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公開番号2025140704
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040251
出願日2024-03-14
発明の名称通信装置、通信装置のためのコンピュータプログラム、及び、通信装置によって実行される方法
出願人ブラザー工業株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類G06F 21/31 20130101AFI20250919BHJP(計算;計数)
要約【課題】通信装置の所定機能の実行の制限及び制限の解除に関する新規な技術を提供すること。
【解決手段】通信装置は、通信装置が設置された位置に関連する第1の位置情報を記憶するメモリと、第1の位置情報がメモリに記憶された後に、通信装置が設置された位置に関連する第2の位置情報を取得する取得部と、第1の位置情報によって示される第1の位置と、第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのかを判断する第1の判断部と、距離が所定距離以上であると判断される場合に、通信装置の所定機能の実行を制限する制限部と、所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する第1の受信部と、端末装置から所定情報が受信される場合に、所定情報を利用して、所定条件が満たされるのかを判断する第2の判断部と、所定条件が満たされると判断される場合に、制限を解除する解除部と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
通信装置であって、
前記通信装置が設置された位置に関連する第1の位置情報を記憶するメモリと、
前記第1の位置情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信装置が設置された位置に関連する第2の位置情報を取得する取得部と、
前記メモリに記憶されている前記第1の位置情報によって示される第1の位置と、前記第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのか否かを判断する第1の判断部と、
前記距離が前記所定距離以上であると判断される場合に、前記通信装置の所定機能の実行を制限する制限部と、
前記所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記所定情報が受信される場合に、前記所定情報を利用して、前記制限を解除するための所定条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断部と、
前記所定条件が満たされると判断される場合に、前記制限を解除する解除部と、
を備える、通信装置。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
前記第1の受信部は、前記端末装置から前記所定情報を含む検索信号を受信し、
前記第2の判断部は、
前記所定情報を利用して、前記通信装置と前記端末装置との間に無線接続が過去に確立された実績があるのか否かを判断し、
前記無線接続が過去に確立された実績があると判断する場合に、前記所定条件が満たされると判断し、
前記無線接続が過去に確立された実績がないと判断する場合に、前記所定条件が満たされないと判断する、請求項1に記載の通信装置。
【請求項3】
前記所定情報は、前記端末装置を識別する端末識別情報を含み、
前記第2の判断部は、
前記端末識別情報が前記メモリに記憶されている場合に、前記無線接続が過去に確立された実績があると判断し、
前記端末識別情報が前記メモリに記憶されていない場合に、前記無線接続が過去に確立された実績がないと判断する、請求項2に記載の通信装置。
【請求項4】
前記通信装置は、さらに、
前記端末装置から前記検索信号が受信される場合に、応答信号を前記端末装置に送信する送信部と、
前記応答信号が前記端末装置に送信された後に、前記端末装置において、複数個の通信装置を識別する複数個の装置識別情報の中から、前記通信装置を識別する装置識別情報が選択される場合に、前記通信装置と前記端末装置との間に無線接続を確立する確立部と、
を備える、請求項2に記載の通信装置。
【請求項5】
前記無線接続は、Wi-Fi規格のWi-Fi Aware方式に従って確立される無線接続である、請求項4に記載の通信装置。
【請求項6】
前記所定情報は、前記通信装置の管理者の認証情報を含み、
前記第2の判断部は、
前記認証情報が前記メモリに記憶されているのか否かを判断し、
前記認証情報が前記メモリに記憶されていると判断する場合に、前記所定条件が満たされると判断し、
前記認証情報が前記メモリに記憶されていないと判断する場合に、前記所定条件が満たされないと判断する、請求項1に記載の通信装置。
【請求項7】
前記通信装置は、さらに、
前記端末装置から前記第1の位置情報を受信する第2の受信部と、
前記端末装置から前記第1の位置情報が受信される場合に、前記第1の位置情報を前記メモリに記憶させる記憶制御部と、
を備える、請求項1に記載の通信装置。
【請求項8】
通信装置のためのコンピュータプログラムであって、
前記通信装置は、
前記通信装置が設置された位置に関連する第1の位置情報を記憶するメモリと、
コンピュータと、
を備え、
前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータを、以下の各部、即ち、
前記第1の位置情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信装置が設置された位置に関連する第2の位置情報を取得する取得部と、
前記メモリに記憶されている前記第1の位置情報によって示される第1の位置と、前記第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのか否かを判断する第1の判断部と、
前記距離が前記所定距離以上であると判断される場合に、前記通信装置の所定機能の実行を制限する制限部と、
前記所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する第1の受信部と、
