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公開番号2025122815
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018488
出願日2024-02-09
発明の名称半導体モジュール及び車両
出願人富士電機株式会社
代理人インフォート弁理士法人
主分類H01L 25/07 20060101AFI20250815BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】並列接続された複数のスイッチング素子間でのスイッチング動作のばらつきを低減する。
【解決手段】半導体モジュール(1)は、並列接続された複数の半導体素子の第2の主電極(301)の各々を主電流が流れる第2の導体パターン(202)と接続する第2の配線部材(53、57)と、第3の配線部材(74)を介して第2の導体パターンと接続される第3の端子(807)と、を備える。複数の半導体素子の各々は、第1の主電極と前記第2の主電極との間に流れる電流を制御する制御電極を有するスイッチング素子を含む。第3の配線部材は、複数の半導体素子の各々と対応付けられた複数の配線部材(74D~74F)を含む。第3の端子の所定位置から第2の主電極と第2の配線部材(57D~57F)との接続点までの距離に応じて、第2の導体パターン上での複数の配線部材の接続点(K1~K3)から第2の配線部材の接続点(K0)までの距離が異なる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
絶縁基板の一つの面に第1の導体パターンと第2の導体パターンが配置された配線板と、
前記配線板の前記第1の導体パターン上に配置された複数の半導体素子と、
前記複数の半導体素子の第1の主電極の各々を前記第1の導体パターンと接続する第1の配線部材と、
前記複数の半導体素子の第2の主電極の各々を前記第2の導体パターンと接続する第2の配線部材と、
前記第1の導体パターンを介して前記複数の半導体素子の前記第1の主電極と接続され主電流が流れる第1の端子と、
前記第2の導体パターンを介して前記複数の半導体素子の前記第2の主電極と接続され主電流が流れる第2の端子と、
第3の配線部材を介して前記第2の導体パターンと接続される第3の端子と、を備え、
前記複数の半導体素子の各々は、前記第1の主電極と前記第2の主電極との間に流れる電流を制御するスイッチング素子を含み、
前記第3の配線部材は、前記複数の半導体素子の各々と対応付けられた複数の配線部材を含み、
前記第3の端子における所定の位置から前記複数の半導体素子の前記第2の主電極における前記第2の配線部材との接続点までの距離に応じて、前記第2の導体パターン上での前記複数の配線部材の接続点から前記第2の配線部材の接続点までの距離が異なる
半導体モジュール。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記複数の半導体素子は第1の半導体素子と第2の半導体素子を含み、
前記第3の端子部における前記所定の位置から第1の半導体素子の前記第2の主電極における前記第2の配線部材との接続点までの距離が、前記第3の端子部における前記所定の位置から第2の半導体素子の前記第2の主電極における前記第2の配線部材との接続点までの距離よりも長い場合、前記第2の導電パターン上での、前記第3の配線部材のうちの前記第1の半導体素子と対応付けられた配線部材の接続点から前記第1の半導体素子の前記第2の主電極に接続された前記第2の配線部材の接続点までの距離が、前記第3の配線部材のうちの前記第2の半導体素子と対応付けられた配線部材の接続点から前記第2の半導体素子の前記第2の主電極に接続された前記第2の配線部材の接続点までの距離よりも短い
請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項3】
前記第3の端子は、前記スイッチング素子に印加する制御信号を生成する制御回路に接続される
請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項4】
前記複数の半導体素子の各々は、前記スイッチング素子と、前記スイッチング素子と逆並列に接続されたダイオード素子とを含む
請求項3に記載の半導体モジュール。
【請求項5】
前記複数の半導体素子の各々に接続される第2の複数の半導体素子を更に備え、
前記第2の複数の半導体素子の各々は、前記複数の半導体素子の各々における前記スイッチング素子に逆並列に接続されたダイオード素子を含む
請求項3に記載の半導体モジュール。
【請求項6】
前記第2の配線部材は、前記第2の複数の半導体素子のうちの1つの半導体素子の電極を介して前記半導体素子の前記第2の主電極と前記第2の導体パターンとを接続する配線部材を含む、請求項5に記載の半導体モジュール。
【請求項7】
前記複数の半導体素子は、前記第2の配線部材における前記第2の主電極との接続点から前記第2の導体パターンとの接続点までの長さが実質的に同一になるように前記第1の導体パターン上に配置される、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項8】
前記第1の配線部材が接合材であり、前記第2の配線部材及び第3の配線部材がボンディングワイヤである、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項9】
