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公開番号
2025115825
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010493
出願日
2024-01-26
発明の名称
蛇の登はん防止具
出願人
中国電力株式会社
代理人
弁理士法人維新国際特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
H02G
7/00 20060101AFI20250731BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】足場ボルトを利用して電柱を登る作業者の障害にならない蛇の登はん防止具を提供する。
【解決手段】本発明の蛇の登はん防止具1aは、軸心方向に第1のスリット4aが設けられた円筒状の第1の本体部4と、平面視円環状の板材からなり、第1の本体部4の側面4bに固設された第1の連結部5からなる金属製の取付部材2と、平面視した場合に円環が円周方向に6等分された形状をなし、取付部材2に対して着脱可能に連結された6枚の第1の金属板3を備えている。第1の本体部4の軸心方向に対して傾斜した状態で側面4bから側方へ傘状に張り出して円錐台形状をなす第1の連結部5は、第1の金属板3に設けられた棒状の係止具7に対して係止可能に形成された12個の貫通孔6を有するとともに、第1の本体部4の軸心方向に見た場合に、第2のスリット5aが第1のスリット4aと同一直線を形成するように設けられている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
蛇の登はんを防ぐ目的で電柱に設置される蛇の登はん防止具であって、
軸心方向に第1のスリットが設けられた弾性を有する円筒状の第1の本体部と、
板状をなし、前記第1の本体部の側面に固設された第1の連結部と、
前記第1の本体部の前記側面から側方へ笠状に張り出すように前記第1の連結部に対して着脱可能又は揺動可能に連結された複数枚の第1の金属板と、を備え、
前記第1の連結部には、前記第1の本体部の前記軸心方向に見た場合に、第2のスリットが前記第1のスリットと同一直線を形成するように設けられていることを特徴とする蛇の登はん防止具。
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【請求項2】
前記第1の連結部に対して前記第1の金属板を着脱可能に連結する係止手段を備え、
前記第1の連結部は平面視円環状をなし、
前記第1の金属板は平面視した場合に円環が円周方向に分割された形状をなしていることを特徴とする請求項1に記載の蛇の登はん防止具。
【請求項3】
前記係止手段は、
前記第1の連結部に設けられて大径部と小径部を有するダルマ型の貫通孔と、
前記第1の金属板の上面に立設された棒状の係止具によって構成されており、
前記係止具は、
基端が前記第1の金属板の前記上面に固着されて前記小径部に挿通可能な軸部と、
この軸部の先端に設置されて前記大径部にのみ挿通可能な頭部と、からなることを特徴とする請求項2に記載の蛇の登はん防止具。
【請求項4】
前記第1の金属板の上面に当接可能に前記第1の連結部と前記第1の本体部の少なくとも一方に固設された第1の揺動抑制具と、
前記第1の金属板の下方において前記第1の本体部の前記軸心方向へ移動可能に設置される揺動抑制部材を備え、
前記第1の連結部は平面視正多角形をなし、
前記第1の金属板は前記第1の連結部に対して前記正多角形の各辺に第1のヒンジ軸を介してそれぞれ揺動可能に連結されており、
前記揺動抑制部材には、前記第1の金属板の下面に直接的又は間接的に当接して前記第1の金属板の揺動を抑制する第2の揺動抑制具が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の蛇の登はん防止具。
【請求項5】
前記揺動抑制部材は、軸心方向にスリットが設けられた円筒体からなり、前記第2の揺動抑制具が端部近くの側面に設置されていることを特徴とする請求項4に記載の蛇の登はん防止具。
【請求項6】
軸心方向に第3のスリットが設けられて弾性を有するとともに前記第1の金属板の下方に設置される円筒状の第2の本体部と、
平面視した場合に前記第1の連結部と同一の正多角形をなす板材からなり、前記第2の本体部の端部側面に固設された第2の連結部と、
前記第2の本体部の前記端部側面から側方へ笠状に張り出すように前記第2の連結部に連結された複数枚の第2の金属板と、を備え、
前記第2の連結部には、前記第2の本体部の前記軸心方向に見た場合に、第4のスリットが前記第3のスリットと同一直線を形成するように設けられ、
前記第2の金属板は、前記第2の連結部に対し前記正多角形の各辺に第2のヒンジ軸を介してそれぞれ揺動可能に連結され、
前記揺動抑制部材は、前記第2の揺動抑制具が前記第2の金属板を介して前記第1の金属板の下面に当接して前記第1の金属板及び前記第2の金属板の揺動を抑制するように前記第2の金属板の下方に設置されていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の蛇の登はん防止具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蛇が電柱に登ることによって引き起こされる電線の地絡事故や感電事故を防ぐために電柱に設置される蛇の登はん防止具に関するものであり、特に、高所作業等の目的で足場ボルトを利用して電柱を昇る作業者の障害にならない蛇の登はん防止具に関する。
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【背景技術】
【0002】
電柱に登った蛇が電線や周囲の金物に接触して地絡事故や感電事故を引き起こすと、作業者は現場に赴いて事故処理を行う必要があるが、山間部では現場までの移動が困難なため、事故処理に多大な時間と経費を要している。
このような課題に対処するものとして、例えば、特許文献1には「小動物昇柱防止装置」という名称で電柱に蛇などの小動物が昇るのを防止する装置に関する発明が開示されている。