前記端末装置から前記所定情報が受信される場合に、前記所定情報を利用して、前記制限を解除するための所定条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断部と、
前記所定条件が満たされると判断される場合に、前記制限を解除する解除部と、
として機能させる、コンピュータプログラム。
【請求項9】
通信装置によって実行される方法であって、
前記通信装置は、
前記通信装置が設置された位置に関連する第1の位置情報を記憶するメモリを備え、
前記方法は、
前記第1の位置情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信装置が設置された位置に関連する第2の位置情報を取得する取得工程と、
前記メモリに記憶されている前記第1の位置情報によって示される第1の位置と、前記第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのか否かを判断する第1の判断工程と、
前記距離が前記所定距離以上であると判断される場合に、前記通信装置の所定機能の実行を制限する制限工程と、
前記所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する第1の受信工程と、
前記端末装置から前記所定情報が受信される場合に、前記所定情報を利用して、前記制限を解除するための所定条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断工程と、
前記所定条件が満たされると判断される場合に、前記制限を解除する解除工程と、
を備える、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書は、通信装置に関する技術を開示する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、携帯形電話機が開示されている。携帯形電話機は、携帯形電話機の現在の位置情報が作動条件を満たしているのか否かを判断する。位置情報が作動条件を満たしていない場合に、メモリへのアクセスが禁止される。メモリへのアクセスが禁止された状態において、パスワードが入力される場合に、メモリへのアクセスが禁止された状態が解除される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-125444号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本明細書では、通信装置の所定機能の実行の制限及び制限の解除に関する新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される通信装置は、前記通信装置が設置された位置に関連する第1の位置情報を記憶するメモリと、前記第1の位置情報が前記メモリに記憶された後に、前記通信装置が設置された位置に関連する第2の位置情報を取得する取得部と、前記メモリに記憶されている前記第1の位置情報によって示される第1の位置と、前記第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのか否かを判断する第1の判断部と、前記距離が前記所定距離以上であると判断される場合に、前記通信装置の所定機能の実行を制限する制限部と、前記所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する第1の受信部と、前記端末装置から前記所定情報が受信される場合に、前記所定情報を利用して、前記制限を解除するための所定条件が満たされるのか否かを判断する第2の判断部と、前記所定条件が満たされると判断される場合に、前記制限を解除する解除部と、を備えてもよい。
【0006】
上記の構成によると、通信装置は、メモリに記憶されている第1の位置情報によって示される第1の位置と、第2の位置情報によって示される第2の位置と、の間の距離が所定距離以上であるのかを判断する。即ち、通信装置は、通信装置の位置が変更されたのかを判断する。そして、通信装置は、上記の距離が所定距離以上であると判断する場合、即ち通信装置の位置が変更されたと判断する場合に、所定機能の実行を制限する。また、通信装置は、所定機能の実行が制限されている状況において、端末装置から所定情報を受信する場合に、所定情報を利用して所定条件が満たされると判断する場合に、上記の制限を解除する。このように、通信装置の所定機能の実行の制限及び制限の解除に関する新規な技術が実現される。
【0007】
上記の通信装置を実現するためのコンピュータプログラム、当該コンピュータプログラムを記憶するコンピュータ可読記録媒体、及び、通信装置によって実行される方法も、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
通信システムの構成を示す図である。
各デバイス間で実行される処理のシーケンス図である。
図2の続きのシーケンス図である。
ケースAのシーケンス図である。
ケースBのシーケンス図である。
ケースCのシーケンス図である
【発明を実施するための形態】
【0009】
(通信システム2の構成;図1)
図1に示されるように、通信システム2は、複数個の端末10A,10Bと多機能機100とを備える。以下では、多機能機のことを「MFP(Multi-Function Peripheralの略)」と記載する。本実施例では、MFP100が、或る位置(例えばオフィスの所定の位置)に設置された後に、当該MFP100が別の位置(例えば引っ越し後の新たなオフィスの所定の位置)に設置される状況を想定している。
【0010】
(端末10Aの構成)
本実施例では、端末10Aは、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレットPC、可搬型の端末装置である。変形例では、端末10Aは、据置型のPC、ラップトップPC等であってもよい。端末10Aには、MACアドレスMAC1が割り当てられている。端末10Aは、操作部12と表示部14とWi-Fiインターフェース16と制御部30とを備える。各部12~30は、バス線に接続されている。以下では、インターフェースのことを「I/F」と記載する。
(【0011】以降は省略されています)

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