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公開番号2025130329
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027436
出願日2024-02-27
発明の名称エネルギー水中移送システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B63C 11/00 20060101AFI20250901BHJP(船舶またはその他の水上浮揚構造物;関連艤装品)
要約【課題】再生可能エネルギーを利用して得た電気エネルギーを、安定して移送可能なエネルギー水中移送システムを提供する。
【解決手段】エネルギー水中移送システムは、浮体100の底部に脱着可能に設けられ、水中での自律航行が可能に構成されたエネルギー移送体141を、回収場所に回収する。浮体100は、再生利用可能エネルギーを利用して発電する発電部110と、浮体100の動作を制御する浮体制御部160とを有し、エネルギー移送体141は、電気エネルギーが充填されるタンク部と、自律航行を制御する航行制御部とを有する。浮体制御部160は、タンク部が所定の状態になると、航行制御部を起動するとともにエネルギー移送体141を浮体100から切り離し、起動された航行制御部は、エネルギー移送体141が回収場所に到着するように自律航行を制御する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水面上に浮かぶ浮体の底部に脱着可能に設けられ、水中での自律航行が可能に構成された少なくとも1つのエネルギー移送体を、水中の所定位置に設けられた回収場所に回収するエネルギー水中移送システムであって、
前記浮体は、再生利用可能エネルギーを利用して発電する発電部と、前記浮体の動作を制御する浮体制御部とを有し、
前記エネルギー移送体は、前記浮体上で発電されて得られた電気エネルギーが所定の態様で充填されるタンク部と、前記自律航行を制御する航行制御部とを有し、
前記浮体制御部は、前記少なくとも1つのエネルギー移送体に関して、前記タンク部が所定の状態になると、前記航行制御部を起動するとともにそのエネルギー移送体を前記浮体から切り離し、
起動された前記航行制御部は、切り離された前記エネルギー移送体が前記回収場所に到着するように前記自律航行を制御する、エネルギー水中移送システム。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記浮体に複数の前記エネルギー移送体が装着されているとき、前記浮体制御部は、前記複数のエネルギー移送体のうち少なくとも1つの前記エネルギー移送体を除く前記エネルギー移送体の前記タンク部に前記電気エネルギーを前記所定の態様で充填する、請求項1に記載のエネルギー水中移送システム。
【請求項3】
前記浮体制御部は、前記タンク部が前記所定の状態になった複数の前記エネルギー移送体を所定の順番で前記浮体から切り離す、請求項1または2に記載のエネルギー水中移送システム。
【請求項4】
前記回収場所には、前記タンク部の前記エネルギーが空の前記エネルギー移送体である空エネルギー移送体が待機し、
前記エネルギー移送体が前記浮体から切り離された後、前記空エネルギー移送体の前記航行制御部に、前記空エネルギー移送体を前記浮体まで自律航行させ、前記浮体の前記底部において切り離された前記エネルギー移送体の位置に装着させる、請求項1~3のいずれか一項に記載のエネルギー水中移送システム。
【請求項5】
前記エネルギー移送体は、水中移動のための推進機を更に備え、
前記エネルギー移送体は、前記浮体制御部から前記推進機を制御する制御信号を受信可能に前記浮体に装着され、
前記浮体制御部は、補助動力が必要と判断した場合、前記制御信号によって前記推進機を前記補助動力として制御する、請求項1~4のいずれか一項に記載のエネルギー水中移送システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、再生可能エネルギーを利用して発電された電気エネルギーを移送するエネルギー移送システムに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
海上でエネルギーを移送する方法として、船と船とを横並びにしてホースで繋ぎ、当該ホースでエネルギーが移送される方法が知られている。また、送油のために、タンカーとプラットフォームとが、水面下で送油ホースで連結される方法も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-278874号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記移送方法では、荒天の場合等、海が荒れる際にエネルギーの受け渡しを行うことが難しく、また、ホースによって移送距離等が制限される等、各種の技術的な問題点がある。
【0005】
本発明は、再生可能エネルギーを利用して得た電気エネルギーを、安定して移送可能なエネルギー水中移送システムを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一形態としてのエネルギー水中移送システムは、水面上に浮かぶ浮体の底部に脱着可能に設けられ、水中での自律航行が可能に構成された少なくとも1つのエネルギー移送体を、水中の所定位置に設けられた回収場所に回収するエネルギー水中移送システムであって、前記浮体は、再生利用可能エネルギーを利用して発電する発電部と、前記浮体の動作を制御する浮体制御部とを有し、前記エネルギー移送体は、前記浮体上で発電されて得られた電気エネルギーが所定の態様で充填されるタンク部と、前記自律航行を制御する航行制御部とを有し、前記浮体制御部は、前記少なくとも1つのエネルギー移送体に関して、前記タンク部が所定の状態になると、前記航行制御部を起動するとともにそのエネルギー移送体を前記浮体から切り離し、起動された前記航行制御部は、切り離された前記エネルギー移送体が前記回収場所に到着するように前記自律航行を制御する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一形態に係るエネルギー水中移送システムは、水面上に浮かぶ浮体の底部に脱着可能に設けられたエネルギー移送体を有する。エネルギー移送体はタンク部と航行制御部とを有する。エネルギー移送体は、タンク部によって浮体で発電された電気エネルギーを貯蔵する。かつ、エネルギー移送体は、航行制御部によって水中での自律航行が可能である。このエネルギー移送体により、電気エネルギーを水中移動させて、水中の回収場所まで移送することができる。従って、再生可能エネルギーを利用して得た電気エネルギーを、安定して移送可能な移送システムを、提供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
エネルギー水中移送システムにおける発電浮体の一例を示す外観図。
図1に示される発電浮体の概略構成図。
図1に示される移送体の概略構成図。
装着部の一例を示す図。
発電浮体と移送体と回収場所との関係の一例を示す図。
発電浮体と移送体とのそれぞれで行われる処理の一例を示すシーケンス図。
回収船と移送体と発電浮体とのそれぞれで行われる処理の一例を示すシーケンス図。
補助動力制御に関して、発電浮体と移送体とのそれぞれで行われる処理の一例を示すシーケンス図。
第2実施形態における移送体の概略構成図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.第1実施形態
本発明に係るエネルギー水中移送システム1は、再生可能エネルギーを利用して発電された電気エネルギーが貯蔵されたエネルギー移送体が、所定の目的地まで水中移動するように、構成されている。本発明に係る発電は、例えば、海、湖、又は川等において行われてよい。発電に利用される再生可能エネルギーは、例えば、太陽光、風力、水力等のいずれでもよい。図1は、本発明に係るエネルギー水中移送システム1の一例を示す。エネルギー水中移送システム1は、例えば、再生可能エネルギーによる発電が行われる発電浮体100を含んでよい。発電浮体100は、例えば、海、湖、又は川等を航行可能な帆船型浮体でよい。発電浮体100は、例えば、セール121に受けた風力エネルギーを動力源として海を航行(即ち、帆走)可能に構成されてよい。発電浮体100では、例えば、テザー112を介して船体101に接続されたカイト111を用いた風力発電が行われてよい。
【0010】
発電浮体100の船体101の底部には、少なくとも1つの移送体141が脱着可能に装着されてよい。本形態では、図1に示されるように、2つの移送体(移送体141a及び移送体141b)が、船体101の底部に装着される場合が説明される。移送体141aと移送体141bの構成及び機能は同じでよい。以下、移送体141aと移送体141bを区別する必要のないときは、移送体141という。
(【0011】以降は省略されています)

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