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公開番号2025132516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024030145
出願日2024-02-29
発明の名称水洗大便器装置
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 1/34 20060101AFI20250903BHJP(上水;下水)
要約【課題】本発明は、洗浄水が洗浄水タンクから長時間に亘って排出され続け、無駄水が発生するのを抑制することができる水洗大便器装置を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、洗浄水タンク4内に貯留された洗浄水により洗浄を行う水洗大便器装置1であって、便器本体2と、洗浄水を貯留する洗浄水タンク4と、この洗浄水タンク4内に洗浄水を供給する給水弁14と、第1の排水口4bを開閉する第1排水弁10と、第2の排水口4cを開閉する第2排水弁12と、第1排水弁10又は第2排水弁12の何れか一方を引き上げるレバーハンドル4aと、を有し、給水弁14から洗浄水タンク4内に供給される洗浄水の給水流量は、第1排水弁10から洗浄水タンク4外に排出される洗浄水の第1の排水流量及び第2排水弁12から排出される洗浄水の第2の排水流量のそれぞれと異なるように設定されている。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により洗浄を行う水洗大便器装置であって、
ボウル部及びこのボウル部の下方から延びる排水トラップ管路を備えた便器本体と、
この便器本体の後方に配置され、上記便器本体のボウル部を洗浄するための洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、
この洗浄水タンク内に洗浄水を供給する給水弁と、
この洗浄水タンクに設けられた第１の排水口を開閉することにより、上記ボウル部に設けられた第１吐水口からの洗浄水の吐水又は止水を切り替える第１排水弁と、
上記洗浄水タンクに設けられた第２の排水口を開閉することにより、上記ボウル部に設けられた第２吐水口からの洗浄水の吐水又は止水を切り替える第２排水弁と、
上記第１排水弁又は上記第２排水弁の何れか一方を引き上げるための操作部と、
を有し、
上記給水弁から上記洗浄水タンク内に供給される洗浄水の給水流量は、上記第１排水弁から上記洗浄水タンク外に排出される洗浄水の第１の排水流量及び上記第２排水弁から上記洗浄水タンク外に排出される洗浄水の第２の排水流量のそれぞれと異なるように設定されていることを特徴とする水洗大便器装置。
続きを表示（約 450 文字）【請求項２】
上記給水流量は、上記第１の排水流量及び上記第２の排水流量のそれぞれよりも小さくなるように設定されている、請求項１に記載の水洗大便器装置。
【請求項３】
上記給水流量と、上記第１の排水流量及び上記第２の排水流量のそれぞれとの差は、４Ｌ／ｍｉｎ以上になるように設定されている、請求項１又は２に記載の水洗大便器装置。
【請求項４】
上記給水弁は、上記給水流量を定める定流量弁を備えている、請求項１又は２に記載の水洗大便器装置。
【請求項５】
上記洗浄水タンクは、上記第１の排水口が設けられた第１タンク部と、上記第２の排水口が設けられた第２タンク部と、を仕切る仕切壁を備えている、請求項１に記載の水洗大便器装置。
【請求項６】
上記第１排水弁及び上記第２排水弁の少なくとも一方は、上記操作部の操作に合わせて排水弁を引き上げると共に、所定のタイミングで上記排水弁を降下させるクラッチ機構を備えている、請求項１に記載の水洗大便器装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水洗大便器装置に関し、特に、洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により洗浄を行う水洗大便器装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、特許文献１に記載されているように、洗浄水タンク内に、水道から供給される洗浄水の給水圧により駆動する水圧駆動機構と、水圧駆動機構の駆動に合わせて開弁される排水弁とが設けられた水洗大便器装置が知られている。水圧駆動機構は、シリンダと、シリンダ内に配置され排水弁と連動するピストンと、を備えている。また、排水弁は、ピストンと連結又は切り離しされるためのクラッチ機構を備えている。このような構成により、水洗大便器装置は、水圧駆動機構に洗浄水が給水されると、シリンダ内に流入した洗浄水がピストンを押し上げ、排水弁を引き上げるようになっている。また、水洗大便器装置は、排水弁が所定の高さまで引き上げられると、クラッチ機構により、排水弁がピストンから切り離され、排水弁が降下するようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－１９３２５６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ところで、上述した特許文献１に記載された水洗大便器装置において、洗浄水タンク内にリム吐水用の排水弁とジェット吐水用の排水弁がそれぞれ設けられることが考えられる。リム吐水用の排水弁とジェット吐水用の排水弁のそれぞれから排出される洗浄水の流量は、従来の排水弁が１つである場合と比べて、比較的小さくなるように設定されている。このため、何れか一方の排水弁のみが引き上げられている状態では、給水弁から洗浄水タンク内に供給される洗浄水の給水流量と、排水弁から洗浄水タンク外に排出される洗浄水の排水流量とが等しくなる（釣り合う）場合がある。給水流量と排水流量が等しくなると、排水弁が閉まらずに洗浄水が洗浄水タンクから長時間に亘って排出され続け、無駄水が発生するという問題がある。
【０００５】
従って、本発明は、洗浄水が洗浄水タンクから長時間に亘って排出され続け、無駄水が発生するのを防止することができる水洗大便器装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水タンク内に貯留された洗浄水により洗浄を行う水洗大便器装置であって、ボウル部及びこのボウル部の下方から延びる排水トラップ管路を備えた便器本体と、この便器本体の後方に配置され、便器本体のボウル部を洗浄するための洗浄水を貯留する洗浄水タンクと、この洗浄水タンク内に洗浄水を供給する給水弁と、この洗浄水タンクに設けられた第１の排水口を開閉することにより、ボウル部に設けられた第１吐水口からの洗浄水の吐水又は止水を切り替える第１排水弁と、洗浄水タンクに設けられた第２の排水口を開閉することにより、ボウル部に設けられた第２吐水口からの洗浄水の吐水又は止水を切り替える第２排水弁と、第１排水弁又は第２排水弁の何れか一方を引き上げるための操作部と、を有し、給水弁から洗浄水タンク内に供給される洗浄水の給水流量は、第１排水弁から洗浄水タンク外に排出される洗浄水の第１の排水流量及び第２排水弁から洗浄水タンク４外に排出される洗浄水の第２の排水流量のそれぞれと異なるように設定されていることを特徴としている。
【０００７】
このように構成された本発明によれば、給水弁から洗浄水タンク内に供給される洗浄水の給水流量は、第１排水弁から洗浄水タンク外に排出される洗浄水の第１の排水流量及び第２排水弁から洗浄水タンク４外に排出される洗浄水の第２の排水流量のそれぞれと異なるように設定されているので、第１排水弁及び第２排水弁のいずれか一方の排水弁のみが引き上げられても、給水弁から洗浄水タンク内に供給される洗浄水の給水流量と、排水弁から洗浄水タンク外に排出される洗浄水の排水流量とが等しくならない（釣り合わない）ため、洗浄水が洗浄水タンクから長時間に亘って排出され続け、無駄水が発生するのを防止することができる。
【０００８】
本発明において、好ましくは、給水流量は、第１の排水流量及び第２の排水流量のそれぞれよりも小さくなるように設定されている。
【０００９】
このように構成された本発明によれば、給水流量は、第１の排水流量及び第２の排水流量のそれぞれよりも小さくなるように設定されているので、洗浄水が洗浄水タンクから長時間に亘って排出され続けることを防止することができる。
【００１０】
また、本発明において、好ましくは、給水流量と、第１の排水流量及び第２の排水流量のそれぞれとの差は、４Ｌ／ｍｉｎ以上になるように設定されている。
（【００１１】以降は省略されています）

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