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公開番号
2025133900
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2025114365,2022567031
出願日
2025-07-07,2021-05-03
発明の名称
高品質コークス製品
出願人
サンコーク テクノロジー アンド ディベロップメント リミテッド ライアビリティ カンパニー
代理人
弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類
C10B
57/00 20060101AFI20250904BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】最適化された配合炭から、熱回収炉、非回収炉、トムソン炉などの水平炉で製造される高品質なコークス製品の提供。
【解決手段】細長い形状、改善された反応後コークス強度(CSR)、および改善されたコークス反応度指数(CRI)のような独特の特性を有するコークス製品。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
鋳物用コークスの実直径よりも大きな水力直径(Dh)を有する鋳物用コークスであって、前記鋳物用コークスは、20%と45%との間の反応性指数(CRI)、15%と40%との間の反応後のコークス強度(CSR)、および1%未満の硫黄含有量を有することを特徴とする、鋳物用コークス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、熱回収炉、非回収炉、トンプソン(Thompson)炉などの水平炉を含む炉で製造される、独特の特性を有する高品質のコークス製品に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)
【背景技術】
【0002】
本願は、参照によりその全体が本明細書の一部をなすものとする、2020年5月3日に出願された米国特許仮出願第63/019,405号の優先権を主張する。
【0003】
コークスは、鉄鋼の生産において鉄鉱石を溶融および還元するために使用される固体炭素燃料および炭素源である。鋳物用コークスは、非常に大きな寸法(通常は直径4インチ以上)を有し、ならびに、非常に少ない不純物の含有量、かつ、非常に高い炭素含有量、非常に高い強度、非常に高い安定性のような非常に優れた品質を有するコークスである。鋳物用コークスは、鋳造用キュポラで鉄を溶融し、鋳鉄製品およびダクタイル鋳鉄製品を製造するために使用される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、鋳物用コークスの製造コスト(製造コスト、輸送コストおよび環境コストを含む)は高い。したがって、当技術分野では、製造プロセスを改善し、それによって、より高い歩留まりおよび/またはより低コストで、高品質の鋳物用コークスを得ることの必要性が存在する。本発明は、多くの独特かつ改善された特性を有する高品質の鋳物用コークスを提供することにより、この必要性を満たすものである。
【図面の簡単な説明】
【0005】
10重量%の粉コークスとともに製造されるHD+(商標)鋳物用コークスの形状、大きさ、色を市販の鋳物用コークスと比較した図である。市販鋳物用コークス1は、米国で従来の副産物工場で製造されており、8.5インチ×11インチの紙の上に示されている。市販鋳物用コークス2は、非常に高い密度を有し、外国でスタンプチャージ式の副産物工場で製造されており、8.5インチ×11インチの紙の上に示されている。
5重量%の粉コークス配合量(ダイヤモンド)および8.5重量%の粉コークス配合量(丸)とともに得られるHD+(商標)鋳物用コークスのCSRおよびCRIを、文献(Diez et al., International Journal of Coal Geology 50: 389-412 (2002))から得られる通常の製司コークス(Met Coke)(正方形)のCSRとCRIと比較した図である。
均一な寸法(10インチ×10インチ)のコークス片に関する充填試験のシミュレーション結果を示す図である。
均一な寸法(4インチ×10インチ)のコークス片に関する充填試験のシミュレーション結果を示す図である。
ランダムな寸法のコークス片に関する充填試験のシミュレーション結果を示す図である。
キュポラの充填試験のシミュレーションの確率的性質に由来する繰り返し実行による変動性を示す図である。
水力半径の計算の例、およびその計算結果のユーザー出力の例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
本願は、少なくとも1枚のカラー図面を含む。カラー図面を含む本願の写しは、請求と必要な費用の支払いに応じて事務局から提供される。
【0007】
