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公開番号2025125999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024022342
出願日2024-02-16
発明の名称炭素材含有スラリーの製造方法、及び、深層地盤改良方法
出願人五洋建設株式会社
代理人弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類E02D 3/12 20060101AFI20250821BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約【課題】深層地盤における二酸化炭素の吸収量を増やすことができる技術を提供すること。
【解決手段】炭素材含有スラリーの製造方法は、深層地盤に吐出される炭素材含有スラリーの製造方法であって、前記炭素材含有スラリーは、少なくとも水と炭素材とを含み、前記水と前記炭素材とを混合する混合工程を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
深層地盤に吐出される炭素材含有スラリーの製造方法であって、
前記炭素材含有スラリーは、少なくとも水と炭素材とを含み、
前記水と前記炭素材とを混合する混合工程を含む、炭素材含有スラリーの製造方法。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記混合工程の前に実施する炭素材選別工程であって、前記炭素材を篩に掛けることによって炭素材を選別する炭素材選別工程を更に含み、
前記混合工程は、前記炭素材選別工程において前記篩を通過した炭素材を前記水と混合する、請求項1に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項3】
前記水又は前記炭素材含有スラリーに気泡を混入させる気泡混入工程を更に含む、請求項1又は2に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項4】
前記気泡のサイズは、直径0.1mm以上1.0mm以下である、請求項3に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項5】
前記気泡混入工程は、建設機械から排出される排気ガスに由来する前記気泡を生成し、当該気泡を前記水又は前記炭素材含有スラリーに混入させる、請求項3に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項6】
前記炭素材含有スラリーは、硬化材をさらに含み、
前記混合工程は、前記水と前記炭素材と前記硬化材とを混合する、請求項1又は2に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項7】
前記混合工程において用いる水の重量は、前記硬化材の重量に対して50%以上100%以下である、請求項6に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項8】
前記混合工程において用いる炭化材の重量は、当該炭素材含有スラリーの体積に対して150kg/m

以上300kg/m

以下である、請求項6に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項9】
前記炭素材含有スラリーの粘度は、20℃において10mPa・s以上100mPa・s以下である、請求項6に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
【請求項10】
前記混合工程において、さらに混和剤を混合する、請求項6に記載の炭素材含有スラリーの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炭素材含有スラリーの製造方法、及び、深層地盤改良方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1及び特許文献2には、複数本の柱状体の上に補強用網状体を敷設し、前記補強用網状体の上に土砂と固化材に添加材又は添加剤のいずれか一方又は双方を更に加えて混合して固化することにより浅層改良土層を敷設し、前記浅層改良土層の上に道路舗装を構築する、道路の構築工法が記載されており、添加材又は添加剤として籾殻又は発泡ビーズを用いることが記載されている。
【0003】
特許文献3には、セメント系固化材と籾殻等の脱穀廃棄物が混合してある、軽量セメント系固化材が記載されており、特許文献4には、原位置土砂にセメント系固化材を混合してなる地盤改良材において、籾殻等の脱殻廃棄物が混入させることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2003-239276号公報
特開平10-317307号公報
特開平7-330406号公報
特開平7-180138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
二酸化炭素の排出量ゼロを目指す脱炭素社会に向けた取り組みは盛んであり、建設業界においても二酸化炭素排出量の削減が求められている。地球温暖化に対する脱炭素への取り組みの1つとして、カーボンニュートラルが挙げられる。カーボンニュートラルは、二酸化炭素の排出量と吸収量とを相殺することで、二酸化炭素の排出量の“実質ゼロ”を目指す取り組みである。
【0006】
よって、地盤の原位置(地盤中)に硬化材スラリーを吐出し、原位置で地盤と当該硬化材スラリーとを混合する原位置安定処理においても、二酸化炭素の排出量を“実質ゼロ”に近づけるために、二酸化炭素の排出量を減らすことや、排出された二酸化炭素を地中内に固定することができる工程を組み込むことが求められている。しかしながら、原位置安定処理における中層混合処理や深層混合処理においては、地中で原地盤を改良するために混合する固化材である硬化材スラリーに炭化材を添加することは改良に用いる機械の構造から物理的に難しい。なお、ここで、硬化材スラリーとは、セメントに代表される硬化材と水とを混合したスラリーである。また、原位置安定処理における深層地盤と硬化材スラリーとの混合工法としては、機械式攪拌工法(機械攪拌工法ともいう)及び高圧噴射工法(高圧噴射攪拌工法ともいう)が挙げられる。
【0007】
本発明の一態様は、上述の問題に鑑みなされたものであり、深層地盤における地盤改良において、深層地盤に二酸化炭素を固定することができる技術を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る炭素材含有スラリーの製造方法は、深層地盤に吐出される炭素材含有スラリーの製造方法である。本製造方法において、前記炭素材含有スラリーは、少なくとも水と炭素材とを含む。本製造方法は、前記水と前記炭素材とを混合する混合工程を含む。
【0009】
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る深層地盤改良方法は、吐出工程と、原位置混合工程と、を含む。本製造方法において、前記吐出工程は、深層地盤改良機を用いて、本発明の一態様に係る炭素材含有スラリーの製造方法によって製造された炭素材含有スラリーを深層地盤に吐出する工程であり、前記原位置混合工程は、前記深層地盤改良機を用いて、前記深層地盤に吐出された前記炭素材含有スラリーと、前記深層地盤とを原位置で混合する工程である。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、深層地盤に二酸化炭素を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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