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公開番号
2025130511
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027730
出願日
2024-02-27
発明の名称
複合型不織布
出願人
日本製紙クレシア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D04H
3/14 20120101AFI20250901BHJP(組みひも;レース編み;メリヤス編成;縁とり;不織布)
要約
【課題】生分解性のバイオマス材料であるポリ乳酸(PLA)を用いた、環境負荷が低く、拭き取り時および水に濡らした時の使用感が良好で、かつ充分な吸油速度を有する複合型不織布を提供すること。
【解決手段】ポリ乳酸(PLA)を含むスパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを積層し、水流交絡により一体化した複合型不織布であって、スパンボンド不織布中のポリ乳酸(PLA)の含有比率が10%以上であり、複合型不織布の坪量が40.0g/m
2
以上160.0g/m
2
未満、横方向における破断伸び率が75%未満、パルプ繊維ウェブ積層面の吸油速度が95.0秒未満であることを特徴とする、複合型不織布の提供。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ポリ乳酸(PLA)を含むスパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを積層し、水流交絡により一体化した複合型不織布であって、
スパンボンド不織布中のポリ乳酸(PLA)の含有比率が10%以上であり、複合型不織布の坪量が40.0g/m
2
以上160.0g/m
2
未満、横方向における破断伸び率が75%未満、パルプ繊維ウェブ積層面の吸油速度が95.0秒未満であることを特徴とする、複合型不織布。
続きを表示(約 520 文字)
【請求項2】
複合型不織布の横方向における破断伸び率に対する縦方向における破断伸び率の比(縦方向における破断伸び率/横方向における破断伸び率)が0.40以上1.00以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項3】
複合型不織布の坪量が150.0g/m
2
未満であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項4】
前記スパンボンド不織布に含まれるポリ乳酸(PLA)の含有比率が20%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項5】
前記スパンボンド不織布に含まれるポリ乳酸(PLA)の含有比率が50%以上であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項6】
複合型不織布の坪量が45.0g/m
2
以上であり、パルプ繊維ウェブ積層面の吸油速度が90.0秒未満であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
【請求項7】
複合型不織布の厚さが0.40mm以上1.00mm以下であることを特徴とする、請求項1に記載の複合型不織布。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、パルプ繊維ウェブとスパンボンド不織布とを水流交絡させることによって得られる複合型不織布に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
キッチン周りの油汚れ掃除、水拭き、食品の水切りや、自動車やパソコン等の精密機械の表面の汚れ・埃の拭き取りにおいて、いわゆるペーパータオルやタオルシート、ワイパーやクロス等がよく用いられる。
【0003】
これらのシートやワイパーの材質としては、用途によって異なることもあるが、パルプ繊維からなる紙や、合成繊維からなる不織布が用いられることが多い。
【0004】
また、近年はパルプ繊維と合成繊維を積層又は混載した、いわゆる複合型不織布のシートやワイパーもよく知られている。
【0005】
このような複合型不織布の製造方法として、水性、油性の液体の吸液性に富むパルプ繊維と強度に優れる合成繊維を使ったスパンボンド不織布を水流交絡し、強度と吸液性を両立させたシートを製造する技術がある。
このとき、パルプ繊維ウェブは一般的な湿式抄紙法、又は乾式エアレイドにて供給する他、湿式抄紙で抄造したシートとしても供給することができる。
【0006】
また、スパンボンド不織布の原料としてはポリプロピレン樹脂繊維が広く用いられているが、近年環境負荷の面から、生分解性を有するバイオマス原料を用いた不織布の要望が高まっている。
【0007】
そのような生分解性を有するバイオマス原料を用いた不織布の先行技術文献として、例えば特許文献1には、第一表面と、第一表面と反対側の第二表面とを有する不織布であって、不織布の総質量を基準として、撥水性セルロース繊維を10質量%以上75質量%未満の割合で含み、他の繊維を25質量%を超え90質量%以下の割合で含み、第一表面及び第二表面の少なくとも一方が、撥水性セルロース繊維を10質量%以上の割合で含み、他の繊維を90質量%以下の割合で含む繊維層Aの表面であり、繊維同士の交絡により一体化されている、ワイパー用不織布が開示されている。撥水性セルロースは生分解性を有し、「他の繊維」としてバイオマス原料を含む合成繊維や生分解性合成繊維が記載され、拭き取った汚れの捕集性に優れ、さらに毛羽抜けがより小さいワイパーを提供できることが開示されている。
さらに、例えば特許文献2には、バイオマス原料のみを用いた不織布の製造方法として、ポリ乳酸系重合体100質量部に対して、層状珪酸塩が1~5質量部となるように、ポリ乳酸系重合体に層状珪酸塩を混合し、層状珪酸塩が混合されたポリ乳酸系重合体をスパンボンド法により溶融紡糸して得られた長繊維を集積してウェブとし、次いで得られたウェブを熱エンボス装置に通して部分的に熱圧着することを特徴とするポリ乳酸系スパンボンド不織布の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特開2023-101408号公報
特開2008-81902号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし、従来のバイオマス原料を用いた不織布では、特にワイパー用途として使用する場合、拭き取り時の摩擦によるシート変形が大きく、拭き取り性に劣る場合があること、また縦横方向で伸び率に差があり、例えば水に濡らして使用した時には横方向の縮みが大きく、製品使用中での寸法変化として現れ、ユーザの使用感が劣る、また機械油等の油分を含むものの拭き取りには充分な吸油速度を有さない場合があるという問題がある。本願発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、生分解性のバイオマス材料であるポリ乳酸(PLA)を用いた、環境負荷が低く、拭き取り時および水に濡らした時の使用感が良好で、かつ充分な吸油速度を有する複合型不織布を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明者は鋭意検討を行い、ポリ乳酸(PLA)を含むスパンボンド不織布とパルプ繊維ウェブとを積層し、水流交絡により一体化した複合型不織布において、スパンボンド不織布中のポリ乳酸(PLA)の含有比率、複合型不織布の坪量及び横方向の破断伸び率を、いずれも所定の数値範囲内とすることで、環境負荷が低く、拭き取り時および水に濡らした時の使用感が良好で、かつ充分な吸油速度を有する複合型不織布が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。すなわち、本発明は、以下のものを提供する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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