TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025116303
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024010634
出願日
2024-01-29
発明の名称
ヘッドアップディスプレイ装置
出願人
日本精機株式会社
代理人
主分類
G02B
27/01 20060101AFI20250801BHJP(光学)
要約
【課題】外光の影響を抑えつつ、表示部の劣化を最小限にするヘッドアップディスプレイ装置を提供する。
【解決手段】表示素子35、及び、射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替えて出力可能な偏光変換素子36を備え、光源11が出射した光を透過させると共に表示像を表示する表示部12と、当該表示像を表す光をウィンドウシールドWSに向けて反射させる反射部13と、偏光変換素子36を制御する制御部15とを有し、反射部13は、第1偏光となる第1光線を反射する第1ミラーと、第2偏光となる第2光線を反射する第2ミラーとを含み、かつ、偏光変換素子36と第1ミラー131との間に設けられ、表示像を補正する補正レンズ37と、補正レンズ37と第1ミラー131との間に設けられ、直線偏光と略円偏光とを変換する他の位相差板39とを設けたものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
射出口を有し、前記射出口から表示光を透光部材に向けて射出することで前記表示光が表す表示像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置であって、
表示素子、及び、前記表示素子よりも光路に沿って前記射出口側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替えて出力可能な切替出力部を備え、光源が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部と、
前記表示部に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材に向けて反射させる反射部と、
前記切替出力部を制御する制御部と、
を有し、
前記反射部は、
前記第1偏光となる第1光線を反射すると共に前記第2偏光となる第2光線を透過する第1ミラーと、
前記第2光線を反射する第2ミラーと、
を含み、
かつ、
光路に沿って前記切替出力部と前記第1ミラーとの間に設けられ、前記表示像を補正する補正レンズと、
前記補正レンズと前記第1ミラーとの間に設けられ、直線偏光と略円偏光とを変換する第1位相差板と、
を設けたことを特徴とするヘッドアップディスプレイ装置。
続きを表示(約 710 文字)
【請求項2】
前記切替出力部は、
駆動部の駆動力により回転可能な1/2λ板である
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項3】
前記第1位相差板は、1/4λ板である
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項4】
前記切替出力部と前記補正レンズとの間に設けられ、前記直線偏光と前記略円偏光とを変換する第2位相差板を更に有する
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項5】
前記第2位相差板は、1/4λ板である
ことを特徴とする請求項4記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項6】
前記表示素子、前記切替出力部、及び、前記第1位相差板の法線方向は、前記光源の光軸方向に対し、所定の角度θ(但しθ>0)をなす
ことを特徴とする請求項1記載のヘッドアップディスプレイ装置。
【請求項7】
前記第1ミラー及び前記第2ミラーは、
前記表示素子が前記第1光線を出射するときは、前記透光部材及び前記反射部を含む結像光学系の光学焦点と前記表示部との間の位置関係が、前記表示部が前記光学焦点よりも前記射出口側となる第1状態となって、虚像を視認させ、
前記表示素子が前記第2光線を出射するときは、前記表示部が前記光学焦点よりも前記光源側となる第2状態となって、実像を視認させる、
ように配置されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載のヘッドアップディスプレイ装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、視認者に対して外光の影響を排除して所望の表示を行うヘッドアップディスプレイ装置に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特許文献1に記載の電子装置が知られている。この電子装置は、インストルメントパネルに取り付けられたクラスター表示ユニットとHUDとを有し、車両の走行状態を判定し、その判定結果に基づき投射画像の虚像の位置がクラスター表示ユニットの近傍またはフロントガラスの前方になるようにHUDの焦点距離を調整する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6516642号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の電子装置では、日中、ウィンドウシールドを透過して太陽光などの外光がHUDに入射することがあり、HUDに入射した外光は、ミラー光学系で反射し液晶表示器である表示部に当たり、その後、表示部で反射し、運転者にまぶしい光として視認されるといった問題点があった。