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公開番号
2025127123
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024023656
出願日
2024-02-20
発明の名称
車両用乗員保護装置
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B60R
21/232 20110101AFI20250825BHJP(車両一般)
要約
【課題】車両用シートを車両後方側の所定位置までスライドさせ、かつシートバックを推奨される限界位置まで後傾させた安楽姿勢を採った場合でも、車両の側面衝突時に、乗員の頭部がカーテンエアバッグの膨張部から外れるのを抑制できる車両用乗員保護装置を得る。
【解決手段】シートバック16における車幅方向外側の側部に搭載され、側面衝突時にガスが供給されることにより、シートクッション15に着座した乗員Pの車幅方向外側へ膨張展開するサイドエアバッグ22と、ルーフサイドレール28に搭載され、側面衝突時にガスが供給されることにより、下方側へ膨張展開するカーテンエアバッグ32と、を備えた車両用乗員保護装置10であって、カーテンエアバッグ32は、車両用シート14が後方側の所定位置までスライドし、かつシートバック16が推奨される限界位置まで後傾した安楽姿勢を採っているときに、乗員Pの頭部中心Hcと重なる拡大膨張部36を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部に搭載され、車両の側面衝突時にガスが供給されることにより、前記車両用シートのシートクッションに着座した乗員の車幅方向外側へ膨張展開するサイドエアバッグと、
車両の少なくともルーフサイドレールに搭載され、車両の側面衝突時にガスが供給されることにより、車両下方側へ膨張展開するカーテンエアバッグと、
を備え、
前記カーテンエアバッグは、
前記車両用シートが車両後方側の所定位置までスライドし、かつ前記シートバックが推奨される限界位置まで後傾した安楽姿勢を採っているときに、側面視で前記乗員の頭部中心と重なる拡大膨張部を有する車両用乗員保護装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記所定位置は、最後部位置又は最後部位置から車両前方側へ50mmまでの位置である請求項1に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項3】
膨張展開された前記拡大膨張部は、前記車両用シートが車両後方側の前記所定位置までスライドしたときの前記サイドエアバッグの膨張展開領域と側面視で重ならない位置に配置されている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項4】
膨張展開された前記拡大膨張部の下端は、側面視でAF05の人体ダミーに相当する乗員の頭部中心よりも車両下方側に位置している請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項5】
膨張展開された前記拡大膨張部は、ドアベルトラインよりも車両下方側のドアトリムと接触している請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項6】
前記車両の走行時において、前記車両用シートが車両後方側の前記所定位置までスライドしていないと、前記シートバックは、前記安楽姿勢までの後傾が禁止される構成とされている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項7】
前記車両の走行時において、前記車両用シートが車両後方側の前記所定位置までスライドしていない状態で前記シートバックを前記安楽姿勢まで後傾させると、警告が発せられるように構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
【請求項8】
前記車両の走行時において、前記安楽姿勢を採っている状態で前記車両用シートを車両前方側へスライドさせると、前記シートバックが自動で起き上がるように構成されている請求項1又は請求項2に記載の車両用乗員保護装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用乗員保護装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
メインチャンバからガスの供給を受けて車両前方側で、かつドアベルトラインよりも車両下方側へ膨張展開する先端チャンバを備えた車両用カーテンエアバッグ装置は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。この車両用カーテンエアバッグ装置では、車両用シートが安楽状態となったときに、乗員の頭部が接触するカーテンエアバッグの下端部領域に、頭部拘束時の反力を高める拘束性能向上部(高摩擦力付与部)を有することで、乗員の頭部が車幅方向外側(窓側)へすり抜けるのを抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-055465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、車両の自動運転での走行時など、車両用シートを最後部位置付近までスライドさせ、かつシートバックを推奨される限界位置まで後傾させた安楽姿勢を採った場合には、乗員の頭部が車両下方側へ大きく下がるため、カーテンエアバッグの膨張部から外れてしまう可能性がある。つまり、車両の側面衝突時に、カーテンエアバッグによって乗員の頭部を保護できなくなる可能性がある。
【0005】
この対策として、カーテンエアバッグの膨張部を車両下方側へ拡大して頭部保護領域を広げることが考えられる。しかしながら、車両用シートのスライドで取り得る乗員の頭部位置の全域に亘ってカーテンエアバッグの膨張部を車両下方側へ拡大すると、車両の側面衝突時に膨張展開するシートバック付けサイドエアバッグに、カーテンエアバッグが干渉して(当たって)、そのカーテンエアバッグが車両下方側まで正常に展開しない可能性があり、乗員の頭部がカーテンエアバッグの膨張部から外れてしまう可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、車両用シートを車両後方側の所定位置までスライドさせ、かつシートバックを推奨される限界位置まで後傾させた安楽姿勢を採った場合でも、車両の側面衝突時に、乗員の頭部がカーテンエアバッグの膨張部から外れるのを抑制できる車両用乗員保護装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明に係る第1の態様の車両用乗員保護装置は、車両用シートのシートバックにおける車幅方向外側の側部に搭載され、車両の側面衝突時にガスが供給されることにより、前記車両用シートのシートクッションに着座した乗員の車幅方向外側へ膨張展開するサイドエアバッグと、車両の少なくともルーフサイドレールに搭載され、車両の側面衝突時にガスが供給されることにより、車両下方側へ膨張展開するカーテンエアバッグと、を備え、前記カーテンエアバッグは、前記車両用シートが車両後方側の所定位置までスライドし、かつ前記シートバックが推奨される限界位置まで後傾した安楽姿勢を採っているときに、側面視で前記乗員の頭部中心と重なる拡大膨張部を有している。
【0008】
第1の態様の発明によれば、車両用シートが、車両後方側の所定位置までスライドし、かつ車両用シートのシートバックが、推奨される限界位置まで後傾した安楽姿勢を採っているときに、側面視で乗員の頭部中心と重なる拡大膨張部をカーテンエアバッグが有している。ここで、上記のように安楽姿勢を特定しているため、乗員の頭部中心の位置が限定される。したがって、車両の側面衝突時に、乗員の頭部がカーテンエアバッグの膨張部(拡大膨張部)から外れるのが抑制される。なお、ここで言う「衝突時」には、衝突の不可避を予測(予知)したときも含まれる。
【0009】
また、本発明に係る第2の態様の車両用乗員保護装置は、第1の態様の車両用乗員保護装置であって、前記所定位置は、最後部位置又は最後部位置から車両前方側へ50mmまでの位置である。
【0010】
第2の態様の発明によれば、車両用シートの車両後方側の所定位置が、最後部位置又は最後部位置から車両前方側へ50mmまでの位置となっている。したがって、乗員の頭部中心の位置をより細かく限定することができ、カーテンエアバッグに形成する拡大膨張部の位置をより細かく特定することができるため、カーテンエアバッグの無駄な容量増加が抑制される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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