TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025117742
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012624
出願日2024-01-31
発明の名称頭部装着型表示装置、光学ユニット、及び光学ユニットの製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H04N 5/64 20060101AFI20250805BHJP(電気通信技術)
要約【課題】コンバイナー及びハードコートを衝撃から保護する。
【解決手段】頭部装着型表示装置200は、画像を形成する表示素子11aと、表示素子に形成された画像を投射する投射光学系12aと、投射光学系から投射された画像を反射する第1内側表面と第1内側表面に対向する第1外側表面とを有し、第1外側表面からの外界光OLを前記第1内側表面へ透過させるコンバイナー103aと、コンバイナーの第1外側表面及び第1内側表面に形成され、コンバイナーの第1外側表面及び第1内側表面を保護するハードコート73と、コンバイナーの外周端部に沿って設けられ、コンバイナーの外周端部への衝撃を緩和することによってハードコートを損傷から保護する緩衝部材70と、を備える。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
画像を形成する表示素子と、
前記表示素子に形成された前記画像を投射する投射光学系と、
前記投射光学系から投射された前記画像を反射する第1内側表面と前記第1内側表面に対向する第1外側表面とを有し、前記第1外側表面からの外光を前記第1内側表面へ透過させるコンバイナーと、
前記コンバイナーの前記第1外側表面及び前記第1内側表面に形成され、前記コンバイナーの前記第1外側表面及び前記第1内側表面を保護するハードコートと、
前記コンバイナーの外周端部に沿って設けられ、前記コンバイナーの前記外周端部への衝撃を緩和し、前記ハードコートを損傷から保護する緩衝部材と、
を備える
頭部装着型表示装置。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記コンバイナーは、
前記外周端部以外の、前記第1外側表面及び前記第1内側表面を含む中央部分と、
前記外周端部に沿って設けられ、前記コンバイナーの前記中央部分の第1厚さより薄い第2厚さを有する傾斜構造と、
をさらに有し、
前記緩衝部材は、前記傾斜構造に支持され、前記傾斜構造を覆う、
請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項3】
前記傾斜構造は、前記コンバイナーとの接続部分から外縁部分へ向かって厚さが連続的に減少するテーパー構造を含む
請求項2に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項4】
前記傾斜構造は、前記コンバイナーとの接続部分から外縁部分へ向かって厚さが不連続的に減少する段差構造を含む
請求項2に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項5】
前記ハードコートは、
前記コンバイナーの前記第1外側表面に形成された第1外側ハードコートと、
前記傾斜構造の第2外側表面に形成された第2外側ハードコートと、
を含み、
前記第1外側ハードコートの表面に形成され、入射光の反射を抑制する第1反射防止層と、
前記第2外側ハードコートの表面に形成された第2反射防止層と、
をさらに備え、
前記緩衝部材は、前記第1反射防止層の少なくとも一部と、前記第2反射防止層の全体と、をさらに覆う、
請求項2~4のいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項6】
前記ハードコートは、
前記コンバイナーの前記第1内側表面に形成された第1内側ハードコートと、
前記傾斜構造の第2内側表面に形成された第2内側ハードコートと、
を含み、
前記第1内側ハードコートの表面に形成され、入射光の一部を反射し、前記入射光の別の一部を透過させる第1ハーフミラー層と、
前記第2内側ハードコートの表面に形成された第2ハーフミラー層と、
をさらに備え、
前記緩衝部材は、前記第1ハーフミラー層の少なくとも一部と、前記第2ハーフミラー層の全体と、をさらに覆う、
請求項2または5に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項7】
前記緩衝部材は、前記傾斜構造に沿って前記外周端部に塗布した後に硬化させた樹脂を含む、
請求項2~4のいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項8】
硬化後の前記緩衝部材の弾性率は、10MPa以下である、
請求項7に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項9】
前記緩衝部材は、光透過性を有する、
請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
【請求項10】
前記緩衝部材は、光吸収性を有する、
請求項1に記載の頭部装着型表示装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、虚像の観察を可能にする頭部装着型表示装置及び光学ユニット、並びに光学ユニットの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
