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公開番号
2025118038
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2024013105
出願日
2024-01-31
発明の名称
制御方法、プログラム、及びプロジェクター
出願人
セイコーエプソン株式会社
代理人
弁理士法人旺知国際特許事務所
主分類
H04N
5/74 20060101AFI20250805BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】マルチプロジェクションシステムにおける映像の歪み補正を精度よく行う。
【解決手段】プロジェクター10Aから第1投射範囲に投射された第1構造化光の撮像結果とプロジェクター10Bから第2投射範囲に投射された第2構造化光の撮像結果とに基づいて、プロジェクター10Aによる投射画像における第1位置に対応する、プロジェクター10Bによる投射画像における第2位置を特定する。そして、第1投射範囲より小さく、且つコンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲にプロジェクター10Aから投射される第3構造化光の撮像結果と第2投射範囲より小さく、且つコンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲にプロジェクター10Bから投射される第4構造化光の撮像結果に基づいて、合成画像の幾何補正値を特定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1投射範囲に第1投射画像を投射する第1プロジェクターと、前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する第2プロジェクターと、を含むマルチプロジェクションシステムの制御方法であって、
第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、
前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、
第2構造化光を前記第2投射範囲に投射することと、
前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、
前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、
前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、第3構造化光を投射することと、
前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、
前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、第4構造化光を投射することと、
前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、
前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、
を含む制御方法。
続きを表示(約 2,200 文字)
【請求項2】
前記第3投射範囲を指定するユーザーの操作を受け付けることと、
前記第4投射範囲を指定する前記ユーザーの操作を受け付けることと、 を含む請求項1に記載の制御方法。
【請求項3】
前記第1投射範囲に投射されたに投射された前記第1構造化光及び前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第3投射範囲及び前記第4投射範囲を設定することを更に含む、
請求項1に記載の制御方法。
【請求項4】
前記第1投射範囲と前記第3投射範囲との差分及び前記第2投射範囲と前記第4投射範囲との差分を、前記幾何補正値を特定する前に前記ユーザーに通知することを更に含む、請求項3に記載の制御方法。
【請求項5】
前記合成画像は、前記第1投射範囲の一部が前記第2投射範囲の一部と重なるタイリング画像であり、
前記第1位置は前記第1投射範囲の一部における位置であり、前記第2位置は前記第2投射範囲の一部における位置である、請求項1に記載の制御方法。
【請求項6】
前記第3構造化光は、前記第1構造化光における前記第1投射範囲と前記第3投射範囲との差分に対応する部分をマスクすることにより生成され、
前記第4構造化光は、前記第2構造化光における前記第2投射範囲と前記第4投射範囲との差分に対応する部分をマスクすることにより生成される、請求項1に記載の制御方法。
【請求項7】
前記第3構造化光は、前記第1構造化光を縮小することにより生成され、
前記第4構造化光は、前記第2構造化光を縮小することにより生成される、請求項1に記載の制御方法。
【請求項8】
ユーザーに対し、前記第1構造化光に対する前記第3構造化光の縮小率及び前記第2構造化光に対する前記第4構造化光の縮小率に応じた通知を行う、請求項7に記載の制御方法。
【請求項9】
コンピューターに、
第1投射範囲に第1投射画像を投射する第1プロジェクターから第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、
前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、
前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する第2プロジェクターから第2構造化光を前記第2投射範囲で投射することと、
前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、
前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、
前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、前記第1プロジェクターから第3構造化光を投射することと、
前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、
前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、前記第2プロジェクターから第4構造化光を投射することと、
前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、
前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、
を実行させるプログラム。
【請求項10】
第1投射範囲に第1投射画像を投射する投射装置と、
前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する他のプロジェクターと通信する通信装置と、
処理装置と、を含み、
前記処理装置は、
前記投射装置から第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、
前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、
第2構造化光を前記他のプロジェクターから前記第2投射範囲に投射することと、
前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、
前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、
前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、前記投射装置から第3構造化光を投射することと、
前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、
前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、前記他のプロジェクターから第4構造化光を投射することと、
前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、
