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公開番号
2025129560
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026271
出願日
2024-02-26
発明の名称
積層セラミックコンデンサ
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H01G
4/30 20060101AFI20250829BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供すること。
【解決手段】本発明に係る積層セラミックコンデンサ1では、積層体2は、外層内部311、最外有効層近傍部312、チップ中央部313、複数のシリコン酸化物偏析領域80を有し、幅方向Wおよび高さ方向Tに平行な面での積層体2の断面において、各部分に存在する複数のシリコン酸化物偏析領域80の平均断面積が、外層内部311<チップ中央部313<最外有効層近傍部312、の関係である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、
高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、
高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、
高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、
前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる有効層部と、
前記有効層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、
前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、
前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、
を有する積層セラミックコンデンサにおいて、
前記積層体は、前記外層部の内部に配置された外層内部と、
前記有効層部において前記外層部に最も近い最外有効層近傍部と、
前記積層体の中央部に配置されたチップ中央部と、を有し、
前記積層体は、複数のシリコン酸化物偏析領域をさらに有し、
幅方向および高さ方向に平行な面での前記積層体の断面において、前記外層内部、前記チップ中央部、前記最外有効層近傍部の各部分において存在する複数のシリコン酸化物偏析領域の平均断面積が、
外層内部<チップ中央部<最外有効層近傍部、の関係である、積層セラミックコンデンサ。
続きを表示(約 230 文字)
【請求項2】
前記複数のシリコン酸化物偏析領域の面積相当径D90の値が、
外層内部<チップ中央部<最外有効層近傍部、の関係である、請求項1に記載の積層セラミックコンデンサ。
【請求項3】
前記複数のシリコン酸化物偏析存在部分のうち、円形度0.8以下である部分の幅方向および高さ方向に平行な面での平均断面積が、
外層内部<チップ中央部<最外有効層近傍部、の関係である、請求項1または請求項2に記載の積層セラミックコンデンサ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層セラミックコンデンサに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された積層セラミックコンデンサは、チタン酸バリウムなどの誘電体からなるセラミック焼結体のコンデンサ本体を備える。コンデンサ本体の内部には誘電体層となるセラミック層を介して、銀または銀-パラジウム合金などの貴金属材料あるいはニッケルなどの卑金属材料からなる内部電極層が配置される。内部電極層は、コンデンサ本体の一方の端面と他方の端面とに交互に導出される。交互に導出された一方の内部電極層と他方の内部電極層とは、それぞれ異なる電位の外部電極に電気的に接続される。
【0003】
特許文献1に記載された積層コンデンサの内部電極層は金属材料で構成され、外部電極はこれと同一またはこれと合金化しうる金属を含む複数の金属成分とガラス成分とで構成される。外部電極は、導電性樹脂接着剤を介して配線基板に接着される。外部電極の断面積に対する金属成分の面積占有率は、60%から95%の範囲である。これによって、特許文献1に記載された積層コンデンサは、半田を用いることなく、安価に高い信頼性をもって配線基板に実装することを可能にする。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-237137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述のような一般的な積層セラミックコンデンサには、製造工程におけるセラミック素体などの焼成によって誘電体層と内部電極層との界面の密着力が低下し、層ハガレが発生するとの課題がある。層ハガレは、積層セラミックコンデンサを構成する層と層との間の剥離、および層内での剥離を意味する。層ハガレは、誘電体層と内部電極層との焼成時の収縮挙動の差などを原因として、有効層部と外層部と境界付近などで発生する。
【0006】
そこで本発明は、層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の積層セラミックコンデンサは、積層された複数の誘電体層と積層された複数の内部電極層とを含み、高さ方向に相対する第1の主面および第2の主面と、高さ方向に直交する幅方向に相対する第1の側面および第2の側面と、高さ方向および幅方向に直交する長さ方向に相対する第1の端面および第2の端面と、を含み、前記誘電体層と前記内部電極層とが交互に積層されてなる有効層部と、前記有効層部を前記第1の主面側および前記第2の主面側から挟み込むように配置された外層部と、を含む積層体と、前記第1の端面上に配置された第1の外部電極と、前記第2の端面上に配置された第2の外部電極と、を有する積層セラミックコンデンサにおいて、前記積層体は、前記外層部の内部に配置された外層内部と、前記有効層部において前記外層部に最も近い最外有効層近傍部と、前記積層体の中央部に配置されたチップ中央部と、を有し、前記積層体は、複数のシリコン酸化物偏析領域をさらに有し、幅方向および高さ方向に平行な面での前記積層体の断面において、前記外層内部、前記チップ中央部、前記最外有効層近傍部の各部分において存在する複数のシリコン酸化物偏析領域の平均断面積が、外層内部<チップ中央部<最外有効層近傍部、の関係である。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、層ハガレの発生が抑制された積層セラミックコンデンサを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサの外観斜視図である。
図2は図1の101-101断面図である。
図3は図2の102-102断面図である。
図4は図2の103-103断面図である。
図5は図2の104-104断面図である。
図6は図2の105-105断面図である。
図7は外層内部および最外有効層近傍部を拡大して示す図である。
図8はFE-WDX装置でセラミックコンデンサの外層内部および最外有効層近傍部を観察した結果を示す図である。
図9はFE-WDX装置でセラミックコンデンサのチップ中央部を観察した結果を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(積層セラミックコンデンサ)
図面を参照しながら本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1について説明する。図1は、本開示の一実施形態の積層セラミックコンデンサ1の外観斜視図である。図2は、図1の101-101断面図である。図3は、図2の102-102断面図である。図4は、図2の103-103断面図である。図5は、図2の104-104断面図である。
(【0011】以降は省略されています)
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