表示装置として、映像素子からの画像光を通過させる投射レンズと、投射レンズから射出された画像光を、光入射面から入射させ、内反射面で反射させ、光射出面から射出させるプリズムミラーと、プリズムミラーから射出された画像光を瞳位置に向けて反射するシースルーミラーとを備える構成が公知となっている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-86170号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記背景技術の表示装置では、眼前光学部品としてのシースルーミラーは薄型の外界に露出するので、その表面の損傷を防止したり、表面から汚れを容易に除去したりするために、ハードコートを設けることが望ましい。しかし、眼前光学部品が、比較的薄型である場合や、樹脂製である場合などには、表示装置が落下するなどして比較的大きな力がかかったときに、眼前光学部品は瞬間的に変形し、その結果、ハードコートにクラックが入るなどの損傷が発生する可能性がある。特に、コンバイナーのように比較的薄型の眼前光学部品の場合は、その端部が落下時に衝撃を受けやすく、ハードコートが損傷する可能性が比較的高い。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一側面における頭部装着型表示装置及び光学ユニットは、画像を形成する表示素子と、表示素子に形成された画像を投射する投射光学系と、投射光学系から投射された画像を反射する第1内側表面と第1内側表面に対向する第1外側表面とを有し、第1外側表面からの外光を前記第1内側表面へ透過させるコンバイナーと、コンバイナーの第1外側表面及び第1内側表面に形成され、コンバイナーの第1外側表面及び第1内側表面を保護するハードコートと、コンバイナーの外周端部に沿って設けられ、コンバイナーの外周端部への衝撃を緩和し、ハードコートを損傷から保護する緩衝部材と、を備える。
【0006】
本発明の一側面における光学ユニットの製造方法は、第1外側表面と、第1外側表面に対向する第1内側表面とを有するコンバイナーを生成することと、コンバイナーの表面にハードコートを形成することと、コンバイナーの外周端部に沿って緩衝部材の材料を塗布することと、材料を硬化させて、緩衝部材を形成することと、画像を形成する表示素子と、表示素子に形成された画像を投射する投射光学系と、投射光学系から投射された画像を第1内側表面で反射するとともに第1外側表面からの外光を第1内側表面へ透過させるコンバイナーとを組み立てて光学ユニットを製造することと、を含み、緩衝部材は、コンバイナーの外周端部への衝撃を緩和し、ハードコートを損傷から保護する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
一実施形態の頭部装着型表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。
片側の表示装置の内部構造を説明する側方断面図である。
表示部の光学的構造を具体的に説明する側方断面図である。
コンバイナー及び緩衝部材の位置関係を説明する正面図である。
コンバイナー及び緩衝部材の位置関係を説明する断面図である。
一実施形態による光学ユニットの製造方法を説明するフローチャートである。
コンバイナーを形成するプロセスを説明する断面図である。
コンバイナーを形成するプロセスを説明する断面図である。
コンバイナーを形成するプロセスを説明する断面図である。
コンバイナーを形成するプロセスを説明する断面図である。
コンバイナーを形成するプロセスを説明する断面図である。
コンバイナー及び緩衝部材の位置関係を説明する断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
〔実施形態〕
以下、図1、2等を参照して、本発明に係る頭部装着型表示装置の一実施形態について説明する。
【0009】
図1は、頭部装着型表示装置(以下、ヘッドマウントディスプレイ又はHMDとも称する。)200の装着状態を説明する図であり、HMD200は、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、HMD200又は画像表示装置100を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
【0010】
HMD200は、右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bと、表示装置100A,100Bを支持するテンプル状の一対の支持装置100Cと、情報端末であるユーザー端末90とを備える。第1表示装置100Aは、単独でHMDとして機能し、上部に配置される第1表示駆動部102aと、メガネレンズ状で眼前を覆う第1コンバイナー103aとで構成される。第2表示装置100Bも同様に、単独でHMDとして機能し、上部に配置される第2表示駆動部102bと、メガネレンズ状で眼前を覆う第2コンバイナー103bとで構成される。支持装置100Cは、装着者USの頭部に装着される装着部材であり、外観上一体化されている表示駆動部102a,102bを介して一対のコンバイナー103a,103bの上端側を支持している。第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、光学的に同一又は左右反転させたものであり、第2表示装置100Bについては、詳細な説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
音響装置
3か月前
個人
携帯端末保持具
3か月前
個人
店内配信予約システム
1か月前
サクサ株式会社
中継装置
1か月前
日本精機株式会社
投影システム
3か月前
日本無線株式会社
音声通信方式
3か月前
キヤノン株式会社
撮像装置
1か月前
日本精機株式会社
車両用表示装置
2か月前
キヤノン株式会社
電子機器
1か月前
キヤノン株式会社
通信装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
個人
補聴器のイヤピース耳穴挿入具
2か月前
株式会社リコー
画像形成装置
10日前
日本精機株式会社
画像投映システム
1か月前
キヤノン電子株式会社
画像読取装置
3か月前
電気興業株式会社
無線中継器
2か月前
ヤマハ株式会社
信号処理装置
1か月前
キヤノン電子株式会社
モバイル装置
1か月前
株式会社ニコン
撮像装置
20日前
リオン株式会社
電気機械変換器
2か月前
株式会社ヴィーネックス
カメラ
2か月前
キヤノン株式会社
画像表示装置
2か月前
キヤノン株式会社
通信システム
2か月前
ブラザー工業株式会社
読取装置
5日前
キヤノン株式会社
画像処理装置
3か月前
キヤノン株式会社
画像処理装置
2か月前
株式会社シグマ
撮像素子及び撮像装置
3か月前
キヤノン株式会社
撮影システム
2か月前
日本放送協会
映像伝送システム
3か月前
エルメック株式会社
信号伝送回路
2か月前
DXO株式会社
情報処理システム
17日前
シャープ株式会社
電子機器
2か月前
株式会社クーネル
音響装置
2か月前
キヤノン電子株式会社
シート材搬送装置
6日前
キヤノン電子株式会社
画像読取システム
2か月前
パテントフレア株式会社
水中電波通信法
14日前
続きを見る