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公開番号2025132999
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-10
出願番号2024167053
出願日2024-09-26
発明の名称画像表示装置
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 3/041 20060101AFI20250903BHJP(計算;計数)
要約【課題】本発明は、黒白表示をした際に、黒表示と白表示とのコントラストに優れ、かつ、白表示輝度の低下を抑制する性能に優れる画像表示装置の提供を課題とする。
【解決手段】本発明の画像表示装置は、表示領域と非表示領域とを有する画像表示素子と、上記表示領域を覆う光学部材と、を有する画像表示装置であって、光学部材の屈折率が1.55以上であり、光学部材が可視光吸収材αを含み、光学部材が、試験X2より算出される内部吸光度A2が0.0004~0.03であり、かつ、パラメータX2が30~3000m-1である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
表示領域と非表示領域とを有する画像表示素子と、前記表示領域を覆う光学部材と、を有する画像表示装置であって、
前記光学部材の屈折率が1.55以上であり、
前記光学部材が可視光吸収材αを含み、
前記光学部材が、以下の試験X

より算出される内部吸光度A

が0.0004~0.03であり、かつ、パラメータX

が30~3000m
-1
である、画像表示装置。
試験X

:JIS R 3106:2019に記載の方法で、支持白板の可視光反射率ρ

を得る。JIS R 3106:2019に記載の方法で、前記支持白板と前記光学部材とを積層してなる積層体に対し、測定光を前記積層体の前記光学部材側に入射して、可視光反射率ρ

を得る。前記可視光反射率ρ

及び前記可視光反射率ρ

から以下の式(2-1)により前記光学部材の内部吸光度A

を算出する。算出された内部吸光度A

及び前記光学部材の厚みD

(m)から以下の式(2-2)によりパラメータX

(m
-1
)を算出する。
式(2-1) A

= -log
10
{(ρ

/ρ


0.5

式(2-2) X

= A

/D

続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記光学部材の厚みD

が20~200μmである、請求項1に記載の画像表示装置。
【請求項3】
前記可視光吸収材αが黒色顔料であり、
前記黒色顔料の含有量が、前記光学部材の全質量に対して10~500質量ppmである、請求項1又は2に記載の画像表示装置。
【請求項4】
前記画像表示素子と前記光学部材との間に配置されているタッチセンサを更に有し、
前記タッチセンサは、基材と、前記基材の少なくとも一方の表面側に配置された検知電極を有し、
前記基材が可視光吸収材βを含み、
前記基材が、以下の試験Xより算出される内部吸光度A

が0.0004~0.03であり、かつ、パラメータXが30~3000m
-1
である、請求項1又は2に記載の画像表示装置。
試験X:JIS R 3106:2019に記載の方法で、支持白板の可視光反射率ρ

を得る。JIS R 3106:2019に記載の方法で、前記支持白板と前記基材とを積層してなる積層体に対し、測定光を前記積層体の前記基材側に入射して、可視光反射率ρ

を得る。前記可視光反射率ρ

及び前記可視光反射率ρ

から以下の式(1)により前記基材の内部吸光度A

を算出する。算出された内部吸光度A

及び前記基材の厚みD

(m)から以下の式(2)によりパラメータX(m
-1
)を算出する。
式(1) A

= -log
10
{(ρ

/ρ


0.5

式(2) X = A

/D

【請求項5】
前記基材の厚みD

が10~110μmである、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項6】
前記可視光吸収材βが黒色顔料であり、
前記黒色顔料の含有量が、前記基材の全質量に対して10~500質量ppmである、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項7】
粘着剤層を更に有し、
前記画像表示素子、前記粘着剤層及び前記タッチセンサがこの順に配置されている、請求項4に記載の画像表示装置。
【請求項8】
前記画像表示素子が有機エレクトロルミネッセンス表示素子である、請求項1又は2に記載の画像表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、画像表示装置に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タブレット型コンピュータ及びスマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、指又はスタイラスペンを画面に接触又は近接させる、いわゆるタッチ操作を検知するタッチセンサが用いられている。このようなタッチセンサは、通常、基材の表面に形成され、タッチ操作を検知する検知電極を有している。
【0003】
例えば、特許文献1には、基板と、基板の少なくとも一方の表面上に設けられる導体配線とを有する導電性フィルムであって、導体配線が金属層と視認抑制層とを有し、視認抑制層が透明層とクロム含有層と透明層とをこの順に有する導電性フィルム、並びに、タッチパネルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-182285号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
画像表示装置、中でも画像表示素子とタッチセンサとを有する画像表示装置において、高いコントラストを訴求する画像表示素子が用いられる例が、近年増加している。例えば、白と黒とを同時に表示する黒白表示をした場合において、白表示部の輝度を維持しながら、黒表示と白表示のコントラストに優れる画像表示装置が求められている。特に、本発明者らは、特許文献1に開示されている技術を参照しながら、タッチセンサを有する画像表示装置の表示性能について鋭意検討したところ、タッチセンサを有さない画像表示装置に比べて、白と黒とを同時に表示する黒白表示をした際に、白表示部に隣接する黒表示部の輝度が増加し、コントラストが低下する傾向にあることを知見した。
【0006】
本発明は、上記実情に鑑みて、黒白表示をした際に、黒表示と白表示とのコントラストに優れ、かつ、白表示輝度の低下を抑制する性能に優れる画像表示装置の提供を課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者は、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、本発明を完成させるに至った。すなわち、以下の構成により上記課題が解決されることを見出した。
〔A1〕
表示領域と非表示領域とを有する画像表示素子と、上記表示領域を覆う光学部材と、を有する画像表示装置であって、上記光学部材の屈折率が1.55以上であり、上記光学部材が可視光吸収剤αを含み、上記光学部材が、後述する試験X

