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公開番号2025132251
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024029676
出願日2024-02-29
発明の名称クラッチ装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16D 13/60 20060101AFI20250903BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】クラッチ装置の軽量化を図る。
【解決手段】クラッチ装置7は、駆動力伝達シャフト20に回転自在に軸支され、駆動力伝達シャフト20と同軸の円環状に形成されたアウタ底部31、およびアウタ底部31の外周縁から駆動力伝達シャフト20の軸方向に延びるアウタ円筒部32を有するクラッチアウタ30と、駆動力伝達シャフト20と同軸の円環状に形成されてクラッチアウタ30に組み付けられ、動力源からの動力が入力されるプライマリドリブンギヤ50と、を備える。アウタ底部31は、プライマリドリブンギヤ50の内側に挿入されてプライマリドリブンギヤ50に相対回転不能に嵌合したギヤ装着部37を有する。プライマリドリブンギヤ50は、第1材料により形成されている。アウタ底部31およびアウタ円筒部32のうち少なくともいずれか一方は、第2材料により形成されている。第1材料は、第2材料よりも強度が高い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
出力軸(20)に回転自在に軸支され、前記出力軸(20)と同軸の円環状に形成されたアウタ底部(31)、および前記アウタ底部(31)の外周縁から前記出力軸(20)の軸方向に延びるアウタ円筒部(32)を有するクラッチアウタ(30)と、
前記出力軸(20)と同軸の円環状に形成されて前記クラッチアウタ(30)に組み付けられ、動力源からの動力が入力されるプライマリドリブンギヤ(50)と、
前記クラッチアウタ(30)の内側で前記出力軸(20)に相対回転不能に支持されるクラッチセンタ(60)と、
前記出力軸(20)の軸方向に相対変位自在に前記クラッチアウタ(30)および前記クラッチセンタ(60)にそれぞれ支持され、相互に接触すると摩擦力を発揮し前記クラッチアウタ(30)から前記クラッチセンタ(60)に回転力を伝達する摩擦部材(70)と、
を備え、
前記アウタ底部(31)は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の内側に挿入されて前記プライマリドリブンギヤ(50)に相対回転不能に嵌合したギヤ装着部(37)を有し、
前記プライマリドリブンギヤ(50)は、第1材料により形成され、
前記アウタ底部(31)および前記アウタ円筒部(32)のうち少なくともいずれか一方は、第2材料により形成され、
前記第1材料は、前記第2材料よりも強度が高い、
クラッチ装置。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記第2材料は、前記第1材料よりも比重が小さい、
請求項1に記載のクラッチ装置。
【請求項3】
前記クラッチアウタ(30)は、前記アウタ底部(31)の内周縁に接続されて前記出力軸(20)に支持されたアウタ軸部(33)を有し、
前記アウタ軸部(33)は、前記第1材料により形成されている、
請求項1または請求項2に記載のクラッチ装置。
【請求項4】
前記クラッチアウタ(30)は、前記アウタ底部(31)の内周縁に接続されて前記出力軸(20)に支持されたアウタ軸部(33)を有し、
前記アウタ底部(31)は、
前記プライマリドリブンギヤ(50)に係合するとともに前記アウタ円筒部(32)に接続する外周接続部(35)と、
前記外周接続部(35)および前記アウタ軸部(33)を接続するハブ部(36)と、
を有し、
前記ハブ部(36)は、前記軸方向において前記プライマリドリブンギヤ(50)の両端間に配置されている、
請求項1または請求項2に記載のクラッチ装置。
【請求項5】
前記プライマリドリブンギヤ(50)の内周部(53)および前記ギヤ装着部(37)は、互いにインロー嵌合しており、
前記ハブ部(36)は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の前記内周部(53)および前記ギヤ装着部(37)のインロー嵌合部(90)に径方向で重なっている、
請求項4に記載のクラッチ装置。
【請求項6】
前記クラッチアウタ(30)は、前記アウタ底部(31)の内周縁に接続されて前記出力軸(20)に外挿されたアウタ軸部(33)を有し、
前記アウタ底部(31)は、
前記プライマリドリブンギヤ(50)に係合するとともに前記アウタ円筒部(32)に接続する外周接続部(35)と、
前記外周接続部(35)および前記アウタ軸部(33)を接続するハブ部(36)と、
を有し、
前記ハブ部(36)および前記アウタ軸部(33)の接続部は、前記軸方向において前記プライマリドリブンギヤ(50)の両端間に配置されている、
請求項1または請求項2に記載のクラッチ装置。
【請求項7】
前記プライマリドリブンギヤ(50)の内周部(53)および前記ギヤ装着部(37)は、互いにインロー嵌合しており、
前記ハブ部(36)および前記アウタ軸部(33)の接続部は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の前記内周部(53)および前記ギヤ装着部(37)のインロー嵌合部(90)に径方向で重なっている、
