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公開番号2025136808
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-19
出願番号2024035672
出願日2024-03-08
発明の名称測定装置、測定方法、及びプログラム
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人
主分類G01N 22/04 20060101AFI20250911BHJP(測定;試験)
要約【課題】対象物の測定結果に対する載置部材の影響を小さくする
【解決手段】測定装置100は、測定対象物SAを載置する載置部材1と、電磁波を用いて載置部材1に載置された測定対象物SAを測定する測定部7と、載置部材1を移動させることで、載置部材1に載置された測定対象物SAを搬送する搬送部3と、制御部9と、を備える。載置部材1は、電磁波に対する特性が他の領域とは異なる異特性領域11を有する。制御部9は、載置部材1に設定された原点ORを、搬送部3による載置部材1の移動方向の所定位置に設定された基準位置P1と一致させ、載置部材1に載置された測定対象物SAを測定部7に搬送し、この搬送の開始後に測定部7による測定対象物SAの測定を開始する。原点OR及び基準位置P1は、少なくとも、測定部7による測定対象物SAの測定を開始してから終了するまでの間に異特性領域11が測定部7に配置されない位置に定められる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
測定対象物を載置する載置部材と、
電磁波を用いて前記載置部材に載置された測定対象物を測定する測定部と、
前記載置部材を移動させることで、前記載置部材に載置された前記測定対象物を搬送する搬送部と、
前記測定部及び前記搬送部を制御する制御部と、
を備え、
前記載置部材は、前記電磁波に対する特性が他の領域とは異なる異特性領域を有し、
前記載置部材に原点を設定し、前記搬送部による前記載置部材の移動方向の所定位置に基準位置を設定し、
前記制御部は、
前記原点を前記基準位置と一致させ、
その後、前記載置部材に載置された前記測定対象物を前記測定部に搬送し、
前記測定対象物の前記測定部への搬送を開始後に、前記測定部による前記測定対象物の測定を開始し、
前記原点及び前記基準位置は、少なくとも、前記測定部による前記測定対象物の測定を開始してから終了するまでの間に前記異特性領域が前記測定部に配置されない位置に定められる、
測定装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記測定部による前記測定対象物の測定を終了後に、前記原点を前記基準位置に復帰させる、請求項1に記載の測定装置。
【請求項3】
前記搬送部は、第1方向に前記載置部材を移動可能であり、
前記制御部は、
前記載置部材を前記第1方向に移動させることで、前記載置部材に載置された前記測定対象物を前記測定部に搬送させ、
前記測定部による前記測定対象物の測定を終了後に、前記載置部材を前記第1方向に移動させることで前記原点を前記基準位置に復帰させる、請求項2に記載の測定装置。
【請求項4】
前記基準位置に設けられ、前記原点を検出することで前記原点が前記基準位置と一致していることを検知する検出部をさらに備える、請求項1に記載の測定装置。
【請求項5】
前記載置部材の前記原点には原点マーカが設けられ、
前記検出部は、前記原点マーカを検出することで前記原点が前記基準位置と一致していることを検知する、請求項4に記載の測定装置。
【請求項6】
前記測定部は、
前記載置部材と対向して配置され、前記電磁波を照射する照射部と、
前記載置部材と前記照射部とが対向している側とは反対側に配置され、前記電磁波を受信する受信部と、
を有する、請求項1に記載の測定装置。
【請求項7】
測定対象物を載置し、電磁波に対する特性が他の領域とは異なる異特性領域を有する載置部材と、電磁波を用いて前記載置部材に載置された測定対象物を測定する測定部と、前記載置部材を移動させることで、前記載置部材に載置された前記測定対象物を搬送する搬送部と、を備える測定装置を用いた前記測定対象物の測定方法であって、
前記載置部材に設定された原点を、前記搬送部による前記載置部材の移動方向の所定位置に設定された基準位置と一致させるステップと、
前記載置部材に載置された前記測定対象物を前記測定部に搬送するステップと、
前記測定対象物の前記測定部への搬送を開始後に前記測定部による前記測定対象物の測定を開始するステップと、
備え、
前記原点及び前記基準位置は、少なくとも、前記測定部による前記測定対象物の測定を開始してから終了するまでの間に前記異特性領域が前記測定部に配置されない位置に定められる、
測定方法。
