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公開番号2025116426
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024010842
出願日2024-01-29
発明の名称積層型コイル部品
出願人TDK株式会社
代理人前田・鈴木国際特許弁理士法人
主分類H01F 17/04 20060101AFI20250801BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】耐電圧特性に優れ、しかもインダクタンスのバラツキが小さい積層型コイル部品を提供すること。
【解決手段】コイル導体層5の積層方向に沿って近接するコイル導体層5の間に位置する磁性素体の磁性体層4aが、金属磁性粒子4αを含む。金属磁性粒子4αの平均粒径が0.3μm以上2.5μm以下であり、金属磁性粒子4αの占積率が60%以上82%以下であり、コイル導体層と磁性体層との境界を含む所定領域内に位置する金属磁性粒子4α1の平均円形度が0.80以上である。
【選択図】図2B
特許請求の範囲【請求項1】
磁性素体と、前記磁性素体の内部に螺旋状に連続して接続するように積層してあるコイル導体層とを有する積層型コイル部品であって、
前記コイル導体層の積層方向に沿って近接する前記コイル導体層の間に位置する前記磁性素体の磁性体層が、金属磁性粒子を含み、
前記金属磁性粒子の平均粒径が0.3μm以上2.5μm以下であり、
前記金属磁性粒子の占積率が60%以上82%以下であり、
前記コイル導体層と前記磁性体層との境界から所定領域内に属する前記金属磁性粒子の平均円形度が0.80以上である積層型コイル部品。
続きを表示(約 420 文字)【請求項2】
前記金属磁性粒子の粒径のCV値が30%以上50%未満である請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項3】
前記金属磁性粒子の平均粒径が0.3μm以上1.9μm以下である請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項4】
前記SEM観察画像において、前記金属磁性粒子は粒径が4.0μm以上である粒子の個数頻度が1.2%以下である請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項5】
前記金属磁性粒子は、Fe系金属磁性粒子を含み、前記Fe系金属磁性粒子は、Feよりも酸化しやすい元素を含む酸化物被膜を表面に有する請求項1に記載の積層型コイル部品。
【請求項6】
前記金属磁性粒子の平均が求められる前記磁性体層の前記所定領域は、前記積層方向に沿って近接する前記コイル導体層の間の距離の0.2倍の範囲内である請求項1~5のいずれかに記載の積層型コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、たとえば積層インダクタなどとして用いられることが可能な積層型コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
たとえば特許文献1に示す積層インダクタが知られている。この積層インダクタなどの積層型コイル部品では、小型化などの要請から、コイル導体層の間の磁性体層を薄くしたい場合がある。しかしながら、磁性体層を薄くすると、耐電圧特性が低下する傾向にある。
【0003】
また、コイル部品のインダクタンスを向上させる観点から、磁性体層に含まれる金属磁性粒子の占有率を向上させるために、導体層と磁性体層とを含む積層体に高圧でプレスを行う場合がある。しかしながら、積層体に高圧でプレスを行うと、インダクタンスのバラツキが大きくなることが本発明者等により見出されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-38263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、その目的は、耐電圧特性に優れ、しかもインダクタンスのバラツキが小さい積層型コイル部品を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は、積層型コイル部品について鋭意検討した結果、金属磁性粒子の平均粒径、金属磁性粒子の占積率、およびコイル導体層に接触する磁性体層の所定領域内に位置する金属磁性粒子の平均円形度を、所定範囲内とすることで、耐電圧特性に優れ、しかもインダクタンスのバラツキが小さい積層型コイル部品が得られることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0007】
すなわち、本発明の一観点に係る積層型コイル部品は、
磁性素体と、前記磁性素体の内部に螺旋状に連続して接続するように積層してあるコイル導体層とを有する積層型コイル部品であって、
前記コイル導体層の積層方向に沿って近接する前記コイル導体層の間に位置する前記磁性素体の磁性体層が、金属磁性粒子を含み、
前記金属磁性粒子の平均粒径が0.3μm以上2.5μm以下であり、
前記金属磁性粒子の占積率が60%以上82%以下であり、
前記コイル導体層と前記磁性体層との境界から所定領域内に属する前記金属磁性粒子の平均円形度が0.80以上である。
【0008】
好ましくは、前記金属磁性粒子の粒径のCV値が30%以上50%未満である。このように構成することで、さらに耐電圧特性が向上すると共に、インダクタンスのバラツキがさらに小さくなる。
【0009】
好ましくは、前記金属磁性粒子の平均粒径が0.3μm以上1.9μm以下である。このように構成することで、さらに耐電圧特性が向上する。
【0010】
好ましくは、前記SEM観察画像において、前記金属磁性粒子は粒径が4.0μm以上である粒子の個数頻度が1.2%以下、あるいは1.0%以下、あるいは0.8%以下、0.6%以下であってもよい。このように構成することで、さらに耐電圧特性が向上する。
(【0011】以降は省略されています)

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