TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025113973
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024216064
出願日
2024-12-11
発明の名称
引張二次メンブレンを備えた液化ガス貯蔵設備
出願人
ギャズトランスポルト エ テクニギャズ
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
F17C
3/04 20060101AFI20250728BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】タンクの断熱バリアのストレーキが剥離しにくい構造の提供。
【解決手段】天井壁(4)の二次断熱バリア(7)は、荷役開口(14)の後部横方向縁部(49)と後部コファダム壁(82)との間に配置された第1の断熱パネル(62)の第1の列(60)を備えており、天井壁(4)の二次密閉メンブレン(9)は後部横方向縁部(49)と後部コファダム壁(82)との間に、長手方向に延在すると共に後部横方向縁部(49)によって途切れている複数の平行な第1のストレーキ(64)を備えており、各第1のストレーキ(64)は平坦な中央部分(65)と2つの隆起縁部(66)とを有し第1の断熱パネル(62)にストレーキアンカー装置(69,81)が設けられており、各第1のストレーキ(64)の平坦部分(65)はそれぞれ、ストレーキアンカー装置(69,81)のうち1つに溶接されている。
【選択図】図8
特許請求の範囲
【請求項1】
支持構造(2)と、当該支持構造(2)に支持された密閉断熱タンク(71)と、を備えた液化ガス貯蔵設備であって、
前記支持構造(2)は上部支持壁(8)を備えており、
前記密閉断熱タンク(71)は、前記上部支持壁(8)に取り付けられた天井壁(4)を備えており、
前記天井壁(4)は前記密閉断熱タンクの厚さ方向に外部から内部に向かって、
前記上部支持壁(8)に取り付けられた二次断熱バリア(7)と、
前記二次断熱バリア(7)に配置された二次密閉メンブレン(9)と、
前記二次密閉メンブレン(9)に配置された一次断熱バリア(10)と、
前記一次断熱バリア(10)に配置されて前記液化ガスと接触する一次密閉メンブレン(11)と、
を備えており、
前記天井壁(4)は、荷役パイプを通す荷役開口(14)を画定するように局所的に途切れており、
前記荷役開口(14)は、横方向(T)に対して平行な前部横方向縁部(6)及び後部横方向縁部(49)と、前記横方向(T)に対して垂直な長手方向(L)に対して平行な第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部(5)と、によって画定されており、
前記天井壁(4)の前記二次断熱バリア(7)は、前記横方向に整列されると共に前記後部横方向縁部(49)と前記後部コファダム壁(82)との間に配置された第1の断熱パネル(62)の第1の列(60)を備えており、
前記天井壁(4)の前記二次密閉メンブレン(9)は前記後部横方向縁部(49)と前記後部コファダム壁(82)との間に、前記長手方向に延在すると共に前記後部横方向縁部(49)によって途切れている複数の平行な第1のストレーキ(64)を備えており、
前記各第1のストレーキ(64)は、前記第1の断熱パネル(62)に配置された平坦な中央部分(65)と、前記中央部分(65)より前記密閉断熱タンクの内部に向かって突出する2つの隆起縁部(66)とをそれぞれ有し、
前記第1のストレーキ(64)は前記横方向において繰り返しパターンで並んでいると共に、前記隆起縁部(66)において密閉するように互いに溶接されており、
前記第1の断熱パネル(62)にストレーキアンカー装置(69,81)が設けられており、
前記各第1のストレーキ(64)の前記平坦部分(65)はそれぞれ、前記ストレーキアンカー装置(69,81)のうち1つに溶接されている
ことを特徴とする液化ガス貯蔵設備。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記各第1の断熱パネル(62)に設けられている前記ストレーキアンカー装置(69,81)は1つである、
請求項1記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項3】
前記第1の断熱パネル(62)の横方向寸法は前記第1のストレーキ(64)の横方向寸法に等しく、
前記第1のストレーキ(64)の前記隆起縁部(66)が2つの隣り合う前記第1の断熱パネル(62)間のギャップと並ぶように、前記各第1の断熱パネル(62)はそれぞれ前記第1のストレーキ(64)のうち1つと整列している、
