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公開番号2025115896
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010602
出願日2024-01-26
発明の名称気体燃料用インジェクタ
出願人株式会社ニッキ
代理人弁理士法人平和国際特許事務所
主分類F02M 51/06 20060101AFI20250731BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】弁体を弁座に引き付けて閉弁する方式の電磁弁を備えたインジェクタにおいて、動的流量の調整を可能とする。
【解決手段】電磁駆動式の気体燃料用インジェクタ1は、燃料通路11を形成した筒状の本体10と、前記燃料通路11を開閉する開閉弁20と、前記開閉弁20を開弁するソレノイド30と、前記本体10の先端部に設けられたノズルと、を備え、前記開閉弁20は、前記ソレノイド30を構成するプランジャ33と共に往復動する弁体21と、前記弁体21と接触・離隔する弁座22とからなり、前記プランジャ33は、前記開閉弁20の上流側に設けられたリテーナ40に固定されており、前記リテーナ40は、前記プランジャ33を閉弁方向に付勢する閉鎖ばね41と、前記プランジャ33を開弁方向に付勢する調整ばね42との間に設置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
エンジンの気筒内に気体燃料を直接噴射する電磁駆動式の気体燃料用インジェクタであって、
内部に燃料通路を形成した筒状の本体と、
前記本体内に配置されて前記燃料通路を開閉する開閉弁と、
前記本体内に配置されて通電時に前記開閉弁を開弁するソレノイドと、
前記開閉弁の下流側である前記本体の先端部に設けられて、先端に形成した噴射孔が前記気筒内に挿入されるノズルと、を備え、
前記開閉弁は、前記ソレノイドを構成するプランジャに固定されて共に軸線方向に往復動する弁体と、前記弁体と接触・離隔して前記燃料通路を開閉する弁座とからなり、
前記プランジャは、前記開閉弁の上流側である前記本体の基端側に設けられたリテーナに固定されており、
前記リテーナは、前記プランジャを閉弁方向に付勢する閉鎖ばねと、前記プランジャを開弁方向に付勢する調整ばねとの間に設置されている、ことを特徴とする気体燃料用インジェクタ。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記調整ばねは、前記本体の基端側から装着されたプラグによってセット荷重が設定されている、ことを特徴とする請求項1記載の気体燃料用インジェクタ。
【請求項3】
前記プラグの組付け位置は前記軸線方向に変更可能であり、前記プラグの位置によって前記調整ばねのセット荷重が調整可能である、ことを特徴とする請求項2記載の気体燃料用インジェクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば水素ガス,LPG,CNGなどの気体燃料により駆動するエンジンが要求する流量の気体燃料を気筒内に直接噴射するための常閉式の気体燃料用インジェクタに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、電磁コイルに通電して励磁させることで開閉弁を操作し、エンジンが要求する流量の燃料を筒内に噴射する電磁駆動式のインジェクタが広く知られている。
【0003】
電磁式の開閉弁(電磁弁)は、常時開方式と常時閉方式で分類されるほか、弁体を弁座に押し付けて閉弁する方式と、弁体を弁座に引き付けて閉弁する方式のどちらかでも分類される。
【0004】
筒内直噴用のインジェクタにおいて、弁体を弁座に押し付けて閉弁する方式の電磁弁は筒内圧上昇時による意図しない開弁(弁漏れ)を防ぐ効果があり、動的流量を調整するためには、閉弁方向の荷重を発生させるばねのセット荷重を調整することで、バルブの開閉弁遅れ時間を調整することが一般的であった。
【0005】
しかしながら、例えば特表2009-526157号公報(特許文献1)に記載された燃料噴射装置1A(添付図面の図2参照)のような、弁体2Aを弁座3Aに引き付けて閉弁する方式の電磁弁を備えたインジェクタにおいては、ばね4Aのセット荷重を調整することが構造上困難であったため、動的流量を調整することが難しかった。
【0006】
そこで、弁体を弁座に引き付けて閉弁する方式の電磁弁を備えたインジェクタにおいても動的流量の調整を可能とすることが求められていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特表2009-526157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、弁体を弁座に引き付けて閉弁する方式の電磁弁を備えたインジェクタにおいて、動的流量の調整を可能とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するためになされた本発明は、エンジンの気筒内に気体燃料を直接噴射する電磁駆動式の気体燃料用インジェクタであって、内部に燃料通路を形成した筒状の本体と、前記本体内に配置されて前記燃料通路を開閉する開閉弁と、前記本体内に配置されて通電時に前記開閉弁を開弁するソレノイドと、前記開閉弁の下流側である前記本体の先端部に設けられて、先端に形成した噴射孔が前記気筒内に挿入されるノズルと、を備え、前記開閉弁は、前記ソレノイドを構成するプランジャに固定されて共に軸線方向に往復動する弁体と、前記弁体と接触・離隔して前記燃料通路を閉鎖する弁座とからなり、前記プランジャは、前記開閉弁の上流側である前記本体の基端側に設けられたリテーナに固定されており、前記リテーナは、前記プランジャを閉弁方向に付勢する閉鎖ばねと、前記プランジャを開弁方向に付勢する調整ばねとの間に設置されている、ことを特徴とする。
【0010】
このように、弁体にリテーナを固定し、該リテーナに対して、閉弁方向に付勢する閉鎖ばねと、開弁方向に付勢する調整ばねとを組み合わせた構成としたことで、双方のばねのセット荷重に応じて動的流量を調整することを可能とした。
(【0011】以降は省略されています)

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