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公開番号2025125304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024021274
出願日2024-02-15
発明の名称生体内留置具および生体内留置用材料の送達システム
出願人株式会社カネカ
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類A61F 2/856 20130101AFI20250820BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】塞栓剤等の生体内留置用材料の漏洩や飛散により末梢血管等の意図しない血管を閉塞してしまうリスクを低減できるとともに虚血の発生を防ぎやすい生体内留置具と、生体内留置用材料の送達システムを提供する。
【解決手段】径方向yを有するステント2と、ステント2に固定されており、ステント2の拡張に伴い径方向yに伸展する管状体10であって、側壁11と内腔とを有し、内腔と管状体10の外とを連通する少なくとも1つの開閉部20を側壁11に有する管状体10と、を有する生体内留置具1。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
径方向を有するステントと、
前記ステントに固定されており、前記ステントの拡張に伴い前記径方向に伸展する管状体であって、側壁と内腔とを有し、前記内腔と前記管状体の外とを連通する少なくとも1つの開閉部を前記側壁に有する管状体と、を有する生体内留置具。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記管状体は長手軸方向を有し、
前記開閉部は前記長手軸方向において前記管状体の長さを三等分割したときに中央に位置する中央領域に配されている請求項1に記載の生体内留置具。
【請求項3】
前記管状体は長手軸方向と周方向を有し、
前記管状体は複数の前記開閉部を有し、
前記管状体の前記長手軸方向または前記周方向において、前記複数の開閉部は互いに異なる位置に配されている請求項1または2に記載の生体内留置具。
【請求項4】
前記開閉部はスリットである請求項1または2に記載の生体内留置具。
【請求項5】
前記管状体は長手軸方向を有し、
前記スリットは前記管状体の前記長手軸方向に対して15度以上45度以下傾斜するように延在している請求項4に記載の生体内留置具。
【請求項6】
前記スリットは、3以上の線状部分を有し、前記3以上の線状部分は所定の中心位置から離れる方向に放射線状に伸びている形状を有する請求項4に記載の生体内留置具。
【請求項7】
前記開閉部は、前記側壁に配されている開口と、該開口を覆う蓋と、を有する請求項1または2に記載の生体内留置具。
【請求項8】
前記開閉部の周りに配されている放射線不透過マーカーをさらに有する請求項1または2に記載の生体内留置具。
【請求項9】
前記放射線不透過マーカーは、前記管状体に固定されている請求項8に記載の生体内留置具。
【請求項10】
径方向を有するステントと、
長手軸方向を有し、前記ステントに固定されており、前記ステントの拡張に伴い前記径方向に伸展する管状体であって、側壁と内腔とを有し、前記内腔と前記管状体の外とを連通する少なくとも1つの開閉部を前記側壁に有する管状体と、
前記管状体の前記内腔と前記開閉部に挿入されるカテーテルであって、前記長手軸方向に延びており、生体内留置用材料を遠位側に送達するための内腔を有するカテーテルと、を備えた生体内留置用材料の送達システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、血管疾患部に留置される生体内留置具と、生体内留置具を用いた生体内留置用材料の送達システムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
頭頸部の動脈瘤、動静脈奇形、動静脈瘻、肺血管奇形、腎血管奇形、腎動脈、胸部動脈瘤、腹部動脈瘤、腸骨動脈瘤、急性大動脈解離等の血管病変の治療法の一つとして血管内治療が挙げられる。血管内治療では、ステントグラフト、フローダイバーターステント、塞栓形成用のコイル等の生体内留置具を目的部位に留置し血栓化を促進することによって例えば動脈瘤が破裂するのを防ぐことができる。
【0003】