請求項1又は2記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項4】
前記各ストレーキアンカー装置(69,81)は、
前記第1の断熱パネル(62)のうち1つに取り付けられた板片と、
前記板片(84)に取り付けられたペグ(85)と、
をそれぞれ備えており、
前記各ペグ(85)は前記天井壁の厚さ方向において前記板片(84)から、1つの前記第1のストレーキ(64)の前記平坦部分(65)に形成された孔を密閉するように貫通して、前記密閉断熱タンク(71)の内部に向かって延在し、
前記ペグ(85)は、前記第1のストレーキ(64)の前記孔の周囲に密閉するように取り付けられたフランジ(86)を備えている、
請求項1から3までのいずれか1項記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項5】
前記天井壁(4)の前記二次断熱バリア(7)は、前記横方向に整列されると共に前記第1の断熱パネル(62)の第1の列(60)と前記後部コファダム壁(82)との間に配置された第2の断熱パネル(63)の第2の列(61)を備えている、
請求項1から4までのいずれか1項記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項6】
前記第2の断熱パネル(63)にストレーキアンカー装置(81)が設けられており、
前記第1のストレーキ(64)のうち少なくとも一部の第1のストレーキ(64)の前記平坦部分(65)が、前記第2の断熱パネル(63)の前記ストレーキアンカー装置のうち1つに溶接されている、
請求項5記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項7】
前記第1のストレーキ(64)は前記後部横方向縁部(49)に沿って、前記上部支持壁(8)に接続された二次接続ブラケット(19)に溶接されている、
請求項1から6までのいずれか1項記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項8】
前記天井壁(4)の前記二次断熱バリア(7)は、
前記後部横方向縁部(49)に沿って配置された少なくとも第1の二次取付サポート部及び第2の二次取付サポート部(23)であって、前記上部支持壁(8)に固定された二次ベース(25)と、前記二次ベース(25)に溶接されると共に前記長手方向に対して平行かつ前記上部支持壁(8)に対して平行な平面内に延在する二次キャップ(24)と、取付部材(31)によって前記二次キャップ(24)に取り付けられた板片(30)と、をそれぞれ備えた第1の二次取付サポート部及び第2の二次取付サポート部(23)と、
前記第1の横方向縁部(T)に沿って前記第1の二次取付サポート部(23)と前記第2の二次取付サポート部(23)との間に配置された少なくとも1つの境界二次断熱ブロック(37)と、
前記後部横方向縁部(49)に沿って延在する少なくとも1つの二次当接ビーム(38)であって、前記第1の二次取付サポート部及び前記第2の二次取付サポート部(23)それぞれの前記二次キャップ(24)と前記境界二次断熱ブロック(37)のうち1つとに少なくとも配置されており、前記天井壁の厚さ方向において前記板片(30)と前記第1の二次取付サポート部及び前記第2の二次取付サポート部それぞれの前記二次キャップ(24)との間に移動不能に設けられた二次当接ビーム(38)と、
を備えており、
前記二次接続ブラケット(19)は、前記二次当接ビーム(38)に配置された第1の翼部(20)と、前記上部支持壁(8)に接続された第2の翼部(21)と、を備えている、
請求項1から7までのいずれか1項記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項9】
第1の二次取付サポート部及び第2の二次取付サポート部は、前記一次断熱バリア(10)を固定するための一次アンカー装置(29)を支持し、
前記第1の断熱パネル(62)に設けられている前記ストレーキアンカー装置(69,81)のうち一部のストレーキアンカー装置(69,81)が、前記長手方向(L)において前記一次アンカー装置(29)と整列する、
請求項8記載の液化ガス貯蔵設備。
【請求項10】
前記天井壁(4)の前記一次断熱バリアは、当該天井壁(4)と前記後部コファダム壁(82)との連結部に配置されたコーナ構造(50)の断熱要素(58)と前記二次当接ビーム(38)とを跨ぐように配置された一次断熱パネル(13)を、前記後部コファダム壁(82)と前記後部横方向縁部(49)との間に配置された領域に備えている、