特許文献1の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献1には、逆椀状で中央部に装着孔2aを有し、この装着孔2aに電柱Pが挿入された状態で電柱Pに取り付けられて電柱用バンドBを用いて電柱Pに固定され、第1の笠部21と第2の笠部22からなる笠部2と、笠部2の下端から下方に延び、電柱Pの周囲を覆う壁部3と、外力がかからない状態では壁部3を筒状に開口し、蛇Sが接触して外力がかかると壁部3を閉じる開閉機構5を備えた構造の小動物昇柱防止装置1が記載されている。
このような構造によれば、小動物が電柱に昇り開閉機構に接触すると、壁部が閉じるため、小動物が驚いて退避するという効果が期待できる。また、逆椀状の笠部によって、壁部内の小動物がさらに上方に昇ることが防止される。
【0003】
また、特許文献2には「鳥獣保護取付装具」という名称で、鳥類や小動物による被害から電気設備を保護する器具に関する発明が開示されている。
特許文献2の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献2には、締付金具111及び切れ目130aを有するカバー部材112からなり、電柱503に取り付けられた腕金501や電線502を鉛直方向における上方側から覆う防鳥部110と、防鳥部110に設けられて防鳥部110から鉛直方向における上方に突出する他物接触防止部120と、腕金501や電線502よりも鉛直方向における下側に設けられ、環形状をなし、電柱503の軸心方向に対して傾斜する傾斜面131を備えた蛇侵入防止部130を備えた鳥獣保護取付装具100が記載されている。
このような構造によれば、蛇侵入防止部130が円錐台形状の筒状部材であるため、蛇などの小動物が蛇侵入防止部130の下側から電柱に上がってきた場合にも、蛇侵入防止部130の内壁面(逆斜面)がネズミ返しの機能を果たし、小動物のそれ以上の昇柱を遮ることができる。
【0004】
さらに、特許文献3には「電柱、樹木、鉄塔などの蛇の登はん防止装置」という名称で、電柱などに蛇が登はんするのを防止する装置に関する発明が開示されている。
特許文献3の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献3には、電柱などの表面に巻き付けて固定される結束リング1と、この結束リング1に上端が連結され、かつ、編目でここを通過する蛇を捕捉する捕捉網2と、この捕捉網2の下端縁を電柱などの表面から離して、捕捉網2の下端部を拡開する拡開リング3を備えた構造の蛇の登はん防止装置が記載されている。
このような構造によれば、電柱等を登る蛇が捕捉網2を通過するときに動けなくなるため、蛇を確実に捕獲することができる。
【0005】
そして、特許文献4には「蛇の支線登攀防止装置」という名称で、電柱の支線に這い上って送電に支障をきたす蛇を防除するための装置に関する考案が開示されている。
特許文献4の図面に記載された符号を用いて説明すると、特許文献4には、電柱の支線1に巻き付けられたテープ類2の上に取り巻かれるとともに螺釘4で固定された円管3と、この円管3に対して円形に取り付けられたコ状枠5と、このコ状枠5の内部においてその底辺に対して回転自在に、かつ、一部がわずかに露出するように埋設されたボール6と、このボール6に接して回動自在に設置された円板7と、コ状枠5の上端を少し折り曲げて円板7が脱出しないようにコ状枠5の外側に取り付けられた取付板8と、円板7の中央に取り付けられて取付板8に対して回動可能なファン9を備えた蛇の支線登攀防止装置が記載されている。
このような構造によれば、風によってファン9が回転すると、支線を伝って登ってきた蛇がファン9よりも上に移動することができない。また、風が無く、ファン9が回転していないときでも蛇がファン9を登ろうとすると、蛇の重みでファン9が回転するため、蛇が落下するという効果が期待できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-174801号公報
特開2018-35582号公報
特開平8-308462号公報
実開昭52-166332号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1乃至特許文献3に開示された発明では、一部を取り外したり、変形させたりできる構造となっていないため、作業者が昇柱する際の障害になるという課題があった。また、特許文献4に開示された考案では、ファン9が回転する構造となっているが、ファン9が回転したとしても、その設置場所が変わる訳ではないので、ファン9が昇柱する作業者の障害になることに変わりはない。
【0008】
本発明は、このような従来の事情に対処してなされたものであり、足場ボルトを利用して電柱を登る作業者の障害にならない蛇の登はん防止具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、第1の発明は、蛇の登はんを防ぐ目的で電柱に設置される蛇の登はん防止具であって、軸心方向に第1のスリットが設けられた弾性を有する円筒状の第1の本体部と、板状をなし、第1の本体部の側面に固設された第1の連結部と、第1の本体部の側面から側方へ笠状に張り出すように第1の連結部に対して着脱可能又は揺動可能に連結された複数枚の第1の金属板と、を備え、第1の連結部には、第1の本体部の軸心方向に見た場合に、第2のスリットが第1のスリットと同一直線を形成するように設けられていることを特徴とする。
【0010】
第1の発明では、第1の本体部の第1のスリットと第1の連結部の第2のスリットが繋がっており、第1の本体部が弾性を有していることから、第1のスリットと第2のスリットを開くように第1の本体部を変形させ、第1のスリットと第2のスリットを通して電柱を第1の本体部内に配置することができる。このとき、笠状をなす第1の連結部が下を向くように第1の本体部を電柱に取り付けると、第1の金属板によって蛇の昇柱が阻止される。また、第1の発明においては、第1の金属板を第1の連結部から取り外すと、第1の金属板が電柱を登る作業者の障害にならないという作用を有する。さらに、第1の金属板は第1の連結部から取り外すことで交換が容易であるとともに、プラスチック製でないため、劣化し難いという作用を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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