TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025126807
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024023223
出願日2024-02-19
発明の名称撮像装置
出願人日本放送協会
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H04N 19/85 20140101AFI20250822BHJP(電気通信技術)
要約【課題】画像を再構成する際に、再構成処理におけるメモリー使用量を抑制し、且つ、画像の再構成処理を高速化する撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、被写体像を一方向に符号化する符号化パターンで複数回変調し、複数の符号化像を生成する符号化部と、複数の前記符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する撮像部と、前記符号化撮影画像及び前記符号化パターンに基づいて、複数の前記被写体像を再構成する再構成処理部と、を備え、前記再構成処理部は、前記符号化撮影画像の二次元行列と、前記符号化パターンの前記一方向の符号化情報を対角上に配列した符号化パターン行列と、再構成画像を周波数成分で表した二次元行列を用いて、最適化問題を解くことで、前記再構成画像を求めることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被写体像を一方向に符号化する符号化パターンで複数回変調し、複数の符号化像を生成する符号化部と、
複数の前記符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する撮像部と、
前記符号化撮影画像及び前記符号化パターンに基づいて、複数の前記被写体像を再構成する再構成処理部と、
を備え、
前記再構成処理部は、前記符号化撮影画像の二次元行列と、前記符号化パターンの前記一方向の符号化情報を対角上に配列した符号化パターン行列と、再構成画像を周波数成分で表した二次元行列を用いて、最適化問題を解くことで、前記再構成画像を求めることを特徴とする、撮像装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
被写体像を光学的に複製する複製部と、
前記被写体像を縦方向に符号化する符号化パターンで複数回変調し、複数の縦方向符号化像を生成する第1符号化部と、
前記被写体像を横方向に符号化する符号化パターンで複数回変調し、複数の横方向符号化像を生成する第2符号化部と、
複数の前記縦方向符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する第1撮像部と、
複数の前記横方向符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する第2撮像部と、
前記第1撮像部と前記第2撮像部で生成された前記符号化撮影画像及び前記符号化パターンに基づいて、複数の前記被写体像を再構成する再構成処理部と、
を備え、
前記再構成処理部は、前記符号化撮影画像の二次元行列と、前記符号化パターンの縦方向又は横方向の符号化情報を対角上に配列した符号化パターン行列と、再構成画像を周波数成分で表した二次元行列を用いて、縦方向の符号化情報に基づく縦方向最適化問題と横方向の符号化情報に基づく横方向最適化問題をそれぞれ設定し、前記縦方向最適化問題と前記横方向最適化問題を解くことで、前記再構成画像を求めることを特徴とする、撮像装置。
【請求項3】
請求項2に記載の撮像装置において、
前記再構成処理部は、前記縦方向最適化問題に対して1ループ分処理して求まる更新パラメーターを前記横方向最適化問題に渡し、前記横方向最適化問題に対して1ループ分処理して求まる更新パラメーターを前記縦方向最適化問題に渡すことを、交互に1回ないし複数回繰り返して前記再構成画像を求めることを特徴とする、撮像装置。
【請求項4】
請求項2に記載の撮像装置において、
前記再構成処理部は、前記縦方向最適化問題に対して複数回ループを回して求まる更新パラメーターを前記横方向最適化問題に渡し、前記横方向最適化問題に対して複数回ループ処理を実行し、得られた更新パラメーターを再度縦方向最適化問題に渡すことを1回ないし複数回繰り返して前記再構成画像を求めることを特徴とする、撮像装置。
【請求項5】
被写体像を光学的に複製する複製部と、
前記被写体像を一方向に符号化する符号化パターンで複数回変調し、複数の符号化像を生成する第3符号化部と、
前記被写体像を前記一方向に符号化する別の符号化パターンで複数回変調し、複数の符号化像を生成する第4符号化部と、
前記第3符号化部で生成した複数の前記符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する第3撮像部と、
