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公開番号2025117567
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-12
出願番号2025013060
出願日2025-01-29
発明の名称サンプルのスライスを切断するデバイスおよび当該デバイスを動作させる方法
出願人ライカ ミクロジュステーメ ゲーエムベーハー
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人,個人
主分類G01N 1/06 20060101AFI20250804BHJP(測定;試験)
要約【課題】ミクロトームなどのサンプル切断デバイスの改善。
【解決手段】サンプルのスライスを切断するデバイスであって、-切断されるサンプルを保持し、サンプルを1つまたは複数の方向で移動させるように構成されたサンプルホルダと、-ブレードを1つまたは複数の方向で移動させて、サンプルを切断するように構成されたブレードホルダと、を備え、デバイスが、-サンプルがブレードによって切断されるフェーズを含む第1の運動において、サンプルホルダをブレードホルダに対して相対的に移動させ、-サンプルホルダがブレードから離れるかつ/またはブレードへ向かう退避フェーズを含む第2の運動において、サンプルホルダをブレードホルダに対して相対的に移動させるように構成可能でありまたは構成されており、2つの運動が、予め定義された方向にサンプルを切断するために実行され、デバイスが退避フェーズにあるか否かをデバイスが標示する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
サンプルのスライスを切断するデバイス(100)、特にミクロトームであって、前記デバイス(100)は、
-切断されるサンプル(130)を保持し、前記サンプルを1つまたは複数の方向(x,y)で移動させるように構成されたサンプルホルダ(120)と、
-ブレード(114)を1つまたは複数の方向で移動させて、前記サンプルを切断するように構成されたブレードホルダ(110)と、
を備え、
前記デバイス(100)は、
-前記サンプルが前記ブレードによって切断されるフェーズを含む第1の運動(210)において、前記サンプルホルダを前記ブレードホルダに対して相対的に移動させ、
-前記サンプルホルダが前記ブレードから離れるかつ/または前記ブレードへ向かう退避フェーズ(240)を含む第2の運動(212)において、前記サンプルホルダを前記ブレードホルダに対して相対的に移動させる、
ように構成可能でありまたは構成されており、
2つの運動は、予め定義された方向に前記サンプルを切断するために実行され、
前記デバイスは、前記デバイスが前記退避フェーズにあるか否かを標示する(152)、
デバイス。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記サンプルホルダ(120)は、手動でかつ/または電気的に作動され、これにより前記第1の運動(210)および/または前記第2の運動(212)を実行するように構成されている、
請求項1記載のデバイス。
【請求項3】
前記第2の運動(212)は、前記第1の運動(210)に対して実質的に垂直である、
請求項1または2記載のデバイス。
【請求項4】
前記第2の運動(212)は、前記第1の運動(210)よりも小さい、
請求項1から3までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項5】
前記デバイスは、前記第1の運動(210)および/または前記第2の運動(212)を周期的な運動として実行するように構成されている、
請求項1から4までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項6】
前記第1の運動(210)と前記第2の運動(212)とは、単一のアクチュエータによって重ね合わされる、
請求項1から5までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項7】
前記第2の運動(212)は、回転ホイール(150)によって調整され、前記退避フェーズ(240)は、前記回転ホイールに対して標示される(152)、
請求項1から6までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項8】
前記デバイスは、特に、前記デバイスに接続された顕微鏡(170)および/またはモニタ(160)に、視覚信号を提供するように構成されている、
請求項1から7までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項9】
前記デバイスは、前記退避フェーズ(240)にある場合に音響信号を提供するように構成されている、
請求項1から8までのいずれか1項記載のデバイス。
【請求項10】
前記デバイスは、
-サンプル(130)が前記サンプルホルダ内に置かれた場合、
-ブレード(114)が前記ブレードホルダ(110)内に置かれた場合、
-前記デバイスが前記退避フェーズ(240)に移動するように、前記第2の運動(212)を指示するための回転調整ホイール(150)が位置決めされる場合、
のうちの1つまたは複数の場合に、前記退避フェーズ(240)にあるか否かを検査するように構成されており、
前記デバイスは、これらの条件のうちの少なくとも1つが真である場合に、標示信号を提供するようにさらに構成されている、
