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公開番号
2025135942
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034040
出願日
2024-03-06
発明の名称
自動分注装置
出願人
株式会社島津製作所
代理人
弁理士法人京都国際特許事務所
主分類
G01N
35/10 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約
【課題】粘度が高い液体や微量の液体の分注作業を自動化する。
【解決手段】上部に開口を有する回収容器(400)と、目的成分を捕集するフィルタ(320)を有し該開口に底部が篏合された捕集容器(300)を備えた試料容器に液体を分注する自動分注装置であって、捕集容器が上部となる状態で試料容器を保持する試料容器保持部(200)と、先端から液体を吐出する吐出管(171)を有する分注部(161)と、吐出管を、試料容器に液体を分注する分注位置と所定位置との間で移動させる移動機構(120)と、吐出管を移動機構により分注位置に移動させ、該吐出管の先端を前記フィルタに当接させ、分注部により前記液体を吐出させ、移動機構により所定距離だけ該吐出管を上昇させ、該吐出管を揺動させ、該吐出管を所定位置に移動させる動作を順に実行する分注動作制御部(134)とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
上部に開口を有する回収容器と、目的成分を捕集するフィルタを有し該開口に底部が篏合された捕集容器を備えた試料容器に液体を分注する自動分注装置であって、
前記捕集容器が上部となる状態で前記試料容器を保持する試料容器保持部と、
先端から液体を吐出する吐出管を有する分注部と、
前記吐出管を、前記試料容器に液体を分注する分注位置と、該分注位置以外の所定位置との間で移動させる移動機構と、
前記吐出管を前記移動機構により前記分注位置に移動させ、該吐出管の先端を前記フィルタに当接させ、前記分注部により前記液体を吐出させ、前記移動機構により所定距離だけ該吐出管を上昇させ、該吐出管を揺動させ、該吐出管を前記所定位置に移動させる動作を順に実行する分注動作制御部と
を備える自動分注装置。
続きを表示(約 500 文字)
【請求項2】
前記所定距離は、前記回収容器に篏合された捕集容器の、該回収容器の内部に位置する部分の長さ以下である、請求項1に記載の自動分注装置。
【請求項3】
前記捕集容器は、前記開口の内径よりも大きい外径を有する第1筒部と、該開口の内径よりも小さい外径を有する第2筒部とを有するものであり、
前記所定距離は、前記第2筒部の長さ以下である、請求項1に記載の自動分注装置。
【請求項4】
前記試料容器保持部が、該試料容器保持部に保持される試料容器を上方に付勢する付勢部材を備える、請求項1に記載の自動分注装置。
【請求項5】
前記自動分注装置は、前記吐出管の先端を前記フィルタに当接させて前記分注部により前記液体を吐出させる第1動作と、前記吐出管の先端を前記フィルタに当接させることなく前記分注部により前記液体を吐出させる第2動作とを実行するものであり、
前記分注動作制御部は、前記第1動作を行う場合にのみ、前記移動機構により所定距離だけ前記吐出管を上昇させて該吐出管を揺動させる動作を実行する、請求項1に記載の自動分注装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動分注装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
試料に含まれる糖鎖を分析する際には、酵素により糖鎖を切断するなどの前処理が行われることがある(例えば特許文献1)。こうした処理では、例えば、多孔性のメンブレンフィルタを内部に有するスピンカラムをマイクロチューブの上部開口にセットして試料をスピンカラムに注入することにより糖鎖をメンブレンフィルタに捕集し、続いて糖鎖が捕集されているメンブレンフィルタに酵素を分注して糖鎖を切断する。
【0003】
糖鎖を切断する際に用いられる酵素は粘度が高いものが多く、また使用量も微量(例えば数μl)であることが多い。分注作業にはマイクロピペットが用いられるが、酵素のように粘度が高い液体や微量の液体の場合には、マイクロピペットに取り付けられたピペットチップから押し出された液滴がピペットチップの先端から離脱しないことがある。そのため、従来、分析者はまず、糖鎖が捕集されているメンブレンフィルタにピペットチップの先端を接触させ、その状態でマイクロピペットを操作して酵素を分注している。メンブレンフィルタは多孔性を有するため、ピペットチップの先端をメンブレンフィルタに接触させて酵素を吐出させると、ピペットチップの先端の酵素がメンブレンフィルタの細孔に取り込まれてピペットチップから離脱する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2023/026682号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
メンブレンフィルタはガラスファイバーなどで構成されており、ピペットチップの先端が強い力で押し当てられると損傷するおそれがある。一方、ピペットチップの先端がメンブレンフィルタから離間していると、該ピペットチップの先端から液滴を離脱させることができない。そのため、分析者は、ピペットチップの先端の位置を確認しながら慎重にマイクロピペットを操作する必要があり、作業に時間がかかり、また分析者の負担が大きいという問題があった。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、粘度が高い液体や微量の液体の分注作業を自動化することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために成された本発明は、上部に開口を有する回収容器と、目的成分を捕集するフィルタを有し該開口に底部が篏合された捕集容器を備えた試料容器に液体を分注する自動分注装置であって、
前記捕集容器が上部となる状態で前記試料容器を保持する試料容器保持部と、
先端から液体を吐出する吐出管を有する分注部と、
前記吐出管を、前記試料容器に液体を分注する分注位置と、該分注位置以外の所定位置との間で移動させる移動機構と、
前記吐出管を前記移動機構により前記分注位置に移動させ、該吐出管の先端を前記フィルタに当接させ、前記分注部により前記液体を吐出させ、前記移動機構により所定距離だけ該吐出管を上昇させ、該吐出管を揺動させ、該吐出管を前記所定位置に移動させる動作を順に実行する分注動作制御部と
を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る自動分注装置は、捕集容器が上部となる状態で試料容器保持部に保持された試料容器に液体を分注するために用いられる。本発明に係る自動分注装置では、吐出管を分注位置に移動したあと、該位置において吐出管の先端をフィルタに当接させ、その状態で液体を吐出するため、粘度が高い液体や微量の液体を確実に分注することができる。
【0009】
上記のように吐出管の先端をフィルタに当接させて液体を分注すると、吐出管の先端がフィルタに突き刺さり、吐出管をフィルタから離脱させる際に吐出管が刺さった捕集容器が吐出管とともに持ち上げられてしまう可能性がある。捕集容器が回収容器から除去されると、それ以降の処理が無駄になってしまう。また、持ち上げられた捕集容器が移動中に落下すると捕集物が装置内に飛散してしまう可能性がある。そこで、本発明では、吐出管から液体を吐出させたあと、所定距離だけ吐出管を上昇させ、そこで吐出管を揺動させる。これによって、吐出管の先端がフィルタに刺さっている場合でも、該フィルタから吐出管が抜けて捕集容器が回収容器上に落下する。そのため、上記の問題が生じない。本発明では、このような構成を採ることで、粘度が高い液体の分注や、微量の液体の分注作業を自動化しつつ、確実かつ安全に実行することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明に係る試料分注装置の一実施形態である試料前処理装置の概略構成を示す上面図。
本実施形態において用いられるスピンカラムとマイクロチューブの形状を説明する図。
本実施形態のサンプルラックの構造を説明する図。
本実施形態においてピペットチップ171を揺動させてスピンカラムから離脱させる動作を説明する図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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