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公開番号2025133588
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031626
出願日2024-03-01
発明の名称ポリウレタンフォーム及びその製造方法
出願人旭有機材株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08G 18/42 20060101AFI20250904BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】薄肉とした場合にも断熱性に優れ、コンクリート躯体の表面への接着性に優れるポリウレタンフォーム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、芳香族ポリエステルポリオールを含むポリオールと、三量化触媒及び樹脂化金属触媒を含む触媒と、ハロゲン化オレフィンを含む発泡剤とを含有するポリオール組成物、並びに、ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物を用いて調製されたポリウレタンフォーム用組成物を、コンクリート躯体の表面に供し、該表面において、ポリウレタンフォーム用組成物を発泡・硬化させて得られた、コンクリート躯体の表面に接合されてなるポリウレタンフォームである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオール、触媒及び発泡剤を含むポリオール組成物、並びに、ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物を含有するポリウレタンフォーム用組成物を、コンクリート躯体の表面に供し、該表面において、前記ポリウレタンフォーム用組成物を発泡・硬化させ、前記コンクリート躯体の表面に接合させてなるポリウレタンフォームであって、 前記ポリオールは、芳香族ポリエステルポリオールを含み、
前記触媒は、三量化触媒及び樹脂化金属触媒を含み、
前記発泡剤は、ハロゲン化オレフィンを含む、コンクリート躯体の表面に接合されたポリウレタンフォーム。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
密度が25~200kg/m

である請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項3】
前記ポリウレタンフォームは、前記コンクリート躯体の側から互いに同じ組成の第1層及び第2層からなる積層構造を有する請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項4】
前記芳香族ポリエステルポリオールにおける芳香族部分の含有割合が15%以上である請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項5】
前記芳香族ポリエステルポリオールがフタル酸系ポリエステルポリオールを含む請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項6】
前記フタル酸系ポリエステルポリオールが、o-フタル酸又はその無水物と、ジオールとから形成された第1ポリエステルポリオール、及び、テレフタル酸と、ジオールとから形成された第2ポリエステルポリオールを含み、
前記芳香族ポリエステルポリオールの全量に対する前記第1ポリエステルポリオール及び前記第2ポリエステルポリオールの合計量の割合が80質量%以上である請求項5に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項7】
前記ポリオールが、更に、自己触媒性ポリオールを含む請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項8】
前記ポリウレタンフォーム用組成物が、更にリン酸エステルを含有する請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項9】
前記ポリウレタンフォーム用組成物が、更に水を含有する請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
【請求項10】
前記コンクリート躯体が、壁、柱、天井又は床である請求項1に記載のポリウレタンフォーム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コンクリート躯体の表面に形成された、断熱性に優れるポリウレタンフォーム及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建築物(アパート、マンション、戸建住宅、商業ビル、倉庫、公共施設等におけるコンクリート製の壁、柱、天井の各表面や、床下空間に面する床下側表面(以下、単に「床」という)には、保温、結露防止の観点から、樹脂発泡体からなる断熱材が配設されている。樹脂発泡体として、ポリウレタンフォーム、フェノールフォーム等が知られている。このうち、ポリウレタンフォームは、防音性にも優れることから、広く利用されている。
【0003】
例えば、基体の表面にポリウレタンフォームからなる断熱層(断熱材)を形成する場合、一般に、ポリオールと、発泡剤と、必要に応じて、触媒、整泡剤、難燃剤等の各種助剤とを含有するポリオール組成物(プレミックス液)、及び、ポリイソシアネートを含有するポリイソシアネート組成物を混合した後、得られた混合液、即ち、ポリウレタンフォーム用組成物を基体の表面に塗布し、形成された塗膜においてポリウレタンフォーム用組成物を発泡・硬化させる方法が適用される。
【0004】
断熱用のポリウレタンフォームとして、以下の技術が知られている。
【0005】
特許文献1には、内部に、他の領域よりも密度の高い層状の局所的高密度領域を1つ以上備える、建築用吹付け断熱材が開示されており、この建築用吹付け断熱材は、ポリオール化合物、ポリイソシアネート化合物、難燃剤、触媒、及び発泡剤を含有するウレタン樹脂組成物から形成されたポリウレタン発泡体からなることが好ましいと記載されている。