【請求項8】
請求項7に記載の測定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電磁波を用いて対象物を測定する測定装置、電磁波を用いて対象物を測定する測定方法、この測定方法をコンピュータに実行させるプログラムに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
電磁波を用いて所定の対象物を測定する測定装置が知られている。例えば、電磁波を用いて対象物の水分率を測定する測定装置が知られている。電磁波を用いた水分率の測定では、電磁波が水に吸収される特性を利用する。従って、この測定装置は、対象物に電磁波を照射する照射部と、対象物を通過した電磁波を受信する受信部と、を備え、受信した電磁波の振幅変化と、受信した電磁波の位相遅れと、に基づいて水分率を測定する(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-012128号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の測定装置においては、対象物がベルトコンベヤなどの載置部材により載置された状態で測定装置に提供される場合がある。この場合には、照射部から対象物に照射された電磁波は、対象物だけでなく載置部材とも相互作用をする可能性がある。つまり、受信部により受信される電磁波は、対象物だけでなく載置部材にも影響を受けたものとなる。
【0005】
本発明の目的は、電磁波を用いて載置部材に載置された状態の対象物を測定する測定装置において、対象物の測定結果に対する載置部材の影響を小さくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る測定装置は、載置部材と、測定部と、搬送部と、制御部と、を備える。載置部材は、測定対象物を載置する。測定部は、電磁波を用いて、載置部材に載置された測定対象物の物理量を測定する。搬送部は、載置部材を移動させることで、載置部材に載置された測定対象物を搬送する。制御部は、測定部及び搬送部を制御する。
【0007】
この測定装置において、載置部材は、電磁波に対する特性が他の領域とは異なる異特性領域を有する。この場合に、載置部材に原点を設定し、搬送部による載置部材の移動方向の所定位置に基準位置を設定し、制御部が、測定部による測定を行う際に、まずは原点を基準位置に一致させ、その後、載置部材に載置された測定対象物を測定部に搬送し、測定対象物の測定部への搬送を開始後に、測定部による測定対象物の測定を開始する。また、上記の原点及び基準位置は、少なくとも、測定部による測定を開始してから終了するまでの間に異特性領域が測定部に配置されない位置に定められる。
【発明の効果】
【0008】
載置部材に載置した測定対象物を測定部に搬送する上記の測定装置において、今回、測定対象物を載置する載置部材には、他の領域とは電磁波に対する特性が異なる領域(異特性領域)が存在することが判明した。この異特性領域が測定部に配置され測定されてしまうと、測定対象物の測定結果に大きな影響を及ぼす可能性がある。
【0009】
そこで、上記の測定装置においては、載置部材に原点を定め、搬送部による載置部材の移動方向の所定位置に基準位置を定めることとした。そして、測定対象物を測定部により測定する際には、まずは載置部材の原点を基準位置に一致させ、その後、載置部材を移動させることで載置部材に載置された測定対象物を測定部に搬送し、この搬送の開始後に測定部による測定対象物の測定を開始することとした。また、上記の原点及び基準位置を、少なくとも、測定部による測定対象物の測定を開始してから終了するまでの間に異特性領域が測定部に配置されない位置に定めた。これにより、測定部による測定対象物の測定の実行中に、測定対象物の測定に用いる電磁波が異特性領域に照射されることがないので、異特性領域の影響が測定データとして測定されず、測定対象物の測定結果が異特性領域による影響を受けなくなる。この結果、測定対象物の測定結果に対する載置部材の影響を小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
測定装置の構成を示す図である。
測定装置を用いた測定対象物の測定方法を示すフローチャートである。
測定対象物の搬送が開始される前の測定装置の状態を示す図である。
測定対象物が測定部に配置されたときの測定装置の状態を示す図である。
載置部材に載置された測定対象物を測定部から搬出したときの測定装置の状態を示す図である。
載置部材の原点が基準位置に復帰したときの測定装置の状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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