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公開番号2025119531
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014478
出願日2024-02-01
発明の名称クッションエアバッグ装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/90 20180101AFI20250806BHJP(車両一般)
要約【課題】車両の通常走行時における乗り心地性能の低下を抑制できるとともに、車両の衝突時における乗員の車両下方側への変位量を低減でき、シートベルトのラップベルトによる腰部拘束力の低下を抑制できるクッションエアバッグ装置を得る。
【解決手段】車両用シートにおけるシートクッションの下部に設けられ、蓄圧タンク50からガスが供給されることで上下方向に膨張するクッションエアバッグ30と、クッションエアバッグ30と蓄圧タンク50とを連通する第1配管52に設けられ、クッションエアバッグ30の内圧を調整する制御弁54と、制御弁54とクッションエアバッグ30との間の第1配管52に設けられ、クッションエアバッグ30の内部からガスを排気する排気弁58と、クッションエアバッグ30と蓄圧タンク50とを連通する第2配管62に設けられ、車両の衝突時に開放される切替弁64と、を備えたクッションエアバッグ装置10とする。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
車両用シートにおけるシートクッションの下部に設けられ、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するクッションエアバッグと、
前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する第1配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁と、
前記制御弁と前記クッションエアバッグとの間の前記第1配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内部から前記ガスを排気する排気弁と、
前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する第2配管に設けられ、車両の衝突時に開放される切替弁と、
を備えたクッションエアバッグ装置。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
車両用シートにおけるシートクッションの下部に設けられ、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するクッションエアバッグと、
前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁と、
前記制御弁と前記クッションエアバッグとの間の前記配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内部から前記ガスを排気する排気弁と、
車両の衝突時に作動し、前記クッションエアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、
を備えたクッションエアバッグ装置。
【請求項3】
前記切替弁は、
前記第2配管を閉鎖可能な隔壁と、該隔壁を支えるストッパーと、を含んで構成され、
車両の衝突時に前記ストッパーによる前記隔壁に対する支えが瞬間的に解除される機械式弁とされている請求項1に記載のクッションエアバッグ装置。
【請求項4】
車両の走行時に車体上下加速度が所定の閾値を超えた場合、前記制御弁を所定の時間だけ開放する請求項1又は請求項2に記載のクッションエアバッグ装置。
【請求項5】
前記クッションエアバッグは、
2枚の基布が外周縁に沿って縫製されるとともに折罫に沿って2つ折りされることで上下に重ねられて構成されており、
前記折罫に沿った吸気路を有するとともに前記折罫の一端部に吸気口を有し、
前記折罫がシート前方側に位置する状態で、前記シートクッションを構成するサイドフレーム間に架設された架設部材に固定されている請求項1又は請求項2に記載のクッションエアバッグ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クッションエアバッグ装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
シートクッションパッドの臀部支持領域を、シートクッションフレームの凹部上に載置された上下2つの空気袋からなるエアクッションで支持した車両用シートは、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用シートでは、車両の衝突時、空気袋内の空気が緊急排気されてエアクッションが収縮し、シートクッションパッドの臀部支持領域が瞬時に陥没することで、サブマリン現象の発生が抑制されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-268692号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車両の衝突時に、空気袋内の空気が緊急排気されてエアクッションが収縮し、シートクッションパッドの臀部支持領域が瞬時に陥没する構成であると、乗員の腰部が車両下方側へ瞬時に変位することになるため、シートベルトのラップベルトと乗員の腰部との相対変位量が大きくなり、ラップベルトによる腰部拘束力が低下するおそれがある。また、シートクッションパッドの臀部支持領域が、常にエアクッションで支持されていると、シートクッションの硬度が高くなり、車両の通常走行時において、乗り心地(座り心地)性能が損なわれる可能性もある。
【0005】
そこで、本発明は、車両の通常走行時における乗り心地性能の低下を抑制できるとともに、車両の衝突時における乗員の車両下方側への変位量を低減でき、シートベルトのラップベルトによる腰部拘束力の低下を抑制できるクッションエアバッグ装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様のクッションエアバッグ装置は、車両用シートにおけるシートクッションの下部に設けられ、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するクッションエアバッグと、前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する第1配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁と、前記制御弁と前記クッションエアバッグとの間の前記第1配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内部から前記ガスを排気する排気弁と、前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する第2配管に設けられ、車両の衝突時に開放される切替弁と、を備えている。
【0007】
第1の態様の発明によれば、車両用シートにおけるシートクッションの下部にクッションエアバッグが設けられている。このクッションエアバッグは、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するようになっている。そして、クッションエアバッグと蓄圧タンクとを連通する第1配管に、クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁が設けられており、制御弁とクッションエアバッグとの間の第1配管に、クッションエアバッグの内部からガスを排気する排気弁が設けられている。したがって、車両の通常走行時において、クッションエアバッグの内圧を調整する(ガスが入っていない状態を含む)ことができ、乗り心地性能の低下が抑制される。
【0008】
また、クッションエアバッグと蓄圧タンクとを連通する第2配管に、車両の衝突時に開放される切替弁が設けられている。つまり、車両の衝突時には、畜圧タンクからクッションエアバッグへ瞬時にガスが供給される。したがって、車両の衝突時における乗員の車両下方側への変位量が低減され、シートベルトのラップベルトによる腰部拘束力の低下が抑制される。なお、本発明における「車両の衝突時」には、車両の衝突を検知したときだけではなく、車両の衝突を予知したときも含まれる。また、本発明における「ガス」には空気も含まれる。
【0009】
また、本発明に係る第2の態様のクッションエアバッグ装置は、車両用シートにおけるシートクッションの下部に設けられ、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するクッションエアバッグと、前記クッションエアバッグと前記蓄圧タンクとを連通する配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁と、前記制御弁と前記クッションエアバッグとの間の前記配管に設けられ、前記クッションエアバッグの内部から前記ガスを排気する排気弁と、車両の衝突時に作動し、前記クッションエアバッグの内部にガスを供給するインフレータと、を備えている。
【0010】
第2の態様の発明によれば、車両用シートにおけるシートクッションの下部にクッションエアバッグが設けられている。このクッションエアバッグは、蓄圧タンクからガスが供給されることで上下方向に膨張するようになっている。そして、クッションエアバッグと蓄圧タンクとを連通する配管に、クッションエアバッグの内圧を調整する制御弁が設けられており、制御弁とクッションエアバッグとの間の配管に、クッションエアバッグの内部からガスを排気する排気弁が設けられている。したがって、車両の通常走行時において、クッションエアバッグの内圧を調整する(ガスが入っていない状態を含む)ことができ、乗り心地性能の低下が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)

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