本明細書において、高品質のHD+(商標)コークス製品、特に、独特の特性を有するHD+(商標)鋳物用コークスを開示する。コークス化工程では、種々のサイズのコークスを種々の分率で生産する。慣用的には、コークス製品は実質的に球状の形状を有し、寸法に基づいて以下のように分類される:直径4インチより大きい寸法を有する鋳物用コークス、2~4インチの寸法を有するエッグ(egg、産業用コークス)、1~2インチまたは1~1.5インチのサイズを有するストーブ(stove)、3/8~1インチのサイズを有するナット(nut)、および3/8インチ未満のサイズを有する粉コークス(breeze)。本開示の態様において、本明細書に開示されるHD+(商標)コークス製品は、熱回収炉、非回収炉、またはトンプソン炉などの水平炉において、特定比率の不活性物質または粉コークスを含む所定の石炭ブレンドを用いる独自のコークス化プロセスによって製造される。HD+(商標)コークス製品は、種々の分類をすることができる。1つの例では、HD+(商標)コークス製品は、3.5インチ超の水力直径を有するHD+(商標)鋳物用コークス、1.5~3.5インチの水力直径を有するHD+(商標)エッグコークス、0.5~1.5インチの水力直径を有するHD+(商標)粉コークス、0.5インチ未満のサイズを有するHD+(商標)廃棄微粉を含む。HD+(商標)粉コークスの全ては3/8インチ以下に破砕し、コークス化プロセス用の混合炭にリサイクルすることができるが、廃棄微粉は、潜在的な燃焼損失および高灰分に起因して熱回収の問題を提起するおそれがある。そのため、コークス化プロセスに応じて、一部または全ての廃棄微粉はリサイクルされる。HD+(商標)エッグコークスは、追加の粉コークス配合量が必要な場合のみリサイクルされるが、大抵の場合、HD+(商標)エッグコークスは販売され、テンサイ生産およびミネラルウールまたはロックウール生産に使用される。
【0008】
特定の実施形態において、本明細書は、市販の鋳物用コークス(実質的に球状の形状および少なくとも4インチの直径を有する)と区別できる形状を有するHD+(商標)コークスを開示する。慣用の球状の黒色鋳物用コークスとは異なり、本明細書に開示されるHD+(商標)鋳物用コークスは、図1に示すような細長い「指状の形状」を有する。特定の実施形態において、本明細書に開示されるHD+(商標)コークスは、灰色または淡灰色を有する。
【0009】
特定の実施形態において、HD+(商標)鋳物用コークスは、大きなアスペクト比(幅に対する長さの比)を有する。たとえば、HD+(商標)鋳物用コークスは、2インチおよび36インチの間、3インチおよび15インチの間、4インチおよび12インチの間、または4インチおよび10インチの間の長さと、1.5インチおよび12インチの間、2インチおよび8インチの間、3インチおよび7インチの間、2インチおよび4インチの間、または4インチおよび6インチの間の幅を有する。いくつかの実施形態において、HD+(商標)鋳物用コークスは、少なくとも2インチ、少なくとも3インチ、少なくとも4インチ、少なくとも5インチ、少なくとも6インチ、少なくとも7インチ、少なくとも8インチ、少なくとも9インチ、少なくとも10インチ、少なくとも11インチ、少なくとも12インチ、少なくとも13インチ、少なくとも14インチ、少なくとも15インチ、少なくとも16インチ、少なくとも17インチ、少なくとも18インチ、少なくとも19インチ、少なくとも20インチ、少なくとも21インチ、少なくとも22インチ、少なくとも23インチ、少なくとも24インチ、少なくとも25インチ、少なくとも26インチ、少なくとも27インチ、少なくとも28インチ、少なくとも29インチ、少なくとも30インチ、少なくとも31インチ、少なくとも32インチ、少なくとも33インチ、少なくとも34インチ、少なくとも35インチ、または、少なくとも36インチの長さを有してもよい。いくつかの実施形態では、HD+(商標)鋳物用コークスは、少なくとも1.5インチ、少なくとも2インチ、少なくとも3インチ、少なくとも4インチ、少なくとも5インチ、少なくとも6インチ、少なくとも7インチ、少なくとも8インチ、少なくとも9インチ、少なくとも10インチ、少なくとも11インチ、少なくとも12インチ、少なくとも13インチ、少なくとも14インチ、少なくとも15インチ、少なくとも16インチ、少なくとも17インチ、少なくとも18インチの幅を有する。特定の実施形態において、HD+(商標)鋳物用コークスは、少なくとも1.1、少なくとも1.5、少なくとも2.0、少なくとも2.5、少なくとも3.0、少なくとも3.5、少なくとも4.0、少なくとも4.5、少なくとも5.0、少なくとも5.5、少なくとも6.0、少なくとも6.5、少なくとも7.0、少なくとも7.5、少なくとも8.0、少なくとも8.5、少なくとも9.0、少なくとも9.5、または少なくとも10.0の、長さ:幅の比を有する。いくつかの実施形態において、HD+(商標)鋳物用コークスは、少なくとも2.0、少なくとも3.0、または少なくとも4.0の長さ:幅の比を有する。
【0010】
特定の実施形態において、HD+(商標)鋳物用コークスは、独自のプロセスにより、熱回収炉、非回収炉、またはトンプソン炉などの水平炉で製造される。特定の実施形態では、単一の製造工程または単一の炉からのコークスの総量の少なくとも30%、少なくとも35%、少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%が、上記の長さ、幅および長さ:幅の比の範囲内に収まる。特定の実施形態では、単一の生産工程または単一の炉からの全鋳物用コークスの少なくとも40%、少なくとも45%、少なくとも50%、少なくとも55%、少なくとも60%、少なくとも65%、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも98%、または少なくとも99%が、上記の長さ、幅および長さ:幅の比の範囲内に収まる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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