TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025127767
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024670
出願日
2024-02-21
発明の名称
回転電機システム
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
弁理士法人桐朋
主分類
H02K
9/19 20060101AFI20250826BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】液体冷媒が漏洩することを防止する。
【解決手段】回転電機システムのロータ62は、回転シャフトを覆うスリーブ220と、スリーブ220及び回転シャフトの外周に配置されたカラー240とを有する。回転シャフトとカラー240との間には、内部空間242が形成される。スリーブ220において、内部空間242に挿入される挿入部224には、ロータ内流路210と内部空間242とを連通する連通流路232が形成される。挿入部224の外周面は、カラー240の内周面256が当接する当接面230を含む。スリーブ220は、ロータ内流路210から連通流路232への入口234と、連通流路232から内部空間242への出口236とを有する。入口234及び出口236は、回転シャフトの直径方向において、当接面230よりも内方に位置する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
ロータ及びステータを有する回転電機と、前記ステータを収容したハウジングとを備える回転電機システムであって、
前記ロータは、回転シャフトと、前記回転シャフトを外周側から覆うスリーブと、前記スリーブに保持された永久磁石と、前記スリーブ及び前記回転シャフトの外周側に配置されたカラーと、前記回転シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間に形成され且つ前記回転シャフトの軸線方向に沿って延びる環状空間を含むロータ内流路と、前記回転シャフトの前記外周面と前記カラーの内周面との間に形成される内部空間と、を有し、
前記回転電機システムは、前記ロータ内流路に液体冷媒を供給する液体冷媒供給装置を備え、
前記スリーブは、前記スリーブの軸線方向の一端部であり前記内部空間に挿入されるとともに前記ロータ内流路と前記内部空間とを隔てる挿入部と、前記挿入部に形成されて前記ロータ内流路と前記内部空間とを連通する連通流路と、を有し、
前記挿入部の外周面は、前記カラーの前記内周面が当接する当接面を含み、
前記液体冷媒が前記連通流路から前記内部空間に流出するための出口が、前記回転シャフトの直径方向において、前記当接面よりも内方である、回転電機システム。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の回転電機システムにおいて、前記連通流路は、前記ロータ内流路から前記内部空間に接近するにつれて前記直径方向における内方から外方に向かうように傾斜する、回転電機システム。
【請求項3】
請求項1に記載の回転電機システムにおいて、前記カラーは、前記内部空間を第1内室及び第2内室に区分する画成壁と、前記画成壁に形成されて前記回転シャフトが挿通される挿通孔と、前記画成壁に形成されて前記第1内室と前記第2内室とを連通する排出流路と、を有し、
前記挿入部が前記第1内室に挿入され、前記ロータ内流路に供給された前記液体冷媒は、前記第1内室から前記排出流路を経て、前記第2内室から前記カラーの外部に排出される、回転電機システム。
【請求項4】
請求項1に記載の回転電機システムにおいて、前記挿入部は、前記スリーブの軸線方向に沿って環状に突出した第1環状凸部と、前記第1環状凸部に連なり前記スリーブの軸線方向に沿って環状に突出し且つ前記第1環状凸部よりも小径な第2環状凸部と、を有し、
前記第1環状凸部の外周面が前記当接面を含み、前記第2環状凸部が前記出口を有する、回転電機システム。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の回転電機システムにおいて、前記液体冷媒供給装置は、前記液体冷媒として油を供給する油供給装置であり、
前記ハウジングは、前記回転シャフトを支持するベアリングに前記油を潤滑剤として供給するための潤滑油流路を有する、回転電機システム。
【請求項6】
請求項5に記載の回転電機システムにおいて、前記ハウジングは、前記ロータ内流路及び前記潤滑油流路を流通した前記油を前記油供給装置に排出する油排出路を有し、前記油供給装置は、前記油排出路から排出された油を前記ロータ内流路及び前記潤滑油流路に再供給する、回転電機システム。
【請求項7】
請求項6に記載の回転電機システムにおいて、前記ベアリングに気体冷媒を供給する気体冷媒供給装置を備え、
前記ハウジングは、前記気体冷媒が流通する気体冷媒流路と、前記気体冷媒を前記ハウジング外に排出するための気体冷媒排出路とを有し、
前記油供給装置は、前記気体冷媒排出路を流通した前記気体冷媒と、前記油排出路を流通した前記油とを回収し、且つ前記油を前記潤滑油流路に再供給する、回転電機システム。
【請求項8】
請求項7に記載の回転電機システムにおいて、前記油供給装置は、前記気体冷媒と前記油とを分離する気液分離装置を含む、回転電機システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ロータ及びステータを有する回転電機と、ステータを収容したハウジングとを備える回転電機システムに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