請求項8又は9記載の液化ガス貯蔵設備。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、密閉メンブレンが設けられた密閉断熱タンクを備えた液化ガス貯蔵設備の分野に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
本発明は特に、液化ガスを低温で貯蔵及び/又は輸送するための密閉断熱タンク、例えば液化石油ガス(「LPG」との呼称でも知られる)を例えば-50℃~0℃の温度で輸送するためのタンク又は大気圧で液化天然ガス(LNG)を約-162℃で輸送するためのタンク等の分野に関するものである。かかるタンクは沿岸又は浮体構造物に設置することができる。浮体構造物の場合、上記のタンクは当該タンクの推進用燃料として供される液化ガスの輸送用又は当該液化ガスの受入用のタンクとすることができる。
【0003】
上記の貯蔵設備は沿岸又は浮体構造物に設置することができる。浮体構造物の場合、上記の設備は液化ガスの輸送用とすることができ、又は、浮体構造物の推進用の燃料として用いられる液化ガスを入れるためのものとすることができる。
【背景技術】
【0004】
韓国公開特許第2020-0144697号公報に、運搬船の支持構造に組み込まれたタンクを備えた液化ガス貯蔵設備が記載されている。タンクは、その厚さ方向に外部から内部に向かって順に、支持構造に固定された二次断熱バリアと、二次断熱バリアに取り付けられた二次密閉メンブレンと、二次密閉メンブレンを介して二次断熱バリアに取り付けられた一次断熱バリアと、一次断熱バリアに取り付けられてタンク内に貯蔵された液化ガスと接触する一次密閉メンブレンと、を有する多層構造を備えている。二次密閉メンブレンは複数の平行なストレーキを備えている。各ストレーキは、タンクの長手方向に延在する平坦な中央部分と、この平坦な中央部分の両側に配置されて中央部分よりタンクの内部に向かって突出する2つの隆起縁部とをそれぞれ有する。かかる二次密閉メンブレンは一般に「引張メンブレン(tensioned membrane)」と称されるが、これはコルゲーションメンブレンとは異なり、長手方向の引張力や圧縮力を吸収することができない。
【0005】
タンクの天井壁は、液化ガスの積込み及び/又は揚げ荷作業用のパイプを通す荷役開口において途切れている。二次密閉メンブレンは二次接続ブラケットを用いて支持構造に当接して支持構造に直接接続されることにより引張力や圧縮力を吸収するように設けられ、この引張力や圧縮力は特に、二次密閉メンブレンの熱収縮や、運搬船ビームの反りに関連する当該運搬船の船殻の変形に起因するものである。上記の二次接続ブラケットの負荷を軽減するため、二次断熱バリアは荷役開口の前部横方向縁部に沿って特殊な構成体を備えており、この特殊な構成体は特に、金属製の複数の二次取付サポート部を備えており、この二次取付サポート部に、上記の二次接続ブラケットのうち1つが取り付けられる二次当接ビームが取り付けられる。
【0006】
荷役開口の後部横方向縁部は、タンクの後部コファダム壁の比較的近傍に配置される。よって、後部横方向縁部に沿って配置される二次接続ブラケットが受ける力の方が、前部横方向縁部に沿って配置される二次接続ブラケットが受ける力より小さくなる。さらに、二次断熱バリアは後部横方向縁部に沿った箇所には、二次当接ビームや二次取付サポート部を備えた上記のような特殊な構成体を備えていない。また、荷役開口の後部の領域ではストレーキの端部のみが、後部コファダム壁に沿った箇所では機械的溶接構造に取り付けられると共に、荷役開口の後部横方向縁部に沿った箇所では接続ブラケットに取り付けられている。
【0007】
かかる構成体は完全に十分というわけではなく、特に、機械的溶接構造と二次接続ブラケットとの間においてストレーキの取付が無いことにより、特に二次断熱バリアにおいてストレーキに過剰な圧力がかかった場合にストレーキが剥離する可能性がある点で完全に十分というわけではない。
【発明の概要】
【0008】
本発明の基礎となる一思想は、荷役開口と後部コファダム壁との間の領域において強度が増した上記の形式の液化ガス貯蔵設備を提供することである。
【0009】
本発明は第1の側面では、支持構造と、当該支持構造に支持された密閉断熱タンクと、を備えた液化ガス貯蔵設備を提供するものであり、
前記支持構造は上部支持壁を備えており、
前記タンクは、前記上部支持壁に取り付けられた天井壁を備えており、
前記天井壁は前記タンクの厚さ方向に外部から内部に向かって、
前記上部支持壁に取り付けられた二次断熱バリアと、
前記二次断熱バリアに配置された二次密閉メンブレンと、
前記二次密閉メンブレンに配置された一次断熱バリアと、
前記一次断熱バリアに配置されて前記液化ガスと接触する一次密閉メンブレンと、
を備えており、
前記天井壁は、荷役パイプを通す荷役開口を画定するように局所的に途切れており、
