、
前記第1の角形鋼管柱の柱径が前記第2の角形鋼管柱の柱径より大きく、
前記第1のダイアフラムと接合された一対のフランジの前記フランジ面と前記第2のダイアフラムと接合された一対のフランジの前記フランジ面とが面一となり、前記第1の角形鋼管柱の第1の角部と前記第2の角形鋼管柱の第1の角部の位置が前記材軸方向で一致するように、前記第1の角形鋼管柱の上に前記第2の角形鋼管柱が配置され、
前記第1のダイアフラムに接合された一対のフランジの一方と前記第2のダイアフラムに接合された一対のフランジの一方とが前記第1の添え板を介してボルト接合され、前記第1のダイアフラムに接合された一対のフランジの他方と前記第2のダイアフラムに接合された一対のフランジの他方とが前記第2の添え板を介してボルト接合されていることを特徴とする角形鋼管柱の継手構造。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
第1の角形鋼管柱の一端に設けられた第1のダイアフラムと、
前記第1の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第1のダイアフラムと接合された一対フランジと、
第2の角形鋼管柱の一端に設けられた第2のダイアフラムと、
前記第2の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第2のダイアフラムと接合された一対フランジと、
第1の添え板と第2の添え板と、を含み、
前記第1のダイアフラムと接合された一対のフランジが、前記第1の角形鋼管柱の中心軸を挟んで離隔し対向するように配置され、
前記第2のダイアフラムと接合された一対のフランジが、前記第2の角形鋼管柱の中心軸を挟んで離隔し対向するように配置され、
前記第1の角形鋼管柱の柱径が前記第2の角形鋼管柱の柱径より大きく、
前記第1のダイアフラムと接合された一対のフランジの前記フランジ面と前記第2のダイアフラムと接合された一対のフランジの前記フランジ面とが面一となり、前記第1の角形鋼管柱の一辺と前記第2の角形鋼管柱の一辺とが前記材軸方向で一致するように、前記第1の角形鋼管柱の上に前記第2の角形鋼管柱が配置され、
前記第1のダイアフラムに接合された一対のフランジの一方と前記第2のダイアフラムに接合された一対のフランジの一方とが前記第1の添え板を介してボルト接合され、前記第1のダイアフラムに接合された一対のフランジの他方と前記第2のダイアフラムに接合された一対のフランジの他方とが前記第2の添え板を介してボルト接合されていることを特徴とする角形鋼管柱の継手構造。
【請求項3】
第1の角形鋼管柱の一端に設けられた第1のダイアフラムと、
前記第1の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第1のダイアフラムと接合された第1のフランジ及び第2のフランジと、
第2の角形鋼管柱の一端に設けられた第2のダイアフラムと、
前記第2の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第2のダイアフラムと接合された第3のフランジ及び第4のフランジと、
第1の添え板と第2の添え板と、を含み、
前記第1の角形鋼管柱の柱径が前記第2の角形鋼管柱の柱径より大きく、
前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムとが対向し、前記第1のフランジのフランジ面と前記第4のフランジのフランジ面とが面一となり、前記第2のフランジのフランジ面と前記第3のフランジのフランジ面とが面一となり、前記第1の角形鋼管柱の第1の角部と前記第2の角形鋼管柱の第1の角部の位置が前記材軸方向で一致するように、前記第1の角形鋼管柱の上に前記第2の角形鋼管柱が配置され、
前記第1のフランジは前記第4のフランジに対して前記材軸方向に長く、前記第3のフランジは前記第2のフランジに対して前記材軸方向に長く、
前記第1のフランジと前記第4のフランジとが前記第1の添え板を介してボルト接合され、前記第2のフランジと前記第3のフランジとが前記第2の添え板を介してボルト接合されていることを特徴とする角形鋼管柱の継手構造。
【請求項4】
第1の角形鋼管柱の一端に設けられた第1のダイアフラムと、
前記第1の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第1のダイアフラムと接合された第1のフランジ及び第2のフランジと、
第2の角形鋼管柱の一端に設けられた第2のダイアフラムと、