請求項6に記載のクラッチ装置。
【請求項8】
前記ギヤ装着部(37)の外周部(37o)は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の内周部(53)と噛み合う歯部(38)を有し、
前記アウタ底部(31)には、前記歯部(38)に沿って肉抜き部(43)が形成されている、
請求項1または請求項2に記載のクラッチ装置。
【請求項9】
前記プライマリドリブンギヤ(50)および前記クラッチアウタ(30)を相互に固定する締結部材(85)をさらに備え、
前記ギヤ装着部(37)の外周部(37o)は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の内周部(53)と噛み合う歯部(38)を有し、
前記締結部材(85)は、前記歯部(38)の外周端よりも径方向内側に配置されている、
請求項1または請求項2に記載のクラッチ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、クラッチ装置に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より多くの人々が手ごろで信頼でき、持続可能かつ先進的なエネルギーへのアクセスを確保できるようにするため、エネルギーの効率化に貢献する軽量化に関する研究開発が行われている。
【0003】
エンジン等の動力源と車輪との間のトルク伝達経路には、クラッチ装置が設けられる場合がある。クラッチ装置として、多板式摩擦クラッチがある。多板式摩擦クラッチは、出力軸に回転自在に軸支された円筒状のクラッチアウタと、クラッチアウタに組み付けられ、動力源からの動力が入力されるプライマリドリブンギヤと、クラッチアウタの内側で出力軸に相対回転不能に支持されるクラッチセンタと、出力軸の軸方向に相対変位自在にクラッチアウタおよびクラッチセンタにそれぞれ支持され、相互に接触すると摩擦力を発揮しクラッチアウタからクラッチセンタに回転力を伝達する摩擦部材と、を備える。
【0004】
特許文献1には、クラッチアウタの外周部にプライマリドリブンギヤが直接形成された構成が開示されている。このような構成では、プライマリドリブンギヤをクラッチアウタに対して軸方向に重ねるように配置した構成と比較して、クラッチ装置を軸方向に小型化できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2020/0248755号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、軽量化に関する本技術においては、クラッチ装置が以下の課題を有している。プライマリドリブンギヤをクラッチアウタと一体的に設けると、ギヤの強度を確保するためにクラッチアウタも鉄などの強度の高い材料により形成する必要が生じる。このため、クラッチアウタをアルミニウムにより形成する場合と比較して、クラッチ装置の重量が増加する可能性がある。
【0007】
本願は上記課題の解決のため、クラッチ装置の軽量化の達成を目的としたものである。そして、延いてはエネルギーの効率化に寄与するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の態様に係るクラッチ装置は、出力軸(20)に回転自在に軸支され、前記出力軸(20)と同軸の円環状に形成されたアウタ底部(31)、および前記アウタ底部(31)の外周縁から前記出力軸(20)の軸方向に延びるアウタ円筒部(32)を有するクラッチアウタ(30)と、前記出力軸(20)と同軸の円環状に形成されて前記クラッチアウタ(30)に組み付けられ、動力源からの動力が入力されるプライマリドリブンギヤ(50)と、前記クラッチアウタ(30)の内側で前記出力軸(20)に相対回転不能に支持されるクラッチセンタ(60)と、前記出力軸(20)の軸方向に相対変位自在に前記クラッチアウタ(30)および前記クラッチセンタ(60)にそれぞれ支持され、相互に接触すると摩擦力を発揮し前記クラッチアウタ(30)から前記クラッチセンタ(60)に回転力を伝達する摩擦部材(70)と、を備え、前記アウタ底部(31)は、前記プライマリドリブンギヤ(50)の内側に挿入されて前記プライマリドリブンギヤ(50)に相対回転不能に嵌合したギヤ装着部(37)を有し、前記プライマリドリブンギヤ(50)は、第1材料により形成され、前記アウタ底部(31)および前記アウタ円筒部(32)のうち少なくともいずれか一方は、第2材料により形成され、前記第1材料は、前記第2材料よりも強度が高い。
【0009】
第1の態様によれば、動力源からの動力を受けるプライマリドリブンギヤが、アウタ底部およびアウタ円筒部のうち少なくともいずれか一方よりも強度の高い材料により形成されるので、クラッチアウタを形成する材料として比較的比重の小さい材料を選択することが可能となる。よって、プライマリドリブンギヤの強度を確保しつつ、アウタ底部およびアウタ円筒部がプライマリドリブンギヤと同じ第1材料により形成されている場合と比較してクラッチアウタの軽量化を図ることができる。したがって、クラッチ装置を軽量化することが可能となる。
【0010】
本発明の第2の態様に係るクラッチ装置は、上記第1の態様に係るクラッチ装置において、前記第2材料は、前記第1材料よりも比重が小さくてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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