回転電機は、回転シャフトを有するロータと、該ロータの外周に位置するステータとを備える。ロータは、回転シャフトに保持された永久磁石を有する。回転シャフトが回転すると、ステータを構成する電磁コイルに誘導電流が生じる。この場合、回転電機は発電機として機能する。
【0003】
誘導電流が電磁コイルに継続して生じると、電磁コイルが高温になる。従って、永久磁石が輻射熱を帯びる。また、回転シャフトを高速で回転させると、ロータが大きな空気抵抗を受ける。以上のような理由から、永久磁石の温度が高くなる。永久磁石の温度がキュリー温度に近づくにつれ、該永久磁石の磁力が低下する。
【0004】
特許文献1には、回転シャフトの中空内部に冷媒供給路を形成し、且つ回転シャフトとロータコアとの間に冷媒流通空間を形成する構成が提案されている。ロータコアは、2個のリテーナを介して回転シャフトに位置決め固定される。なお、回転シャフトには、直径方向に沿って連通路が形成されている。また、2個のリテーナの各々には、冷媒排出口が設けられる。
【0005】
冷媒供給路には、冷却液が供給される。冷却液は、次に、連通路を介して回転シャフトの外周面に移動した後、冷媒流通空間を流通する。冷却液は、冷媒排出口を介してロータの外部(ハウジングの中空内部)に排出される。冷却液は、ステータに向かって流れる。なお、特許文献1では、冷却液の一例として冷却油が挙げられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2011-97784号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
冷却液が正規の排出口以外の箇所に漏出することは好ましくない。
【0008】
本発明は、上述した課題を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の態様は、ロータ及びステータを有する回転電機と、前記ステータを収容したハウジングとを備える回転電機システムである。
【0010】
前記ロータは、回転シャフトと、前記回転シャフトを外周側から覆うスリーブと、前記スリーブに保持された永久磁石と、前記スリーブ及び前記回転シャフトの外周側に配置されたカラーと、前記回転シャフトの外周面と前記スリーブの内周面との間に形成され且つ前記回転シャフトの軸線方向に沿って延びる環状空間を含むロータ内流路と、前記回転シャフトの前記外周面と前記カラーの内周面との間に形成される内部空間と、を有する。前記回転電機システムは、前記ロータ内流路に液体冷媒を供給する液体冷媒供給装置を備える。前記スリーブは、前記スリーブの軸線方向の一端部であり前記内部空間に挿入されるとともに前記ロータ内流路と前記内部空間とを隔てる挿入部と、前記挿入部に形成されて前記ロータ内流路と前記内部空間とを連通する連通流路と、を有する。前記挿入部の外周面は、前記カラーの前記内周面が当接する当接面を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
本田技研工業株式会社
車両
2日前
本田技研工業株式会社
板ばね
27日前
本田技研工業株式会社
収納部
21日前
本田技研工業株式会社
搬送装置
19日前
本田技研工業株式会社
積層装置
26日前
本田技研工業株式会社
ロボット
今日
本田技研工業株式会社
回転機械
1日前
本田技研工業株式会社
ロボット
27日前
本田技研工業株式会社
触媒インク
2日前
本田技研工業株式会社
触媒インク
2日前
本田技研工業株式会社
鞍乗型車両
20日前
本田技研工業株式会社
薄板搬送装置
15日前
本田技研工業株式会社
車両制御装置
8日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
22日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
6日前
本田技研工業株式会社
位置推定装置
8日前
本田技研工業株式会社
導体接合方法
8日前
本田技研工業株式会社
外界認識装置
16日前
本田技研工業株式会社
電力変換装置
9日前
本田技研工業株式会社
管理システム
9日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
22日前
本田技研工業株式会社
位置決め装置
26日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
14日前
本田技研工業株式会社
物体検出装置
12日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
14日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
14日前
本田技研工業株式会社
作業システム
1日前
本田技研工業株式会社
電力変換装置
13日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1日前
本田技研工業株式会社
鞍乗り型車両
1日前
本田技研工業株式会社
電力変換装置
13日前
本田技研工業株式会社
ガス回収装置
20日前
本田技研工業株式会社
リーク検出装置
14日前
本田技研工業株式会社
水電解システム
8日前
本田技研工業株式会社
非接触受電装置
今日
本田技研工業株式会社
水電解システム
2日前
続きを見る
他の特許を見る