前記第2の角形鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、前記第2のダイアフラムと接合された第3のフランジ及び第4のフランジと、
第1の添え板と第2の添え板と、を含み、
前記第1の角形鋼管柱の柱径が前記第2の角形鋼管柱の柱径より大きく、
前記第1のダイアフラムと前記第2のダイアフラムとが対向し、前記第1のフランジのフランジ面と前記第4のフランジのフランジ面とが面一となり、前記第2のフランジのフランジ面と前記第3のフランジのフランジ面とが面一となり、前記第1の角形鋼管柱の一辺と前記第2の角形鋼管柱の一辺とが前記材軸方向で一致するように、前記第1の角形鋼管柱の上に前記第2の角形鋼管柱が配置され、
前記第1のフランジは前記第4のフランジに対して前記材軸方向に長く、前記第3のフランジは前記第2のフランジに対して前記材軸方向に長く、
前記第1のフランジと前記第4のフランジとが前記第1の添え板を介してボルト接合され、前記第2のフランジと前記第3のフランジとが前記第2の添え板を介してボルト接合されていることを特徴とする角形鋼管柱の継手構造。
【請求項5】
前記第1の添え板は、前記材軸方向において、前記第2の添え板より高い位置にある、請求項3または4に記載の角形鋼管柱の継手構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、建造物に用いられる鋼管柱の継手構造に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
建造物の施工現場において、鉄骨部材を接合する方法として溶接接合とボルト接合が用
いられている。溶接接合は、原理的に十分な強度を確保することができる反面、高度な技
能と作業時間を要し、接合強度については作業者の技量が影響を与える。これに対し、ボ
ルト接合は、工期の短縮を図ることができ、作業者の技量の影響を受けにくく、品質管理
が容易であるという利点を有する。ボルト接合の方式は様々であり、例えば、鋼管柱とH
型鋼とを接合する方式、鋼管柱同士を接合する方式が開示されている(特許文献1、2参
照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-179702号公報(特許第3146209号)
特開2004-293196号公報(特許第4038449号)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鉄骨部材をボルト接合する場合、H型鋼のような解放された断面形状を有する部材であ
れば容易にボルト接合をすることができる。しかし、角形鋼管柱のような管状の部材をボ
ルト接合で繋ぐ場合、閉じた断面形状を有しているため施工が容易でないという問題があ
る。また、ボルト接合の施工を容易にするために鋼管柱の一部を加工することも考えられ
るが、それによって継手部分の強度が低下することが懸念される。
【0005】
柱脚側と柱頭側で鋼管柱の太さを変えたい場合、梁と同じ高さで切り替えることが行わ
れている。しかし、そのような構造では柱頭が必要以上に太くなり、地震等により水平方
向の力が生じたとき、柱頭と柱脚では発生する曲げ応力が異なる場合がある。また、柱脚
側で必要な太さを柱頭側まで一定としてしまうことが多く、柱頭側では必要以上に太い柱
になってしまい、非合理な状態となってしまう。
【0006】
そこで、本発明は、鋼管柱の合理的な箇所で柱脚側と柱頭側の太さを変更しつつ、強度
を低下させない継手構造を提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る鋼管柱の継手構造は、第1の鋼管柱の一端に設けられた第1
のダイアフラムと、第1の鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、第1のダ
イアフラムと接合された第1のフランジ及び第2のフランジと、第2の鋼管柱の一端に設
けられた第2のダイアフラムと、第2の鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置さ
れ、第2のダイアフラムと接合された第3のフランジ及び第4のフランジと、第1の添え
板と、第2の添え板と、を含む。第1のダイアフラムと第2のダイアフラムとが対向する
ように、第1の鋼管柱の上に第2の鋼管柱が配置され、第1の鋼管柱は第2の鋼管柱より
太く、第1のフランジ及び第3のフランジのそれぞれのフランジ面が第1の方向に向けら
れ、第2のフランジ及び第4のフランジのフランジ面が第1の方向と交差する第2の方向
に向けられ、第1のフランジの一辺と第2のフランジの一辺とが隣り合い、かつ離隔して