また、上記のように、外光が液晶表示器に当たることで、当該液晶表示器が発熱し温められて劣化してしまうという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、外光の影響を抑えつつ、表示部の劣化を最小限にするヘッドアップディスプレイ装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、射出口17を有し、前記射出口17から表示光L(L1,L2)を透光部材WSに向けて射出することで前記表示光Lが表す表示像を視認させるヘッドアップディスプレイ装置1であって、表示素子35、及び、前記表示素子35よりも光路に沿って前記射出口17側に設けられると共に射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替えて出力可能な切替出力部36を備え、光源11が出射した光を透過させると共に前記表示像を表示する表示部12と、前記表示部12に表示された前記表示像を表す光を前記透光部材WSに向けて反射させる反射部13と、前記切替出力部36を制御する制御部15と、を有し、前記反射部13は、前記第1偏光となる第1光線を反射すると共に前記第2偏光となる第2光線を透過する第1ミラー131と、前記第2光線を反射する第2ミラー132と、を含み、かつ、光路に沿って前記切替出力部36と前記第1ミラー131との間に設けられ、前記表示像を補正する補正レンズ37と、前記補正レンズ37と前記第1ミラー131との間に設けられ、直線偏光と略円偏光とを変換する第1位相差板39と、を設けたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、ヘッドアップディスプレイ装置に入射した外光が、表示部で反射して運転者にまぶしい光として視認させることを防止することができる。また、ヘッドアップディスプレイ装置に入射した外光が補正レンズで反射することで、表示部の発熱を抑え、熱による劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置において虚像を生成する場合の構成を示す図。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置において実像を生成する場合の構成を示す図。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置におけるPGUの構成を示す模式図。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置において光路及び偏光状態を表す模式図。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置において表示内容の制御及び偏光の切替制御を行う場合のPGUの構成を示す機能ブロック図。
本発明の一実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置において外光が入射した場合の光路及び偏光状態を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。図1は、本実施形態に係るヘッドアップディスプレイ装置(以下、HUD装置という)において虚像を生成する場合の構成を示す図、図2は、本実施形態に係るHUD装置において実像を生成する場合の構成を示す図である。
【0010】
図1及び図2において、HUD装置1は、例えば回路基板(PCB:Printed Circuit Board)31に実装された可視波長域の光を出す発光ダイオードからなり、白色の光を発する光源11と、当該光源11から入射した光で画像を生成する表示素子35、及び、当該表示素子35から射出する光の偏光を互いに異なる第1偏光と第2偏光とに切り替えて出力する偏光変換素子36(切替出力部)を有し、光源11が出射した光を透過させると共に表示像を表示する表示部12と、表示部12で生成された表示像を表す光線の光路に沿って偏光変換素子36の後段側(光源11側と反対側)に設けられ、直線偏光と略円偏光とを変換する一の位相差板38(第2位相差板)と、一の位相差板38の後段側に設けられ、表示部12で生成された表示像を補正する補正レンズ37と、補正レンズ37の後段側に設けられ、直線偏光と略円偏光とを変換する他の位相差板39(第1位相差板)と、他の位相差板39から出射される表示光L(図1の場合は虚像VIの表示像を表す表示光L1、図2の場合は実像RIの表示像を表す表示光L2)をウィンドウシールドWS(透光部材)に向けて反射する反射部13と、表示部12における表示内容の制御、並びに偏光変換素子36による第1偏光及び第2偏光の切り替え制御を行う制御部15とを備え、これらが筐体16に収容される。筐体16には表示光Lが射出される開口部17(射出口)が設けられ、当該開口部17には内部を保護するためのカバーガラス18が配置される。偏光変換素子36は切替出力部の一例、一の位相差板38は第2位相差板の一例、他の位相差板39は第1位相差板の一例、ウィンドウシールドWSは投光部材の一例、開口部17は射出口の一例である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日本精機株式会社
計器装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
回路基板
2か月前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
日本精機株式会社
表示装置
8日前
日本精機株式会社
表示装置
2か月前
日本精機株式会社
発光装置
2か月前
日本精機株式会社
発光装置
2か月前
日本精機株式会社
車載表示装置
1か月前
日本精機株式会社
路面投影装置
1か月前
日本精機株式会社
液面検出装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用投影装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
1日前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
日本精機株式会社
画像投映システム
1か月前
日本精機株式会社
施工管理システム
5日前
日本精機株式会社
二酸化炭素濃度測定器
2か月前
日本精機株式会社
発光装置及び発光システム
2か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1か月前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1日前
日本精機株式会社
反射鏡ホルダー及びその製造方法
2か月前
日本精機株式会社
反射鏡ホルダー及び反射鏡ユニット
2か月前
日本精機株式会社
施工管理システム及び施工管理方法
5日前
日本精機株式会社
表示装置及びヘッドアップディスプレイ装置
2か月前
日本精機株式会社
表示制御装置、表示装置、及び表示制御方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る