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公開番号2025117293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2024012050
出願日2024-01-30
発明の名称樹脂組成物、成形品、及び積層シート
出願人デンカ株式会社
代理人園田・小林弁理士法人
主分類C08L 53/02 20060101AFI20250804BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】成形性が良好であり、成形時の樹脂の破断を抑制できる樹脂組成物、並びに該樹脂組成物を含む成形品及び積層シートを提供する。
【解決手段】樹脂組成物であって、前記樹脂組成物は、卵殻粉末(A)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(B)とを含み、前記樹脂組成物の総質量に対する、前記卵殻粉末(A)の含有量が5~75質量%であり、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の含有量が25~95質量%であり、前記樹脂組成物の、200℃、5kg荷重におけるメルトフローレートが0.5~15g/10minであり、ASTM-D638に従って測定される引張破断伸びが20~230%である、樹脂組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
樹脂組成物であって、
前記樹脂組成物は、卵殻粉末(A)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(B)とを含み、
前記樹脂組成物の総質量に対する、前記卵殻粉末(A)の含有量が5~75質量%であり、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の含有量が25~95質量%であり、
前記樹脂組成物の、200℃、5kg荷重におけるメルトフローレートが0.5~15g/10minであり、
ASTM-D638に従って測定される引張破断伸びが20~230%である、樹脂組成物。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記卵殻粉末(A)の平均粒子径が、3μmを超え70μm以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)がスチレン-ブタジエンブロック共重合体を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)が、少なくとも2種類のスチレン-ブタジエンブロック共重合体を含む、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項5】
押出成形用である、請求項1または2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1または2に記載の樹脂組成物を含む、成形品。
【請求項7】
少なくとも、ポリスチレン樹脂を含む層(X)と、請求項1または2に記載の樹脂組成物を含む層(Y)と、を有する積層シート。
【請求項8】
前記卵殻粉末(A)の含有量が、前記積層シートの総質量に対して3.5~67.5質量%である、請求項7に記載の積層シート。
【請求項9】
前記積層シートの総厚みが、0.2~1.2mmである、請求項7に記載の積層シート。
【請求項10】
前記ポリスチレン樹脂を含む層(X)が、ポリスチレン樹脂を含む第1の層(x-1)と、ポリスチレン樹脂を含む第2の層(x-2)と、を有し、
前記樹脂組成物を含む層(Y)が、前記ポリスチレン樹脂を含む第1の層(x-1)及び前記ポリスチレン樹脂を含む第2の層(x-2)の間に位置する、請求項7に記載の積層シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂組成物、成形品、及び積層シートに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、地球温暖化等の環境問題が重視されるようになり、樹脂組成物の無機充填材として天然由来の材料を利用する試みがなされている。例えば、特許文献1には、無機系廃棄物由来の無機微粒子凝集体と樹脂原料とを混練する樹脂組成物の製造方法が記載されている。特許文献2には、熱可塑性樹脂と所定の物性を有する卵殻粉末とを所定の質量比で含有する樹脂組成物が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-256260号公報
特開2021-152129号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ポリスチレン樹脂は、代表的な熱可塑性樹脂であり、透明性、成形性に優れかつ安価であることから、家電機器の部品、自動車の内装材、建築材、食品容器、包装材、玩具等の種々の用途に広く用いられている。しかしながら、ポリスチレン樹脂は脆性が高いため、特にシート状の成形品とした場合に引っ張られたり衝撃が与えられたりすると破損しやすい。また、ポリスチレン樹脂に卵殻粉末が配合された樹脂組成物においては、さらに脆性が高くなって樹脂が伸びにくくなる他、流動性も低下しやすくなる。このような樹脂組成物を、例えば押出成形してシート状に成形する場合、所望の成形性が得られにくく、また成形時に樹脂が破断する恐れがある。
【0005】
本発明は、成形性が良好であり、成形時の樹脂の破断を抑制できる樹脂組成物、並びに、該樹脂組成物を含む成形品及び積層シートの提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願発明者らは鋭意検討した結果、下記の態様を含む樹脂組成物であれば、前記課題を解決できることを見出した。
[1]樹脂組成物であって、前記樹脂組成物は、卵殻粉末(A)と、スチレン系熱可塑性エラストマー(B)とを含み、前記樹脂組成物の総質量に対する、前記卵殻粉末(A)の含有量が5~75質量%であり、前記スチレン系熱可塑性エラストマー(B)の含有量が25~95質量%であり、前記樹脂組成物の、200℃、5kg荷重におけるメルトフローレートが0.5~15g/10minであり、ASTM-D638に従って測定される引張破断伸びが20~230%である、樹脂組成物。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、成形性が良好であり、成形時の樹脂の破断を抑制できる樹脂組成物、並びに該樹脂組成物を含む成形品及び積層シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施形態に係る積層シートの層構成についての説明図である。
別の実施形態に係る積層シートの層構成についての説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態について詳細に説明するが、本発明の範囲はここで説明する一実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更ができる。また、特定のパラメーターについて、複数の上限値及び下限値が記載されている場合、これらの上限値及び下限値の内、任意の上限値と下限値とを組合せて好適な数値範囲とすることができる。数値範囲を示す「α~β」との表現は、「α以上β以下」であることを意味している。一実施形態について記載した特定の説明が他の実施形態についても当てはまる場合には、他の実施形態においてはその説明を省略している場合がある。
【0010】
各実施形態における各構成及びそれらの組み合わせ等は、一例であって、本開示の主旨から逸脱しない範囲内で、適宜、構成の付加、省略、置換、及びその他の変更が可能である。本開示は、実施形態によって限定されることはない。本明細書に開示された各々の態様は、本明細書に開示された他のいかなる特徴とも組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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