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公開番号
2025133735
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2025032941
出願日
2025-03-03
発明の名称
硬化性樹脂シート、車両及び車両部品、並びに車両及び車両部品の製造方法
出願人
積水化学工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
C08J
5/18 20060101AFI20250904BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】粘着力及び剥離力の少なくともいずれかが良好であり、かつ経時で粘着力又は剥離力が変化しにくい硬化性樹脂シートを提供することを課題とする。
【解決手段】(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する硬化性樹脂組成物からなる少なくとも1層の樹脂層を備え、前記樹脂層のうち少なくとも1層が、イソシアネートと反応する官能基を有し、かつ(メタ)アクリル樹脂以外の樹脂である合成樹脂をさらに含有する硬化性樹脂組成物からなり、前記合成樹脂の分子量が1000以上5000以下である、硬化性樹脂シート。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する硬化性樹脂組成物からなる樹脂層を少なくとも1層備え、
前記樹脂層のうち少なくとも1層が、イソシアネートと反応する官能基を有し、かつ(メタ)アクリル樹脂以外の樹脂である合成樹脂をさらに含有する硬化性樹脂組成物からなり、
前記合成樹脂の分子量が1000以上5000以下である、硬化性樹脂シート。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
2層以上の前記樹脂層を備える、請求項1に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項3】
前記樹脂層が、着色層とクリア層とを備える、請求項2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項4】
さらに転写層を備える、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項5】
前記合成樹脂が、水酸基、アミノ基、イソシアネート基、及びカルボキシル基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項6】
前記合成樹脂のガラス転移温度が60℃以下である、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項7】
前記合成樹脂の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂及び前記合成樹脂の合計全量基準で40質量%以下である、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル樹脂が、複数の官能基を有し、重量平均分子量が5万以上100万以下である(メタ)アクリル樹脂を含む、請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シート。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装された車両。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装された車両部品。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、硬化性樹脂シート、当該シートを用いて塗装された車両及び車両部品、並びに当該車両及び当該車両部品の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
家具や鋼板、車両のボディーなどには、意匠性や耐久性の観点から外装塗装が施される。外装塗装は、例えば、加飾フィルムなどのフィルムを用いて行われることが知られており、こうした用途で使用される加飾フィルムとしては、従来から様々な種類のものが開発されてきている。例えば、特許文献1には、アクリル樹脂と、イソシアネート基と反応する架橋剤としての複数個の官能基を有するモノマーと、ブロックイソシアネートとを主成分とする、未硬化または半硬化状態で且つシート形状を保持し得る状態の熱硬化性被覆用シートが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許2688105号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、加飾フィルムを構成する樹脂層には、被着体に貼り付けするための粘着力、あるいは搬送性を維持するための転写層との剥離力が一定以上必要であり、そのため、可塑性樹脂を添加することで粘着力や剥離力を増強することが検討されている。しかしながら、可塑性樹脂を使用しても、十分な粘着力ないし剥離力を加飾フィルムに付与できないことがある。また、経時で可塑性樹脂がブリードアウトすることで粘着力又は剥離力が変化して、加飾フィルムに適切な粘着力や剥離力が付与できないこともある。
【0005】
そこで、本発明は、粘着力及び剥離力の少なくともいずれかが良好であり、かつ経時で粘着力又は剥離力が変化しにくい硬化性樹脂シートを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討の結果、硬化性樹脂シートを構成する樹脂層のうちの少なくとも1層を、分子量が一定の範囲である合成樹脂を含有する硬化性樹脂組成物からなるものとしたことにより、上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明は、以下の[1]~[12]を提供する。
【0007】
[1](メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する硬化性樹脂組成物からなる樹脂層を少なくとも1層備え、前記樹脂層のうち少なくとも1層が、イソシアネートと反応する官能基を有し、かつ(メタ)アクリル樹脂以外の樹脂である合成樹脂をさらに含有する硬化性樹脂組成物からなり、前記合成樹脂の分子量が1000以上5000以下である、硬化性樹脂シート。
[2]2層以上の前記樹脂層を備える、[1]に記載の硬化性樹脂シート。
[3]前記樹脂層が、着色層とクリア層とを備える、[2]に記載の硬化性樹脂シート。
[4]さらに転写層を備える、[1]~[3]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シート。
[5]前記合成樹脂が、水酸基、アミノ基、イソシアネート基、及びカルボキシル基からなる群から選択される少なくとも1つの官能基を有する、[1]~[4]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シート。
[6]前記合成樹脂のガラス転移温度が60℃以下である、[1]~[5]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シート。
[7]前記合成樹脂の含有量が、前記(メタ)アクリル樹脂及び前記合成樹脂の合計全量基準で40質量%以下である、[1]~[6]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シート。
[8]前記(メタ)アクリル樹脂が、複数の官能基を有し、重量平均分子量が5万以上100万以下である(メタ)アクリル樹脂を含む、[1]~[7]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シート。
[9][1]~[8]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装された車両。
[10][1]~[8]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装された車両部品。
[11][1]~[8]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装する工程を含む車両の製造方法。
[12][1]~[8]のいずれか1項に記載の硬化性樹脂シートを用いて塗装する工程を含む車両部品の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、粘着力及び剥離力の少なくともいずれかが良好であり、かつ経時で粘着力又は剥離力が変化しにくい硬化性樹脂シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
硬化性樹脂シートの一例を示す模式的な断面図である。
硬化性樹脂シートの一例を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[硬化性樹脂シート]
(樹脂層)
本発明の硬化性樹脂シートは、(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有する硬化性樹脂組成物からなる樹脂層を1層又は2層以上備える。硬化性樹脂シートを構成する樹脂層のうち少なくとも1層は、さらに合成樹脂を含有する硬化性樹脂組成物からなる。
すなわち、樹脂層が、後述する多層構造である場合には、そのうちの少なくとも1層が、(メタ)アクリル樹脂、ブロックイソシアネート、及び合成樹脂を含有する硬化性樹脂組成物からなるとよく、(メタ)アクリル樹脂及びブロックイソシアネートを含有するが合成樹脂を含有しない硬化性樹脂組成物からなる樹脂層を備えてもよい。また、樹脂層が単層構造の場合には、該樹脂層は、(メタ)アクリル樹脂、ブロックイソシアネート、及び合成樹脂を含有する硬化性樹脂組成物からなるとよい。
なお、以下の説明においては、合成樹脂を含有する硬化性樹脂組成物を硬化性樹脂組成物(X)とし、合成樹脂を含有しない硬化性樹脂組成物を硬化性樹脂組成物(Y)として説明する。また、硬化性樹脂組成物(X)からなる層を合成樹脂含有層とし、硬化性樹脂組成物(Y)からなる層を合成樹脂非含有層として説明する。また、硬化性樹脂組成物(X)及び硬化性樹脂組成物(Y)に共通する事項を説明する場合には、単に硬化性樹脂組成物ということもある。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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