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公開番号
2025128907
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024025912
出願日
2024-02-22
発明の名称
処理装置
出願人
株式会社福島県南環境衛生センター
代理人
個人
主分類
B01D
53/38 20060101AFI20250827BHJP(物理的または化学的方法または装置一般)
要約
【課題】LPガス等の可燃性ガスを燃料として臭気ガスの脱臭等を行う処理装置であって、処理装置に供給される臭気ガスが処理装置の外部への漏出することを防止可能な処理装置を提供すること。
【解決手段】 バキューム車による汲取り作業の際に真空ポンプの二次側から放出される臭気ガスを加熱して処理するための処理室を有する処理装置であって、当該処理室には、当該臭気ガスを処理室に導入するための臭気ガス導入経路と、燃焼により燃焼火炎を形成するための燃料ガスを供給するための燃料ガス供給経路と、当該燃料ガスと混合して燃焼可能な形態で大気中から空気を供給可能な空気供給経路と、供給された燃料ガスを含む混合気体に点火するための点火装置が設けられており、上記空気供給経路には、当該処理室と大気との間の連通を閉鎖することが可能な経路閉鎖手段を有することを特徴とする処理装置。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
バキューム車による汲取り作業の際に真空ポンプの二次側から放出される臭気ガスを加熱して処理するための処理室を有する処理装置であって、
当該処理室には、当該臭気ガスを処理室に導入するための臭気ガス導入経路と、燃焼により燃焼火炎を形成するための燃料ガスを供給するための燃料ガス供給経路と、当該燃料ガスと混合して燃焼可能な形態で大気中から空気を供給可能な空気供給経路と、供給された燃料ガスを含む混合気体に点火するための点火装置が設けられており、
上記空気供給経路には、当該処理室と大気との間の連通を閉鎖することが可能な経路閉鎖手段を有することを特徴とする処理装置。
続きを表示(約 390 文字)
【請求項2】
上記経路閉鎖手段は、開閉バルブであることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項3】
上記処理装置は処理室内の圧力を検知するための圧力計を有し、当該圧力計の測定値が所定の圧力以上になった際に上記開閉バルブが閉じられることを特徴とする請求項2に記載の処理装置。
【請求項4】
上記経路閉鎖手段は逆止弁であり、上記処理室内から気体が流出しようとする際に上記空気供給経路を閉鎖することを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項5】
上記経路閉鎖手段は経路切換バルブであって、上記空気供給経路を大気又は臭気ガス導入経路のいずれか一方と連通可能であることを特徴とする請求項1に記載の処理装置。
【請求項6】
上記請求項1~5のいずれかに記載の処理装置を有することを特徴とするバキューム車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、家畜の糞尿や生ゴミ等の有機廃棄物を堆肥化する際、或いは、特にヒトの糞尿の回収の際に発生する各種の有害なガス成分を含む臭気ガス等に対して、これを高温に晒すことによって当該有害なガス成分を分解等して、その濃度を低減するための処理装置に係るものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
ヒトや家畜の糞尿や生ゴミ等の有機廃棄物からは、その分解などの過程で生じる硫化水素やアンモニア等の有害な成分を含む臭気ガスが生じ、これらの環境中への発散を極力防止することが望まれる。特に、ヒトの糞尿について、下水道施設の完備していない地域においては、いわゆるバキューム車を使用して糞尿を貯留する貯留槽から真空ポンプを使用してバキューム車に搭載されるタンク内に回収して、所定の汚水処理施設に移送して処理することが一般的であり、その際にヒトの住環境に臭気ガスを発散させることは望ましくない。
【0003】
バキューム車による糞尿の回収は、糞尿を貯留するタンク内、及び、当該タンクに接続された汲取りホース内を真空ポンプによって減圧して大気圧との間に圧力差を生じさせ、この圧力差によって貯留槽から糞尿を吸引することにより行われ、その際に真空ポンプの二次側に有害成分を含む臭気ガスが放出される。
【0004】
従来から、当該バキューム車の真空ポンプから放出される臭気ガスを各種の構造を有する燃焼装置内に導いて、燃焼装置内の高温に晒すことで有害なガス成分を分解等して濃度を低減するための臭気ガス処理装置が使用されている。
【0005】
例えば、特許文献1には、軽油等の液体状の燃料を使用して、これを燃焼用の空気中に噴霧する等して空気と混合した状態で、燃焼室内において着火機構を用いて着火することで燃焼させるバーナーを用いて、バーナーから生じる燃焼火炎を二次燃焼室内に噴射すると共に、バキューム車の真空ポンプの二次側から放出される臭気ガスを当該二次燃焼室内に導入して燃焼火炎に混合することにより臭気ガスを高温化し、臭気ガスに含まれる各種のガス成分の濃度を低下させる脱臭装置が記載されている。
【0006】
特許文献1に記載されるような軽油等を燃料として使用する脱臭装置においては、これを搭載するバキューム車の燃料(軽油)を脱臭用の燃焼火炎の生成のために転用して使用することが可能であるため、脱臭装置用の燃料を個別に準備する必要無しに連続稼働することが可能であり、広く一般に使用されている。
【0007】
一方、上記のような軽油等の液体の燃料を使用するバーナーにおいては、軽油等を完全燃焼させることでタールや煤等の発生を抑制しながら、NOxの発生を抑制すること等が要請されるが、当該要請を満足することは必ずしも容易でない。このため、例えば、特許文献2に記載されるバーナーにおいては、送風機によって所定の割合で燃焼用空気を燃焼室に導入しながら、当該燃焼用空気に対して燃料を噴霧する際に、その流路に各種の機構等を設ける等、両者を良好に混合して理想的な燃焼状態を維持するための各種の制御等が必要とされる。
【0008】
特許文献1に記載の脱臭装置では、特許文献2に記載されるようなバーナー装置によって生じる燃焼火炎に対して、バキューム車の真空ポンプの二次側から放出される臭気ガスを混合することにより臭気ガスの脱臭等が行われるが、糞尿の一部等を含む臭気ガスを処理する過程でバーナー内部に汚れが蓄積して良好な燃焼状態の維持が困難になる等の原因で、定期的にバーナーの構成部品を交換する等のメンテナンスが必要となる。
【0009】
他方、特許文献3、特許文献4等に記載されるように、LPガス等の可燃性ガスを燃料として、当該可燃性ガスを空気と混合・燃焼して得られる燃焼火炎を利用して、臭気ガスを高温化することにより、臭気ガスに含まれる各種のガス成分の濃度を低下させる脱臭装置が知られている。
【0010】
LPガス等の可燃性ガスは容易に燃焼用空気と混合すると共に、広い空燃比の範囲で燃焼可能であり、不完全燃焼に起因するタール等の発生も抑制される。このため、特許文献3,4に記載の脱臭装置のように、可燃性ガスを噴出するノズルの周囲に、外部の空間(大気)と連通する通気孔を設ける等の簡易な構造によっても良好な燃焼状態を維持可能であり、上記の軽油等の液体の燃料を使用する脱臭装置と比較して、燃料の噴霧等を行う複雑な補記類が不要である等、脱臭装置の構造を簡素化することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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