前記スイッチング素子がIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子であり、前記第1の主電極が前記IGBT素子のコレクタ電極であり、前記第2の主電極が前記IGBT素子のエミッタ電極である、請求項1に記載の半導体モジュール。
【請求項10】
前記複数の半導体素子は、前記第2の導体パターンまでの距離が同一になるように配置されている、請求項1に記載の半導体モジュール。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体モジュール及び車両に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
電力変換装置に用いられる半導体モジュールには、複数のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)素子を並列に接続したものがある。この種の半導体モジュールには、並列接続された複数のIGBT素子のゲートと接続させるゲート駆動回路にIGBT素子のエミッタを接続させるための補助エミッタと呼ばれる導電部材が設けられたものがある(例えば、特許文献1~4)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-167403号公報
国際公開2020/054806号
国際公開2022/059251号
国際公開2022/264851号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
補助エミッタを備えた半導体モジュールでは、並列に接続された複数のIGBT素子の各々におけるスイッチング動作が不均一になることに起因して各IGBT素子の発熱にばらつきが生じ、半導体モジュールの信頼性が低下することがある。
【0005】
本発明の目的の一つは、半導体モジュールにおける並列接続された複数のスイッチング素子間でのスイッチング動作のばらつきを低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの態様に係る半導体モジュールは、絶縁基板の一つの面に第1の導体パターンと第2の導体パターンが配置された配線板と、前記配線板の前記第1の導体パターン上に配置された複数の半導体素子と、前記複数の半導体素子の第1の主電極の各々を前記第1の導体パターンと接続する第1の配線部材と、前記複数の半導体素子の第2の主電極の各々を前記第2の導体パターンと接続する第2の配線部材と、前記第1の導体パターンを介して前記複数の半導体素子の前記第1の主電極と接続され主電流が流れる第1の端子と、前記第2の導体パターンを介して前記複数の半導体素子の前記第2の主電極と接続され主電流が流れる第2の端子と、第3の配線部材を介して前記第2の導体パターンと接続される第3の端子と、を備える。前記複数の半導体素子の各々は、前記第1の主電極と前記第2の主電極との間に流れる電流を制御するスイッチング素子を含む。前記第3の配線部材は、前記複数の半導体素子の各々と対応付けられた複数の配線部材を含む。前記第3の端子における所定の位置から前記複数の半導体素子の前記第2の主電極における前記第2の配線部材との接続点までの距離に応じて、前記第2の導体パターン上での前記複数の配線部材の接続点から前記第2の配線部材の接続点までの距離が異なる。
【発明の効果】
【0007】
上述の態様によれば、半導体モジュールにおける並列接続された複数のスイッチング素子間でのスイッチング動作のばらつきを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
一実施の形態に係る半導体モジュールの平面図である。
図1の半導体モジュールにおけるケース内の構成例を説明する断面図である。
図1の半導体モジュールにおける補助エミッタ用配線の構成例を説明する部分拡大断面図である。
図1の半導体モジュールに形成されるインバータ回路の等価回路図である。
図5Aは、一実施の形態に係る半導体モジュールにおける補助エミッタ用配線のインダクタンスの例を説明する等価回路図であり、図5Bは、一実施の形態に係る半導体モジュールにおけるスイッチング動作の例を説明するグラフである。
複数の半導体素子が並列に接続された半導体モジュールにおける補助エミッタ用配線の従来例を説明する部分拡大平面図である。
図7Aは、図6の半導体モジュールにおける補助エミッタ用配線のインダクタンスの例を説明する等価回路図であり、図7Bは、図6の半導体モジュールにおけるスイッチング動作の例を説明するグラフである。
一実施の形態に係る半導体モジュールの変形例を説明する部分拡大平面図である。
本発明に係る半導体モジュールを適用した車両の一例を示す平面模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。以下の説明における「半導体モジュール」は、半導体チップ、ダイ等と呼ばれることもある半導体素子を絶縁材料により封止したものである。半導体モジュールは、「半導体装置」等と呼ばれてもよい。
【0010】
参照する各図におけるX軸、Y軸、及びZ軸は、図示する半導体モジュールにおける平面や方向を定義する目的で示されている。X軸、Y軸、及びZ軸は、互いに直交し、右手系をなすものとする。以下の説明では、X軸に平行な方向をX方向と呼び、Y軸に平行な方向をY方向と呼び、Z軸に平行な方向をZ方向と呼ぶ。また、X方向、Y方向、及びZ方向の各方向は、図示されるX軸、Y軸、及びZ軸の矢印(正負)の方向と関連付ける場合には、「正側」又は「負側」が付される。
(【0011】以降は省略されています)

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