前記第4符号化部で生成した複数の前記符号化像を1度の露光で取得し、符号化撮影画像を生成する第4撮像部と、
前記第3撮像部と前記第4撮像部で生成された前記符号化撮影画像、及び前記符号化パターン及び前記別の符号化パターンに基づいて、複数の前記被写体像を再構成する再構成処理部と、
を備え、
前記再構成処理部は、前記符号化撮影画像の二次元行列と、前記符号化パターンの符号化情報を対角上に配列した行列と前記別の符号化パターンの符号化情報を対角上に配列した行列とを列方向に重ねた符号化パターン行列と、再構成画像を周波数成分で表した二次元行列を用いて、最適化問題を解くことで、再構成画像を求めることを特徴とする、撮像装置。
【請求項6】
請求項5に記載の撮像装置において、
前記符号化パターンと前記別の符号化パターンは、互いに相補的なパターンであることを特徴とする、撮像装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は撮像装置に関し、特に、符号化パターンを利用した撮像装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
カメラのフレームレート以上の動画を取得する手法の1つとして、符号化開口を用いた高フレームレート動画撮影技術の開発が進んでいる。この技術では、被写体とカメラの間に符号化パターンを挿入し、光学像に符号化パターンを重畳して被写体を撮影する。カメラ1回の露光中に符号化パターンを一定時間ごとにi回変化させて被写体像を変調し、i枚の符号化された像(以下「符号化像」という。)を1回の露光で撮影して符号化像を重ねた画像(以下「符号化撮影画像」という。)を取得する。1枚の符号化撮影画像とi枚の符号化パターンから計算機で再構成処理することで、1枚の符号化撮影画像からi枚の画像を時間軸に沿って復元でき、カメラのフレームレート以上の動画を取得することができる。
【0003】
前述の再構成処理において、逆問題Y=AXを解くことが行われている。カメラで取得した画像をY、符号化パターンを用いて表される高フレームレートファクターをAとし、光学系に即した方程式Y=AXを解くことでi枚分の画像(又は画像成分)Xを得ることができ、高フレームレート化が行える。この方程式の条件式数は未知数未満であるため、計算には圧縮センシングが用いられている。
【0004】
圧縮センシングとは、一般に連立方程式において未知数を求めるためには未知数の個数以上の条件式が必要である一方で、未知数がスパース(疎)である場合、条件式が未知数の個数以下の場合でも未知数を推定することができる手法であり、LASSO(Least Absolute Shrinkage and Selection Operators)と呼ばれる最適化問題を解くことでi枚分の画像Xを求めることができる。画像の場合、離散コサイン変換(DCT:Discrete Cosine Transform)、離散ウェーブレット変換(DWT:Discrete Wavelet Transform)、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)などの、情報量が圧縮できる基底を用い、周波数成分に変換することで高周波成分を0とみなせることから、未知数にスパース性をもたせることができる。圧縮センシングのアルゴリズムにはISTA(Iterative Shrinkage soft-Thresholding Algorithm),FISTA(Fast Iterative Shrinkage soft-Thresholding Algorithm),ADMM(Alternating Direction Method of Multipliers)などが知らており、これらに由来した処理方法を用いることで再構成計算を行うことができる。
【0005】
再構成処理に圧縮センシングを用いて得られたスパースな解に対して、逆DCT、逆DWT、逆DFT等を行うことで、時間軸に沿ったi枚分の画像を再構成できる。
【0006】
従来、再構成画像の画質向上に向けて、重畳する符号化パターンと圧縮センシングのアルゴリズムについて、様々な試みがなされている。例えば、非特許文献1では、画素ごとにランダムなバイナリパターンで被写体を符号化している。図17は、非特許文献1に記載の従来技術の撮像装置の構成例である。被写体からの光をレンズ1で集光し、符号化パターンマスク(符号化開口)2に結像する。符号化パターンマスク2は、例えばピエゾ素子(図示せず)により光軸に直交する方向に移動し、被写体の像に複数の符号化パターンを与える。符号化された像は、レンズ3によりカメラ4に結像する。演算処理装置5は、得られた符号化撮影画像と符号化パターンに基づいて、画像を再構成する。非特許文献1では、DCT基底を用いたスパース推定を行っており、再構成処理ではアルゴリズムにISTAより解の収束速度が高速なアルゴリズムであるTwIST(Two-step Iterative-Shrinkage Thresholding)とさらなる高速化が見込めるGAP(Generalized Alternating Projection)を用いて画像を再構成している。再構成画像の画素サイズは281×281で1枚の低フレームレートの画像から、14フレーム、148フレーム分の画像を再構成しており、GAPを用いた14フレーム分の再構成に約10秒時間がかかっている。