例えば、特許文献1~3にはステントグラフトが開示されている。ステントグラフトは、ステントと、径方向に伸展する管状体としてのグラフトとを有している。また、特許文献4には、血管内病変ではなく左心耳を治療するための閉塞装置が開示されている。具体的には、特許文献4には、バルーンが組織接着剤を受け取るように構成されており、導管の近位端からバルーン内に流入した組織接着剤が複数の開口部から流出する閉塞装置により、血栓が形成された左心耳を治療することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2018-516735号公報
特表2007-508067号公報
特開2022-24124号公報
特表2020-521561号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献4に開示されている組織接着剤は、液体として送達された場合、左心耳への適用は可能であるが、血管内病変に適用したときに組織接着剤の漏洩や末梢血管への飛散により意図しない血管を閉塞(ラクナ梗塞等)してしまうリスクがあった。また、従来、塞栓剤等の高分子材料が留置非対象部に漏洩することを防ぐためにバルーンを用いていたがバルーンの拡張により虚血が発生するおそれがあった。
【0006】
上記の事情に鑑み、本発明は、塞栓剤等の生体内留置用材料の漏洩や飛散により末梢血管等の意図しない血管を閉塞してしまうリスクを低減できるとともに、虚血の発生を防ぎやすい生体内留置具と、生体内留置用材料の送達システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る生体内留置具は、以下の通りである。
[1] 径方向を有するステントと、
前記ステントに固定されており、前記ステントの拡張に伴い前記径方向に伸展する管状体であって、側壁と内腔とを有し、前記内腔と前記管状体の外とを連通する少なくとも1つの開閉部を前記側壁に有する管状体と、を有する生体内留置具。
【0008】
さらに実施の形態に係る生体内留置具は、以下の[2]~[9]のいずれかであることが好ましい。
[2] 前記管状体は長手軸方向を有し、
前記開閉部は前記長手軸方向において前記管状体の長さを三等分割したときに中央に位置する中央領域に配されている[1]に記載の生体内留置具。
[3] 前記管状体は長手軸方向と周方向を有し、
前記管状体は複数の前記開閉部を有し、
前記管状体の前記長手軸方向または前記周方向において、前記複数の開閉部は互いに異なる位置に配されている[1]または[2]に記載の生体内留置具。
[4] 前記開閉部はスリットである[1]~[3]のいずれか一項に記載の生体内留置具。
[5] 前記管状体は長手軸方向を有し、
前記スリットは前記管状体の前記長手軸方向に対して15度以上45度以下傾斜するように延在している[4]に記載の生体内留置具。
[6] 前記スリットは、3以上の線状部分を有し、前記3以上の線状部分は所定の中心位置から離れる方向に放射線状に伸びている形状を有する[4]または[5]に記載の生体内留置具。
[7] 前記開閉部は、前記側壁に配されている開口と、該開口を覆う蓋と、を有する[1]~[3]のいずれか一項に記載の生体内留置具。
[8] 前記開閉部の周りに配されている放射線不透過マーカーをさらに有する[1]~[7]のいずれか一項に記載の生体内留置具。
[9] 前記放射線不透過マーカーは、前記管状体に固定されている[8]に記載の生体内留置具。
【0009】
上記課題を解決することのできた本発明の実施の形態に係る生体内留置用材料の送達システムは、以下の通りである。
[10] 径方向を有するステントと、
長手軸方向を有し、前記ステントに固定されており、前記ステントの拡張に伴い前記径方向に伸展する管状体であって、側壁と内腔とを有し、前記内腔と前記管状体の外とを連通する少なくとも1つの開閉部を前記側壁に有する管状体と、
前記管状体の前記内腔と前記開閉部に挿入されるカテーテルであって、前記長手軸方向に延びており、生体内留置用材料を遠位側に送達するための内腔を有するカテーテルと、を備えた生体内留置用材料の送達システム。
【0010】
さらに実施の形態に係る生体内留置用材料の送達システムは、以下の[11]であることが好ましい。
[11] 前記カテーテルは、長手軸方向と、該長手軸方向において遠位端と近位端を有し、
前記開閉部が開状態のときに前記カテーテルの遠位端が前記開閉部から前記管状体の外に露出している[10]に記載の生体内留置用材料の送達システム。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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