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公開番号2025115544
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010051
出願日2024-01-26
発明の名称水洗大便器
出願人TOTO株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類E03D 11/02 20060101AFI20250731BHJP(上水;下水)
要約【課題】本発明は、洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングにより吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器において、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【解決手段】本発明は、洗浄水がリム吐水口10及びジェット吐水口14の各々から異なるタイミングで吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器1であって、汚物受け面18、リム部20、棚面21、及びツボ部22を備えたボウル部6と、リム部20に設けられ、リム部20の内周面20aに沿って洗浄水を吐水するリム吐水口10と、ボウル部6の下方に設けられ、排水トラップ管路8の入口8aに向かって洗浄水を吐水するジェット吐水口14と、を有し、ツボ部22の前端部22aの曲率半径R7は、平面視で、ボウル部6の前端部6aにおけるリム部20の内周面20aの曲率半径R2よりも小さくなるように形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングで吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器であって、
ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム部と、上記汚物受け面と上記リム部の間に形成された棚面と、上記汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、
上記ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水トラップ管路と、
上記リム部に設けられ、上記リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水するリム吐水口と、
上記ボウル部の下方に設けられ、上記排水トラップ管路の入口に向かって洗浄水を吐水するジェット吐水口と、
を有し、
上記ツボ部の前端部の曲率半径は、平面視で、上記ボウル部の前端部における上記リム部の内周面の曲率半径よりも小さくなるように形成されていることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示（約 480 文字）【請求項２】
上記リム吐水口から洗浄水が吐水された後に、上記ジェット吐水口から洗浄水が吐水される、請求項１に記載の水洗大便器。
【請求項３】
上記リム吐水口から吐水された洗浄水が上記溜水面に流入した後に、上記ジェット吐水口から洗浄水が吐水される、請求項２に記載の水洗大便器。
【請求項４】
上記ジェット吐水口から洗浄水が吐水されている間、上記リム吐水口から洗浄水が継続して吐水される、請求項１～３の何れか１項に記載の水洗大便器。
【請求項５】
上記汚物受け面は、ボウル部の中央に向かって下方に傾斜する傾斜角度が、前方領域において最小になるように形成されている、請求項１に記載の水洗大便器。
【請求項６】
上記汚物受け面は、その前方領域において、下方に向かって凹む凹形状に形成されている、請求項５に記載の水洗大便器。
【請求項７】
上記汚物受け面は、上記前方領域よりも後方側の領域において、上方に向かって突出する凸形状に形成されている、請求項６に記載の水洗大便器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングにより吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来から、特許文献１及び２に記載されているように、洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングにより吐水され、サイホン作用を発生させることにより汚物を排出するサイホンジェット式の水洗大便器が知られている。このようなサイホンジェット式の水洗大便器は、例えば洗い落とし式の水洗大便器と比べて溜水面が大きくなるように形成されている。このため、溜水面を形成するツボ部は、その前端部の曲率半径が大きくなるように形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０１８－１２９９５号公報
特開２０２０－２６６８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１及び２に記載されているような水洗大便器においては、ツボ部の前端部の曲率半径が大きくなるように形成されているため、リム吐水口から吐水され汚物受け面を旋回しながら流下した洗浄水は、ツボ部内に流入する際に溜水面に勢いよく衝突する。溜水面に勢いよく衝突した洗浄水は、エネルギー損失を受けて勢いが弱まるため、溜水内に沈んでいる汚物を動かすことができない。この状態でジェット吐水すると汚物を十分に排出することができない可能性があるという問題がある。
【０００５】
そこで、本発明は、上述した問題を解決するためになされたものであり、洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングにより吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器において、汚物の排出性能を向上させることができる水洗大便器を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
上記の目的を達成するために、本発明は、洗浄水がリム吐水口及びジェット吐水口の各々から異なるタイミングで吐水されるサイホンジェット式の水洗大便器であって、ボウル形状の汚物受け面と、この汚物受け面の上方に形成されたリム部と、汚物受け面とリム部の間に形成された棚面と、汚物受け面の下方に形成されその内部に溜水面が形成されるツボ部と、を備えたボウル部と、ボウル部の下方にその入口が接続され汚物を排出する排水トラップ管路と、リム部に設けられ、リム部の内周面に沿って洗浄水を吐水するリム吐水口と、ボウル部の下方に設けられ、排水トラップ管路の入口に向かって洗浄水を吐水するジェット吐水口と、を有し、ツボ部の前端部の曲率半径は、平面視で、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面の曲率半径よりも小さくなるように形成されている。
このように構成された本発明においては、ツボ部の前端部の曲率半径は、平面視で、ボウル部の前端部におけるリム部の内周面の曲率半径よりも小さくなるように形成されているので、リム吐水口から吐水された洗浄水を溜水面に滑らかに流入させることができる。それにより、洗浄水のエネルギーを溜水面に効果的に伝え、溜水内の汚物を動かすことができ、その結果、ジェット吐水により汚物を十分に排出することができる。
【０００７】
本発明において、好ましくは、リム吐水口から洗浄水が吐水された後に、ジェット吐水口から洗浄水が吐水される。
このように構成された本発明においては、リム吐水口から洗浄水が吐水された後に、ジェット吐水口から洗浄水が吐水されるので、リム吐水口から吐水された洗浄水により溜水内に沈んでいる汚物を動かした後に、ジェット吐水口から洗浄水を吐水させることができる。
【０００８】
また、本発明において、好ましくは、リム吐水口から吐水された洗浄水が溜水面に流入した後に、ジェット吐水口から洗浄水が吐水される。
このように構成された本発明においては、リム吐水口から吐水された洗浄水が溜水面に流入した後に、ジェット吐水口から洗浄水が吐水されるので、リム吐水口から吐水された洗浄水により溜水内に沈んでいる汚物を動かした後に、ジェット吐水口から洗浄水を吐水させることができる。
【０００９】
本発明において、好ましくは、ジェット吐水口から洗浄水が吐水されている間、リム吐水口から洗浄水が継続して吐水される。
このように構成された本発明においては、ジェット吐水口から洗浄水が吐水されている間、リム吐水口から洗浄水が継続して吐水されるので、溜水内に沈んでいる汚物を動かしながら、ジェット吐水口から洗浄水を吐水させることができる。
【００１０】
また、本発明において、好ましくは、汚物受け面は、ボウル部の中央に向かって下方に傾斜する傾斜角度が、前方領域において最小になるように形成されている。
このように構成された本発明においては、汚物受け面は、ボウル部の中央に向かって下方に傾斜する傾斜角度が、前方領域において最小になるように形成されているので、リム吐水口から吐水された洗浄水を汚物受け面の前方領域から溜水面に滑らかに流入させることができる。
（【００１１】以降は省略されています）

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