配置され、第3のフランジの一辺と第4のフランジの一辺とが隣り合い、かつ離隔して配
置され、第1のフランジのフランジ面と第3のフランジのフランジ面とが面一に配置され
、第1の添え板を介してボルト接合され、第2のフランジのフランジ面と第4のフランジ
のフランジ面とが面一に配置され、第2の添え板を介してボルト接合されている。
【0008】
本発明の一実施形態に係る鋼管柱の継手構造は、第1の鋼管柱の一端に設けられた第1
のダイアフラムと、第1の鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、第1のダ
イアフラムと接合されたボルト孔及び第1の貫通孔を有する第1のフランジと、ボルト孔
を有し貫通孔を有しない第2のフランジと、第2の鋼管柱の一端に設けられた第2のダイ
アフラムと、第2の鋼管柱の材軸方向と略平行にフランジ面が配置され、第2のダイアフ
ラムと接合されたボルト孔及び第2の貫通孔を有する第3のフランジと、ボルト孔を有し
貫通孔を有しない第4のフランジと、第1の添え板と、第2の添え板と、を含む。第1の
ダイアフラムと第2のダイアフラムとが対向するように、第1の鋼管柱の上に第2の鋼管
柱が配置され、第1の鋼管柱は第2の鋼管柱より太く、第1のフランジ及び第3のフラン
ジのそれぞれのフランジ面が第1の方向に向けられ、第2のフランジ及び第4のフランジ
のフランジ面が第1の方向と交差する第2の方向に向けられ、第1のフランジと第2のフ
ランジとが隣接し、第3のフランジと第4のフランジとが隣接して配置され、第1のフラ
ンジのフランジ面と第4のフランジのフランジ面とが面一に配置され、第1の添え板を介
してボルト接合され、第2のフランジのフランジ面と第3のフランジのフランジ面とが面
一に配置され、第2の添え板を介してボルト接合されている。
【0009】
本発明の一実施形態に係る鋼管柱の継手構造は、第1の鋼管柱の一端に設けられた第1
のダイアフラムと、第1の鋼管柱の材軸方向と平行にフランジ面が配置され、第1のダイ
アフラムに接合された第1のL形フランジ及び第2のL形フランジと、第2の鋼管柱の一
端に設けられた第2のダイアフラムと、第2の鋼管柱の材軸方向と平行にフランジ面が配
置され、第2のダイアフラムに接合された第3のL形フランジ及び第4のL形フランジと
、第1の添え板及び第2の添え板と、を含む。第1のダイアフラムと第2のダイアフラム
とが対向するように、第1の鋼管柱の上に第2の鋼管柱が配置され、第1の鋼管柱は第2
の鋼管柱より太く、第1のL形フランジと第2のL形フランジとが離隔して配置され、第
3のL形フランジと第4のL形フランジとが離隔して配置され、第1のL形フランジと第
3のL形フランジとは、それぞれのフランジ面が面一に配置され、第2のL形フランジと
第4のL形フランジとは、それぞれのフランジ面が面一に配置され、第1のL形フランジ
と第3のL形フランジとは、第1の添え板を介してボルト接合され、第2のL形フランジ
と第4のL形フランジとは、第2の添え板を介してボルト接合されている。
【0010】
本発明の一実施形態に係る鋼管柱の継手構造は、第1の鋼管柱の一端に設けられた第1
のダイアフラムと、第1の鋼管柱の材軸方向と平行にフランジ面が配置され、第1のダイ
アフラムに接合された、両端が同じ方向に溝形に曲がった第1の溝形フランジ及び第2の
溝形フランジと、第2の鋼管柱の一端に設けられた第2のダイアフラムと、第2の鋼管柱
の材軸方向と平行にフランジ面が配置され、第2のダイアフラムに接合され、両端が同じ
方向に溝形に曲がった第3の溝形フランジ及び第4の溝形フランジと、第1の添え板及び
第2の添え板と、を含む。第1のダイアフラムと第2のダイアフラムとが対向するように
、第1の鋼管柱の上に第2の鋼管柱が配置され、第1の鋼管柱は第2の鋼管柱より太く、
第1の溝形フランジと第2の溝形フランジとは、屈曲された端部が離隔して対向配置され
、第3の溝形フランジと第4の溝形フランジとは、屈曲された端部が離隔して対向配置さ
れ、第1の溝形フランジと第2の溝形フランジとが対向する方向と、第3の溝形フランジ
と第4の溝形フランジとが異なり、第1の溝形フランジと第3の溝形フランジとは、それ
ぞれのフランジ面が面一に配置され、第2の溝形フランジと第4の溝形フランジとは、そ
れぞれのフランジ面が面一に配置され、第1の溝形フランジと第3の溝形フランジとは、
第1の添え板を介してボルト接合され、第2の溝形フランジと第4の溝形フランジとは、
第2の添え板を介してボルト接合されている。
(【0011】以降は省略されています)

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