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公開番号
2025121841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-20
出願番号
2024224802
出願日
2024-12-20
発明の名称
試料板トレイ及びオートサンプラ
出願人
株式会社島津製作所
代理人
弁理士法人野口新生特許事務所
,
個人
主分類
G01N
1/00 20060101AFI20250813BHJP(測定;試験)
要約
【課題】サンプリング時に試料板を試料板トレイの表面の所定の位置に制限することができ、且つ少ない力で試料板を着脱できるようにする。
【解決手段】試料板トレイのトレイ底板の表面には試料板が取り外し可能に装着される試料板位置決め溝が設けられ、トレイ底板の両側エッジが外部チャンバの内壁に対してスライド装着されるためのスライドエッジと、スライドエッジに隣接しトレイ底板に垂直な方向に沿って設けられる回転軸及び前記回転軸回りに回動可能な回転ブロックを有する回転部と、回転ブロックに締結され、回転ブロックを前記スライドエッジから突出の所定の位置まで弾性復帰可能にするねじりバネと、回転ブロックに固定される当接ストッパとをさらに含み、前記所定の位置からスライドエッジの内側まで回動した回転ブロックが、当接ストッパを試料板位置決め溝内の試料板に当接する適合な位置に回動させることができるようになっている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
トレイ底板を含む試料板トレイであって、前記トレイ底板の表面には試料板位置決め溝が設けられ、試料板が前記試料板位置決め溝内に取り外し可能に装着され、前記トレイ底板の両側エッジが外部チャンバの内壁に対してスライド装着されるためのスライドエッジとして形成され、
前記試料板トレイは、
前記スライドエッジに隣接し前記トレイ底板に垂直な方向に沿って設けられる回転軸及び前記回転軸回りに回動可能な回転ブロックを有する回転部と、
前記回転ブロックに締結され、前記回転ブロックを前記スライドエッジから突出の所定の位置まで弾性復帰可能にするように配置されるねじりバネと、
前記回転ブロックに固定される当接ストッパとをさらに含み、
前記所定の位置から前記スライドエッジの内側まで回動した前記回転ブロックが、前記当接ストッパを前記試料板位置決め溝内の前記試料板に当接する適合な位置に回動させることができるようになっている、試料板トレイ。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記当接ストッパは板バネである、請求項1に記載の試料板トレイ。
【請求項3】
前記試料板位置決め溝が、複数の位置決めブロックに取り囲まれることで形成され、前記スライドエッジに近い一部の前記位置決めブロックは前記トレイ底板と隙間を置いて設けられ、前記回転部は、前記位置決めブロックと前記トレイ底板との間の隙間内に設けられる、請求項1に記載の試料板トレイ。
【請求項4】
前記トレイ底板の外部チャンバから離れた側の表面に設けられ、前記トレイ底板のスライド方向に沿った厚さが15mm以下である取っ手ロック部材をさらに含む、請求項1に記載の試料板トレイ。
【請求項5】
前記取っ手ロック部材は、
前記トレイ底板に固定されるベースと、スプリングと、ロック部と、ロック解除部とを有し、
前記ベースの中部には、前記トレイ底板のスライド方向に貫通する取付孔が形成され、前記トレイ底板の前記取付孔に対応する位置には、前記トレイ底板の厚さ方向に貫通するロック孔が形成され、前記取付孔と前記ロック孔とは連通され、
前記スプリングは、前記トレイ底板の表面に垂直な方向に沿って前記取付孔内に設けられ、その一端が前記取付孔の内壁に固定され、
前記ロック部は、前記スプリングの他端に固定され、前記ロック部の中部には、貫通する第1貫通孔が形成され、且つ前記ロック部の前記スプリングから離れた一端が前記ロック孔を通してタングとして形成され、前記タングの前記外部チャンバに向かう側の表面がガイド斜面として形成され、
前記ロック解除部は、互いに固定されるとともに同軸に回転する第1回転端及び第2回転端を有し、前記第1回転端が前記第1貫通孔に入り込むように設けられる、請求項4に記載の試料板トレイ。
【請求項6】
前記取っ手ロック部材は、
前記ベースの前記外部チャンバから離れた側に固定されるとともに前記スプリングと平行かつ隣接に設けられるガイドシートをさらに含む、請求項5に記載の試料板トレイ。
【請求項7】
前記取っ手ロック部材は、
第2貫通孔が開口された可動板をさらに含み、
前記可動板が前記ベースの前記外部チャンバから離れた側に移動可能に設けられ、
前記第2回転端は、前記第2貫通孔に入り込むように設けられ、
前記可動板の移動で前記第2回転端を回転させることに伴って、前記第1回転端は前記タングを伸出又は退避させるように駆動する、請求項5に記載の試料板トレイ。
【請求項8】
前記ロック解除部は、回転中心と、前記回転中心から径方向に延伸して形成された前記第1回転端及び前記第2回転端と、を有し、
前記第1回転端と前記第2回転端とは、互いに垂直であり、且つ前記第1回転端は、前記トレイ底板のスライド方向に延びて前記第1貫通孔内に進入し、
前記可動板は、前記トレイ底板のスライド方向と平行に設けられ、且つ前記可動板の移動方向は、前記トレイ底板のスライド方向に沿う、請求項7に記載の試料板トレイ。
【請求項9】
前記試料板トレイは、前記トレイ底板の前記外部チャンバから離れた一端に固定されたパネルをさらに含み、