請求項1から9までのいずれか1項記載のデバイス。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ミクロトームなどのサンプル切断デバイスおよびサンプル切断デバイスを動作させる方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
ミクロトームは、サンプルの材料を極めて薄いスライスに切断するために実験室で使用される特殊なツールであり、主に組織の微細構造を研究する組織学において使用される。器具は、鋭利なブレードを使用して、通常、厚さ数ナノメートルから数マイクロメートルの範囲の薄い材料切片をスライスする。ミクロトームには、ユーザーがスライス動作を機械的に制御する手動式と、運動が電動化されたメカトロニクス式と、がある。極めて鋭利なブレードは、不適切な使用に対して傷つきやすいことがある。例えば、スライスの切断が厚すぎると、ブレードが損傷することがある。これらの状況および類似の状況に対する改善が望まれる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の目的は、ミクロトームなどのサンプル切断デバイスを改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記の目的は特に各独立請求項の主題によって規定される開示の実施形態によって解決される。各従属請求項はさらなる実施形態の情報を提供する。様々な態様およびこうした態様の実施形態は以下の概要および説明にも開示され、これらは追加の特徴および利点を提供する。
【0005】
本開示の第1の態様は、サンプルのスライスを切断するデバイスであって、
-切断されるサンプルを保持し、サンプルを1つまたは複数の方向で移動させるように構成されたサンプルホルダと、
-ブレードを1つまたは複数の方向で移動させて、サンプルを切断するように構成されたブレードホルダと、
を備え、デバイスが、
-サンプルがブレードによって切断されるフェーズを含む第1の運動において、サンプルホルダをブレードホルダに対して相対的に移動させ、
-サンプルホルダがブレードから離れるかつ/またはブレードへ向かう退避フェーズを含む第2の運動において、サンプルホルダをブレードホルダに対して相対的に移動させるように構成可能でありまたは構成され、
2つの運動が、予め定義された方向にサンプルを切断するために実行され、
デバイスが退避フェーズにあるか否かをデバイスが標示する、
デバイスに関する。
【0006】
スライスを切断するデバイスは、組織、例えば生体組織および/または他の材料の微細構造の研究に使用することができる。デバイスは、サンプルから1つまたは複数のスライスを半透明になるように薄く切断し、顕微鏡で詳細に観察できるようにするために使用することができる。
【0007】
サンプルは、スライス可能な任意の材料またはそれぞれ異なる材料とすることができる。サンプルには、病気の診断ないし研究に役立つ様々な臓器の生体組織および植物の解剖学的研究のための植物材料が含まれる。動物組織は多くの場合に科学的研究のために準備され、ヒトの生検サンプルは癌のような疾患を識別する上で極めて重要である。材料科学の分野では、微細構造を分析するために、ポリマーなどの様々な物質を複数の薄い層へとスライスすることがある。凍結切片の迅速な病理学的観察にはクライオミクロトームが使用される。付加的に、培養細胞および骨のような硬組織もスライスすることができる。スライスの所望の厚さは数ミリメートルから数マイクロメートルまで様々である。ブロック面。
【0008】
ミクロトームは、より薄い組織切片の切断に適した回転式ミクロトームであることができる。ミクロトームは、凍結サンプルの切断に適したクライオミクロトームであることもできる。これは、生物学および/または医学の研究のための標本/サンプルの準備に役立てることができる。ミクロトームは、電子顕微鏡用の超薄切片の切断に適したウルトラミクロトームであってよい。ミクロトームは、レーザーを使用して非接触でサンプルを切断するのに適したレーザーミクロトームであってもよい。
【0009】
デバイスは、サンプルホルダとブレードホルダとを相互に相対的に移動させるように構成可能であることができる。これは、サンプルホルダのみを移動させることによって、かつ/またはブレードホルダのみを移動させることによって(すなわちサンプルホルダは固定された状態で)、かつ/またはサンプルホルダおよびブレードホルダを移動させることによって実行することができる。したがって、第1の運動および/または第2の運動は、サンプルホルダによって、またはデバイスホルダによって、またはデバイスの双方の部分によって実現することができる。
【0010】
チャックまたは標本ホルダとしても知られるサンプルホルダは、サンプルをスライスする際の確実な位置決めのために使用することができる。サンプルホルダは、サンプルを正しい向きにしっかりと保持するように設計することができ、正確で一貫性のあるスライスを可能にする。サンプルホルダは調整可能であり、所望の切片切断角度と厚さを達成するために、切断ブレードとサンプルの位置合わせを可能にすることができる。そのような調整は、例えば手動スライダによって、第1の運動および第2の運動から独立して構成可能であることができる。サンプルホルダは、例えば、クライオミクロトームにおいて低温を維持するための、温度制御機能を備えることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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