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公開番号2025126557
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024022844
出願日2024-02-19
発明の名称精留システム
出願人東レエンジニアリング株式会社
代理人弁理士法人サンクレスト国際特許事務所
主分類B01D 3/14 20060101AFI20250822BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約【課題】精留システムにおいて、留出液のうちの不要液を排出する。
【解決手段】精留システム10は、精留塔11と、前記精留塔11から留出された蒸気を冷却するコンデンサ12と、前記コンデンサ12で液化した液を溜めるポット13と、前記ポット13に溜まる液を前記精留塔11に戻すための還流流路15と、前記ポット13に溜まる液の一部を排出するための排出流路16とを有する。前記ポット13は、前記ポット13の底部に設けられ前記還流流路15に液を送るための第一流出部21と、前記ポット13に溜まる上層の液を前記排出流路16へ送るための第二流出部22とを有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
精留塔と、
前記精留塔から留出された蒸気を冷却するコンデンサと、
前記コンデンサで液化した液を溜めるポットと、
前記ポットに溜まる液を前記精留塔に戻すための還流流路と、
前記ポットに溜まる液の一部を排出するための排出流路と、
を有し、
前記ポットは、
前記ポットの底部に設けられ前記還流流路に液を送るための第一流出部と、
前記ポットに溜まる上層の液を前記排出流路へ送るための第二流出部と、
を有する、
精留システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記ポットは、
液を溜めることが可能である筒状のポット本体と、
前記ポット本体の内部に設けられ上層の液を前記第二流出部へ誘導する堰と、
を有する、請求項1に記載の精留システム。
【請求項3】
前記堰は、前記第二流出部から前記第二流出部と水平方向について反対側に向かって延びる一対の対向する誘導板を有し、
一対の前記誘導板の間隔は、前記第二流出部側に向かって狭くなる、
請求項2に記載の精留システム。
【請求項4】
前記コンデンサから前記ポットに液を送る投入管を有し、
前記投入管は、前記ポットのうち、前記第二流出部と水平方向について反対側の壁部に向かって開口する開口端を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の精留システム。
【請求項5】
前記第一流出部と前記還流流路とをつなぐ中間配管と、
前記中間配管に設けられていて通過する液の流量調整を行う調整バルブと、
を有する、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の精留システム。
【請求項6】
前記コンデンサから前記ポットに液を送る投入管を有し、
前記投入管は、前記ポットが有する側壁に向かって開口する開口端を有し、
前記ポットは、
液を溜めることが可能である筒状のポット本体と、
前記ポット本体から水平方向に突出する第一短管と、
前記第一短管と反対方向に向かって前記ポット本体から水平方向に突出する第二短管と、
を有し、
前記第一短管は、前記投入管の前記開口端と対向する壁部を有し、
前記第二短管は、水平方向に向かって開口する前記第二流出部を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の精留システム。
【請求項7】
前記第二短管の内周面底部は、前記第一短管の内周面底部よりも、高い位置にある、請求項6に記載の精留システム。
【請求項8】
前記コンデンサは、液化した液を受けるキャビティと、前記キャビティとつながるベント部と、を有し、
前記キャビティから前記ポットに液を送る投入管と、
前記ポット及び前記還流流路の内圧を前記ベント部の内圧と均一とするための均圧管と、を有する、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の精留システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、精留システムに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
化学製品を製造するために、精留塔を有する精留システムが用いられる(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-007990号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば溶剤などの原料液を精留する際、精留塔において初留として水が発生することがある。この水が、精留システムに残留し、精留処理の後工程で製品に含まれると、製品の品質を低下させる。
また、残留する水が、酸に溶けることで、精留システムに含まれる各種装置の一部を腐食させたり、金属と反応して塩を形成し、それが堆積し、装置に不具合を生じさせる可能性がある。
【0005】
そこで、本開示は、留出液のうちの不要液を排出することが可能となる精留システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、精留塔と、前記精留塔から留出された蒸気を冷却するコンデンサと、前記コンデンサで液化した液を溜めるポットと、前記ポットに溜まる液を前記精留塔に戻すための還流流路と、前記ポットに溜まる液の一部を排出するための排出流路と、を有し、前記ポットは、前記ポットの底部に設けられ前記還流流路に液を送るための第一流出部と、前記ポットに溜まる上層の液を前記排出流路へ送るための第二流出部と、を有する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の精留システムによれば、留出液のうちの不要液を排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の精留システムの一例を示す構成図である。
図2は、ポットの断面図である。
図3は、図2のIII矢視の断面図である。
図4は、図2のIV矢視の断面図である。
図5は、ポットに溜まる下層の液、及びポットから排出される上層の液の説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<本発明の実施形態の概要>
以下、本発明の実施形態の概要を列記して説明する。
(1)本発明の精留システムは、精留塔と、前記精留塔から留出された蒸気を冷却するコンデンサと、前記コンデンサで液化した液を溜めるポットと、前記ポットに溜まる液を前記精留塔に戻すための還流流路と、前記ポットに溜まる液の一部を排出するための排出流路と、を有し、前記ポットは、前記ポットの底部に設けられ前記還流流路に液を送るための第一流出部と、前記ポットに溜まる上層の液を前記排出流路へ送るための第二流出部と、を有する。
【0010】
前記精留システムによれば、精留塔から留出する蒸気は、コンデンサで冷却され液化し、液(留出液)はポットに溜められる。留出液は、留出の目的とする目的液(製品となる製品液)と、不要成分である水等の不要液とを含むことがある。このため、ポットに、目的液と不要液とが混ざって溜められる。目的液と不要液との比重の差により、目的液と不要液とは界面分離され、ポットにおいて下層の液となる目的液は、第一流出部から送り出され、還流流路を流れることが可能となる。ポットにおいて上層の液となる不要液は、第二流出部から送り出され、排出流路を流れることが可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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