より算出される内部吸光度A

が0.0004~0.03であり、かつ、パラメータX

が30~3000m
-1
である、画像表示装置。
〔A2〕
上記光学部材の厚みD

が20~200μmである、〔A1〕に記載の画像表示装置。
〔A3〕
上記可視光吸収材αが黒色顔料であり、上記黒色顔料の含有量が、上記光学部材の全質量に対して10~500質量ppmである、〔A1〕又は〔A2〕に記載の画像表示装置。
〔A4〕
上記画像表示素子と上記光学部材との間に配置されているタッチセンサを更に有し、上記タッチセンサは、基材と、上記基材の少なくとも一方の表面側に配置された検知電極を有し、上記基材が可視光吸収材βを含み、上記基材が、後述する試験Xより算出される内部吸光度A

が0.0004~0.03であり、かつ、パラメータXが30~3000m
-1
である、〔A1〕~〔A3〕のいずれかに記載の画像表示装置。
〔A5〕
上記基材の厚みD

が110μm以下である、〔A4〕に記載の画像表示装置。
〔A6〕
上記可視光吸収材βが黒色顔料であり、上記黒色顔料の含有量が、上記基材の全質量に対して10~500質量ppmである、〔A4〕又は〔A5〕に記載の画像表示装置。
〔A7〕
粘着剤層を更に有し、上記画像表示素子、上記粘着剤層及び上記タッチセンサがこの順に配置されている、〔A4〕~〔A6〕のいずれかに記載の画像表示装置。
〔A8〕
上記画像表示素子が有機エレクトロルミネッセンス表示素子である、〔A1〕~〔A7〕のいずれかに記載の画像表示装置。
【0008】
また、本発明者は、以下の構成により、画像表示装置に適用して黒白表示をした際に、黒表示と白表示とのコントラストに優れ、かつ、白表示輝度の低下を抑制する性能に優れるタッチセンサ、及び、そのタッチセンサを有する画像表示装置を提供できることを見出した。
〔B1〕
基材と、上記基材の少なくとも一方の表面側に配置された検知電極と、を含むタッチセンサであって、上記基材が可視光吸収材βを含み、上記基材が、後述する試験Xより算出される内部吸光度A

が0.03以下であり、かつ、パラメータXが30m
-1
以上である、タッチセンサ。
〔B2〕
上記基材の厚みD

が110μm以下である、〔B1〕に記載のタッチセンサ。
〔B3〕
上記可視光吸収材βが黒色顔料であり、上記黒色顔料の含有量が、上記基材の全質量に対して10~500質量ppmである、〔B1〕又は〔B2〕に記載のタッチセンサ。
〔B4〕
上記基材の厚みD

が110μm以下であり、上記可視光吸収材βが黒色顔料であり、上記黒色顔料の含有量が、上記基材の全質量に対して10~500質量ppmである、〔B1〕~〔B3〕のいずれか1項に記載のタッチセンサ。
〔B5〕
〔B1〕~〔B4〕のいずれか1項に記載のタッチセンサを有する、タッチパネル。
〔B6〕
画像表示素子と、〔B1〕~〔B4〕のいずれか1項に記載のタッチセンサと、を有する、画像表示装置。
〔B7〕
粘着剤層を更に有し、上記画像表示素子、上記粘着剤層及び上記タッチセンサがこの順に配置されている、〔B6〕に記載の画像表示装置。
〔B8〕
上記画像表示素子が有機エレクトロルミネッセンス表示素子である、〔B6〕又は〔B7〕に記載の画像表示装置。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、黒白表示をした際の黒表示と白表示とのコントラストに優れ、かつ、白表示輝度の低下を抑制する性能に優れる画像表示装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
タッチセンサの一例を模式的に示す平面図である。
画像表示装置の一例を模式的に示す断面図である。
タッチセンサが有する検知電極の一例を示す平面図である。
本発明の一実施形態の画像表示装置の一例を示す断面図である。
本発明の一実施形態の画像表示装置の他の例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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