【0007】
非特許文献2では、符号化パターンに関して画素ごとにランダムなバイナリパターンを時間方向にランダムに表示する場合と時間方向に同一パターンをシフトする場合で被写体を符号化し、再構成処理ではアルゴリズムにFISTA、OMP(Orthogonal Matching Pursuit)、CLS(Constrained Least Squares)、GAPを用いて画像を再構成している。再構成画像の画素サイズは256×256で1枚の低フレームレートの画像から、36フレーム分の画像を再構成しており、再構成処理が最速なアルゴリズムはCLSであり、再構成処理に約50秒時間がかかっている。
【0008】
従来の再構成処理の概要について説明する。図18は、符号化撮影画像Yから元の画像(複数の再構成画像O)を推定する従来の線形方程式を表す図である。二次元の画像(横m画素×縦n画素)を一次元信号にする(二次元画像の成分a
0,0
~a
m-1,n-1
を一列に配列する)と、1枚の符号化撮影画像Yは、m×n行1列の行列{Y
1
,…,Y
m×n
}となる。時間軸に沿った符号化パターン枚数分(i枚)の被写体像(再構成画像)Oは、1フレームの再構成画像(m×n行1列の行列)をiフレームまとめたものであるから、m×n×i行1列の一次元信号である。そして、これはm×n×i行m×n×i列のDCT基底Bと、m×n×i行1列の再構成画像のDCT成分X={X
1
,…,X
m×n×i
}との積(O=BX)で表される。
【0009】
1つの符号化パターンは、各画素のうち有効(透過)画素を1、無効(非透過)画素を0として、全画素を一次元信号にしたものをm×n行m×n列の行列の対角上に配列(対角成分以外は0)したブロックとなる。i枚の符号化パターンCは、このブロックを行方向にi個並べたものであり、m×n行m×n×i列の行列となる。なお、符号化撮影画像Yと被写体の各フレームの最大階調値を一致させるため、右辺に対して符号化パターンの枚数iの逆数をかけている。
【0010】
このように、i枚の再構成画像O(画素数m×n)と、符号化撮影画像Y(画素数m×n)との関係は、DCT成分X、符号化撮影画像Yを一次元信号として取り扱うことにより、図18に示す線形な行列の積Y=CBXで表現できる。この行列式は、方程式Y=AXとみなすことができ、最適化問題を解くことでi枚分の画像のDCT成分Xを求めることができる。このDCT成分Xに対して逆DCT変換を行い、被写体の画像Oを再構成することができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日本放送協会
収音装置
2日前
日本放送協会
配線構造
3か月前
日本放送協会
撮像装置
2日前
日本放送協会
撮像装置
7か月前
日本放送協会
アンテナ装置
4日前
日本放送協会
無線通信装置
4か月前
日本放送協会
マイクロホン
5か月前
日本放送協会
光学計測装置
5か月前
日本放送協会
磁性細線メモリ
4か月前
日本放送協会
光分布生成装置
16日前
日本放送協会
映像伝送システム
3か月前
日本放送協会
レンズアダプター
9か月前
日本放送協会
無線伝送システム
7か月前
日本放送協会
磁性細線デバイス
7か月前
日本放送協会
垂直分離型撮像素子
11か月前
日本放送協会
良撮影位置推定装置
2か月前
日本放送協会
角度選択フィルター
2か月前
日本放送協会
3次元映像表示装置
4か月前
日本放送協会
データ管理システム
7か月前
日本放送協会
3次元映像表示装置
11日前
日本放送協会
衛星放送受信システム
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
6か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
9か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
7か月前
日本放送協会
受信装置及び送出装置
8か月前
日本放送協会
同軸切替器の着脱機構
11か月前
日本放送協会
送信装置及び受信装置
10か月前
日本放送協会
受信装置及びプログラム
2か月前
日本放送協会
受信装置及びプログラム
9か月前
日本放送協会
再生装置及びプログラム
11か月前
日本放送協会
受信装置及びプログラム
23日前
日本放送協会
磁壁移動型空間光変調器
8か月前
日本放送協会
受信装置及びプログラム
4日前
日本放送協会
端末装置及びプログラム
8か月前
日本放送協会
縮小装置及びプログラム
1か月前
続きを見る