前記荷役開口は、横方向に対して平行な前部横方向縁部及び後部横方向縁部と、前記横方向に対して垂直な長手方向に対して平行な第1の長手方向縁部及び第2の長手方向縁部と、によって画定されており、
前記天井壁の前記二次断熱バリアは、前記横方向に整列されると共に前記後部横方向縁部と前記後部コファダム壁との間に配置された第1の断熱パネルの第1の列を備えており、
前記天井壁の前記二次密閉メンブレンは前記後部横方向縁部と前記後部コファダム壁との間に、前記長手方向に延在すると共に前記後部横方向縁部によって途切れている複数の平行な第1のストレーキを備えており、
前記各第1のストレーキは、前記第1の断熱パネルに配置された平坦な中央部分と、前記中央部分より前記タンクの内部に向かって突出する2つの隆起縁部とをそれぞれ有し、
前記第1のストレーキは前記横方向において繰り返しパターンで並んでいると共に、前記隆起縁部において密閉するように互いに溶接されており、
前記第1の断熱パネルにストレーキアンカー装置が設けられており、
前記各第1のストレーキの前記平坦部分はそれぞれ、前記ストレーキアンカー装置のうち1つに溶接されている。
【0010】
このようにストレーキアンカー装置によって、後部コファダム壁と荷役開口との間に位置する領域において二次メンブレンのストレーキを適正に固定することができ、これにより、二次断熱バリアにおいて過剰な圧力がかかったときにストレーキが剥離することを防止することが可能になる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
5か月前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
3か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
4か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
6か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
8か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
8か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
4か月前
帝人株式会社
繊維補強圧力容器及びその製造方法
1か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
1か月前
岩谷産業株式会社
燃料ガス充填設備
3日前
株式会社タツノ
充填ノズル
13日前
豊田合成株式会社
圧力容器
5か月前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金容器
2か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
3か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
6か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
7か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
5か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクシステム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
カートリッジタンク
4か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
3か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
3か月前
鹿島建設株式会社
水素貯蔵システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
高圧タンクの製造方法
6か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
2か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
2か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
3か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンクの支持構造
5か月前
JFEエンジニアリング株式会社
エネルギー貯蔵システム
1か月前
鹿島建設株式会社
水素供給システム
7か月前
鹿島建設株式会社
水素吸蔵システム
7か月前
三浦工業株式会社
ガス気化システム
6か月前
続きを見る
他の特許を見る