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公開番号
2025122391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017839
出願日
2024-02-08
発明の名称
燃料電池システム
出願人
本田技研工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
8/04302 20160101AFI20250814BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】フラッディングによる出力電圧の低下を抑制する。
【解決手段】燃料電池システム100は、電解質膜と電極とを有する発電セルを積層して構成された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの温度を検出する温度検出部9と、燃料電池スタックを所定の低温状態から起動する低温起動時に燃料電池スタックの暖機を実行する暖機実行部21と、発電セルの含水量を推定する含水量推定部22と、燃料電池スタックから出力される出力電流を制限値以下に制限する電流制限部23と、を備える。電流制限部23は、温度検出部9により検出された温度と含水量推定部22により推定された含水量とに基づいて制限値を設定し、暖機実行部21による暖機が完了した後、出力電流を制限値以下に制限する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
電解質膜と電極とを有する発電セルを積層して構成された燃料電池スタックと、
前記燃料電池スタックの温度を検出する温度検出部と、
前記燃料電池スタックを所定の低温状態から起動する低温起動時に前記燃料電池スタックの暖機を実行する暖機実行部と、
前記発電セルの含水量を推定する含水量推定部と、
前記燃料電池スタックから出力される出力電流を制限値以下に制限する電流制限部と、を備え、
前記電流制限部は、前記温度検出部により検出された前記温度と前記含水量推定部により推定された前記含水量とに基づいて前記制限値を設定し、前記暖機実行部による暖機が完了した後、前記出力電流を前記制限値以下に制限することを特徴とする燃料電池システム。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の燃料電池システムにおいて、
前記制限値は、前記温度が低いほど小さく、かつ、前記含水量が多いほど小さく設定されることを特徴とする燃料電池システム。
【請求項3】
請求項1または2に記載の燃料電池システムにおいて、
前記電流制限部は、前記暖機実行部による暖機が完了した時点から所定時間、前記出力電流を前記制限値以下に制限することを特徴とする燃料電池システム。
【請求項4】
請求項1または2に記載の燃料電池システムにおいて、
前記暖機実行部は、暖機開始時に前記温度検出部により検出された前記温度に基づいて暖機時間または暖機完了温度を設定し、前記暖機時間、または前記温度検出部により検出された前記温度が前記暖機完了温度に達するまで前記燃料電池スタックの暖機を実行することを特徴とする燃料電池システム。
【請求項5】
請求項4に記載の燃料電池システムにおいて、
前記暖機完了温度は、0℃以上に設定され、
前記暖機時間は、暖機完了時に前記温度検出部により検出される前記温度が0℃以上となるように設定されることを特徴とする燃料電池システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、燃料電池システムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
車両の駆動源等に燃料電池を用いることで、エネルギ効率の向上に貢献することができる。このような燃料電池に関する技術として、従来、低温環境下で燃料電池スタックを起動するときにスタックからの出力電流を制限するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。特許文献1記載の装置では、スタックの内部平均温度に基づいて第1制限値を算出し、スタックのインピーダンス抵抗値に基づいて第2制限値を算出し、スタックの暖機が完了するまでの間、出力電流を第1制限値および第2制限値のうち小さい方に制限する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-228305号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1記載の装置のように、スタックの暖機中に出力電流を制限するだけでは、暖機完了直後に比較的大きい出力が要求されるとフラッディングによりスタックからの出力電圧が低下するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である燃料電池システムは、電解質膜と電極とを有する発電セルを積層して構成された燃料電池スタックと、燃料電池スタックの温度を検出する温度検出部と、燃料電池スタックを所定の低温状態から起動する低温起動時に燃料電池スタックの暖機を実行する暖機実行部と、発電セルの含水量を推定する含水量推定部と、燃料電池スタックから出力される出力電流を制限値以下に制限する電流制限部と、を備える。電流制限部は、温度検出部により検出された温度と含水量推定部により推定された含水量とに基づいて制限値を設定し、暖機実行部による暖機が完了した後、出力電流を制限値以下に制限する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、フラッディングによる出力電圧の低下を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの全体構成の一例を概略的に示す図。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの制御構成の一例を概略的に示すブロック図。
図2の電流制限部により設定される制限値の特性について説明するための図。
図2の電子制御ユニットにより実行される処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図4を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る燃料電池システム100の全体構成の一例を概略的に示す図である。図1に示すように、燃料電池システム100は、発電セルを積層して構成された燃料電池スタック1と、燃料電池システム100の各部を制御する電子制御ユニット20とを主に備える。燃料電池スタック1の各発電セルは、固体高分子電解質膜の両面に電極(電極触媒層およびガス拡散層等)が設けられた膜電極接合体(MEA(Membrane Electrode Assembly))を有する。燃料電池システム100は、例えば車両に搭載され、車両駆動用の電力を発生することができる。燃料電池システム100は、航空機や船舶等の車両以外の移動体、ロボットの他、各種産業機械に搭載することもできる。
【0009】
燃料電池スタック1の各発電セルのアノード電極にはアノード流路2を介して水素を含む燃料ガスが供給され、カソード電極にはカソード流路3を介して酸素を含む空気等の酸化剤ガスが供給される。これにより、各発電セルの電極における電気化学反応が進行し、燃料電池スタック1での発電が行われる。
【0010】
アノード流路2には、エジェクタ4およびインジェクタ5を介して、高圧の燃料ガスが貯留された燃料ガスタンクが接続され、燃料ガスタンク内の燃料ガスがアノード流路2に供給される。アノード流路2に供給された燃料ガスは、アノード電極で一部が使用された後、燃料排ガスとしてアノード流路2から排出される。アノード流路2から排出された燃料排ガスは、不図示の気液分離機を介して水が分離された後、エジェクタ4を介して吸い込まれ、再びアノード流路2に供給される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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