前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、
を実行する、プロジェクター。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、制御方法、プログラム、及びプロジェクターに関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
映像を表示する表示装置の一例として、スクリーン等の投射対象物に映像を投射する投射手段を備えたプロジェクターが挙げられる。プロジェクターと投射対象物との相対的な位置関係によっては、投射対象物に表示される映像に台形歪み等の歪みが生じる場合がある。このような歪みの発生を回避するために、プロジェクターでは、投射対象の映像に幾何補正等の表示態様を調整する種々の補正が施される場合がある。従来より、この種の補正を的確に行えるようにする技術が種々提案されており、その一例としては特許文献1に開示の技術が挙げられる。特許文献1には、スクリーン上に映像を投射する投射手段を制御する投射制御装置に発明が開示されている。この投射制御装置は、特定手段と、投射制御手段とを備える。特定手段は、映像領域を特定する。映像領域は、投射手段により投射される画像情報がスクリーン上に表示される領域である。投射制御手段は、特定手段により特定された映像領域に調整パターンを投射させる。調整パターンは、画像情報の表示態様を調整する際に用いる調整値を得るための調整パターンであって、映像領域に投射されるように生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-77773号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、複数のプロジェクターの各々により投射される映像を横又は縦方向に並べてより大きな一つの映像を合成するマルチプロジェクションシステムが普及しつつある。マルチプロジェクションシステムでは、特許文献1に開示の技術のように、特定された映像領域に調整パターンを投射するだけでは、複数の投射映像間の対応関係を求めることはできず、歪みを精度よく補正できない等の問題が生じる場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の制御方法の一態様は、第1投射範囲に第1投射画像を投射する第1プロジェクターと、前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する第2プロジェクターと、を含むマルチプロジェクションシステムの制御方法であって、第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、第2構造化光を前記第2投射範囲に投射することと、前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、第3構造化光を投射することと、前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、第4構造化光を投射することと、前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、を含む。
【0006】
また、本開示の一態様によるプログラムは、コンピューターに、第1投射範囲に第1投射画像を投射する第1プロジェクターから第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する第2プロジェクターから第2構造化光を前記第2投射範囲で投射することと、前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、前記第1プロジェクターから第3構造化光を投射することと、前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、前記第2プロジェクターから第4構造化光を投射することと、前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、を実行させる。本態様によれば、枠はみだし投射が行われる場合においても、精度が高い補正を実行できる。
【0007】
また、本開示の一態様によるプロジェクターは、第1投射範囲に第1投射画像を投射する投射装置と、前記第1投射画像との合成によりコンテンツを形成する第2投射画像を、前記第1投射範囲と少なくとも一部が重なる第2投射範囲に投射する他のプロジェクターと通信する通信装置と、処理装置と、を含み、前記処理装置は、前記投射装置から第1構造化光を前記第1投射範囲に投射することと、前記第1投射範囲に投射された前記第1構造化光を撮像することと、第2構造化光を前記他のプロジェクターから前記第2投射範囲に投射することと、前記第2投射範囲に投射された前記第2構造化光を撮像することと、前記第1構造化光及び前記第2構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像における第1位置に対応する前記第2投射画像における第2位置を特定することと、前記第1投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの一部が投射される範囲である第3投射範囲に、前記投射装置から第3構造化光を投射することと、前記第3投射範囲に投射された前記第3構造化光を撮像することと、前記第2投射範囲より小さく、且つ前記コンテンツの他の部分が投射される範囲である第4投射範囲に、前記他のプロジェクターから第4構造化光を投射することと、前記第4投射範囲に投射された前記第4構造化光を撮像することと、前記第3構造化光及び前記第4構造化光の撮像結果に基づいて、前記第1投射画像と前記第2投射画像との合成画像の幾何補正値を特定することと、を実行する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態によるマルチプロジェクションシステム1の構成例を示す図である。
プロジェクター10の構成例を示す図である。
制御装置20の構成例を示す図である。
投射画像の形状を調整するためのUI画面を説明するための図である。
制御装置20の処理装置210がプログラムP2に従って実行する制御方法における処理の流れを示すフローチャートである。
枠はみだしを説明するための図である。
枠はみだしの発生時にプロジェクター10に投射させる構造化光を説明するための図である。
変形例4を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に述べる実施形態には技術的に好ましい種々の限定が付されている。しかし、本開示の実施形態は、以下に述べる形態に限られるものではない。
実施形態
図1は、本開示の一実施形態によるマルチプロジェクションシステム1の構成例を示す図である。図1に示されるように、マルチプロジェクションシステム1は、投射対象物SCに各々映像を投射するプロジェクター10A及びプロジェクター10Bと、ネットワークNWを介してプロジェクター10A及びプロジェクター10Bと通信する制御装置20と、を含む。ネットワークNWの具体例としては、有線或いは無線のLAN(Local Area Network)、有線或いは無線のUSB、又はBlueTooth(登録商標)が挙げられる。
【0010】
本実施形態における投射対象物SCは、例えばマルチプロジェクションシステム1のユーザーの居室の内壁の一つである。マルチプロジェクションシステム1により投射対象物SCに表示される画像GCは、プロジェクター10Aにより投射対象物SCに投射される画像GAと、プロジェクター10Bにより投射対象物SCに投射される画像GBとを合成することにより得られる。図1における矢印zは鉛直方向を表し、矢印xは鉛直方向に直交する2つの方向のうちの一方(以下、水平方向)を表す。プロジェクター10A及びプロジェクター10Bの各々は、液晶パネルなどの生成部(後述)を有する。
(【0011】以降は省略されています)
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