前記パネルの表面には前記可動板と固定的に連結されたハンドルが嵌め込まれている、請求項8に記載の試料板トレイ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか1項に記載の試料板トレイを備えることを特徴とするオートサンプラ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、分析技術分野に関し、具体的には試料板トレイ及び該試料板トレイを有するオートサンプラに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
液体クロマトグラフを用いた分析において、複数のサンプルを液体クロマトグラフの分析流路に注入するために、液体サンプルオートサンプラが用いられる。一般的に、液体サンプルオートサンプラは、自動サンプリング可能なチャンバと、チャンバに出入り可能な試料板トレイとを備えている。試料板トレイは、サンプルを保持した1つ又は複数の試料板を所定の位置に固定し、試料板を連れてチャンバに進入し、チャンバ内の採取機構が試料板上のサンプルを自動的に採取してサンプルを液体クロマトグラフの分析流路に注入することにより、各サンプルの分析を順次自動で行うことができる。
【0003】
従来の試料板トレイは、主に人の手で試料板を着脱してオン又はオフするため、試料板を試料板トレイの表面に配置する時に試料板を所定の位置に保持する必要となり、試料板位置決め溝の内部には、試料板の位置決めや固定のための位置決め機構、例えば、圧縮バネ又はバックル等が設けられ、試料板位置決め溝内に対して試料板を押し込む又は取り外す時に、試料板自体の重力だけでなく、位置決め機構自体の一定の押さえ力も克服する必要がある。
【0004】
科学技術の進歩に伴い、知能化ロボットはより多く実験室分析に応用されるが、負荷能力が低いロボットマニピュレータには、位置決め機構の押さえ力を克服するのが難しい場合があり、試料板を試料板位置決め溝にスムーズに押し込む・取り外すのが困難になる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記課題を鑑み、本発明は、サンプリング時に試料板を試料板トレイの表面の所定の位置に制限することができ、且つ試料板を着脱する際に、少ない力で試料板をスムーズに押し込んだり取り出したりすることができる試料板トレイ及び該試料板トレイを有するオートサンプラを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る試料板トレイは、トレイ底板を含む試料板トレイであって、該トレイ底板の表面には試料板位置決め溝が設けられ、試料板が試料板位置決め溝内に取り外し可能に装着され、トレイ底板の両側エッジが外部チャンバの内壁に対してスライド装着されるためのスライドエッジとして形成される。特に、本発明の試料板トレイは、スライドエッジに隣接しトレイ底板に垂直な方向に沿って設けられる回転軸及び回転軸回りに回動可能な回転ブロックを有する回転部と、回転ブロックに締結され、回転ブロックをスライドエッジから突出の所定の位置まで弾性復帰可能にするように配置されるねじりバネと、回転ブロックに固定される当接ストッパとをさらに含み、所定の位置からスライドエッジの内側まで回動した回転ブロックが、当接ストッパを試料板位置決め溝内の試料板に当接する適合な位置に回動させることができるようになっている。
【0007】
本発明に係るオートサンプラは、上述の本発明に係る試料板トレイを含むものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る試料板トレイによれば、トレイ底板がスライドエッジを介して外部チャンバに摺動可能に取り付けられることで、試料板トレイは外部チャンバに対して摺動可能に引き出し又は押し込むことができ、トレイ底板を外部チャンバに押し込む際には、回転ブロックのスライドエッジから突出の部分が外部チャンバの内壁に当接してスライドエッジの内側へ回転すると同時に、当接ストッパを駆動して試料板位置決め溝内の試料板に当接する位置まで回動させ、当接ストッパによる当接により、試料板を試料板位置決め溝内の所定の位置に当接し、位置決めをすることができる。
【0009】
さらに、外部チャンバからトレイ底板を引き出す際には、一部のスライドエッジがチャンバ内壁との係合、取り付けを解除し、回転ブロックはチャンバ内壁との当接力を失い、ねじりバネの作用でスライドエッジから突出の所定の位置に戻り、当接ストッパもそれに伴って試料板と当接する位置から試料板と当接しない位置まで回転し、そしてマニピュレータで試料板位置決め溝からサンプリング後の試料板を直接取り出すことができ、かつ新しい試料板をそのまま試料板位置決め溝内に入れることもでき、全過程で試料板の重力以外の力を克服する必要がなく、小負荷のロボットマニピュレータを用いた試料板の自動交換操作がより簡単になり、手動操作が不要になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
従来の試料板トレイの構造模式図である。
本発明の第1実施形態に係る試料板トレイの全体構造模式図である。
本発明の第1実施形態に係る試料板トレイの引き出し状態における部分拡大模式図である。
本発明の第1実施形態に係る試料板トレイの押し込み状態における部分拡大模式図である。
本発明の第2実施形態に係る試料板トレイの取っ手ロック部材の構造模式図である。
本発明の第2実施形態に係る試料板トレイの取っ手ロック部材の断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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