【0006】
また、特許文献2には、コンクリート躯体の屋内側に石膏ボードを取り付ける際に、コンクリート躯体と石膏ボードとの間に形成する、断熱構造であって、コンクリート躯体の屋内側表面に設ける、断熱層と、前記断熱層の表面に設ける、プライマー層と、前記プライマー層の表面に設け、前記石膏ボードによって圧着される石膏系接着剤からなる、接着層と、の三層構造体からなり、前記断熱層が、ポリイソシアネート化合物、エステル系ポリオール化合物、三量化触媒、添加剤、発泡剤およびアクリル系表面調整剤を少なくとも含み、かつシリコーン系整泡剤を含まないものであり、さらに前記添加剤が、赤リンを必須成分とし、且つ、リン酸塩、亜リン酸塩、次亜リン酸塩、モノリン酸塩、ピロリン酸塩およびポリリン酸塩の中から一種以上を少なくとも含んでなる、現場吹き付け式のウレタンフォームであり、前記三層構造体が、ISO-5660に準拠した発熱性試験において少なくとも準不燃性を有することを特徴とする、コンクリート躯体に対する断熱構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2022-42289号公報
特開2023-23123号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、薄肉とした場合にも断熱性に優れ、コンクリート躯体の表面への接着性に優れるポリウレタンフォーム及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は以下に示される。
[1]ポリオール、触媒及び発泡剤を含むポリオール組成物、並びに、ポリイソシアネートを含むポリイソシアネート組成物を含有するポリウレタンフォーム用組成物を、コンクリート躯体の表面に供し、該表面において、上記ポリウレタンフォーム用組成物を発泡・硬化させ、上記コンクリート躯体の表面に接合させてなるポリウレタンフォームであって、
上記ポリオールは、芳香族ポリエステルポリオールを含み、
上記触媒は、三量化触媒及び樹脂化金属触媒を含み、
上記発泡剤は、ハロゲン化オレフィンを含む、コンクリート躯体の表面に接合されたポリウレタンフォーム。
[2]密度が25~200kg/m

である上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[3]上記ポリウレタンフォームは、上記コンクリート躯体の側から互いに同じ組成の第1層及び第2層からなる積層構造を有する上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[4]上記芳香族ポリエステルポリオールにおける芳香族部分の含有割合が15%以上である上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[5]上記芳香族ポリエステルポリオールがフタル酸系ポリエステルポリオールを含む上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[6]上記フタル酸系ポリエステルポリオールが、o-フタル酸又はその無水物と、ジオールとから形成された第1ポリエステルポリオール、及び、テレフタル酸と、ジオールとから形成された第2ポリエステルポリオールを含み、
上記芳香族ポリエステルポリオールの全量に対する上記第1ポリエステルポリオール及び上記第2ポリエステルポリオールの合計量の割合が80質量%以上である上記[5]に記載のポリウレタンフォーム。
[7]上記ポリオールが、更に、自己触媒性ポリオールを含む上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[8]上記ポリウレタンフォーム用組成物が、更にリン酸エステルを含有する上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[9]上記ポリウレタンフォーム用組成物が、更に水を含有する上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[10]上記コンクリート躯体が、壁、柱、天井又は床である上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[11]60℃で28日間保存した後の熱伝導率が0.021W/mK以下である上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[12]70℃で175日間保存した後の熱伝導率が0.021W/mK以下である上記[1]に記載のポリウレタンフォーム。
[13]上記[1]に記載のポリウレタンフォームを製造する方法であって、
上記ポリウレタンフォーム用組成物を、上記コンクリート躯体の表面に吹き付けて、該組成物を発泡・硬化させてポリウレタンフォームを形成する、コンクリート躯体の表面でポリウレタンフォームを製造する方法。
[14]上記ポリウレタンフォーム用組成物の吹き付け及び発泡・硬化を少なくとも2回繰り返して積層する上記[13]に記載のポリウレタンフォーム製造方法。
[15]得られたポリウレタンフォームの初期熱伝導率が0.019W/mK以下である上記[13]に記載のポリウレタンフォーム製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明のポリウレタンフォームは、薄肉とした場合にも断熱性に優れ、コンクリート躯体の表面への接着性に優れる。従って、本発明のポリウレタンフォームは、建築物(アパート、マンション、戸建住宅、商業ビル、倉庫、工場、公共施設等)におけるコンクリート製の壁、柱、天井又は床に対する断熱材として好適である。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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