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公開番号2025141185
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-29
出願番号2024040996
出願日2024-03-15
発明の名称O-RANにおいて無線リソースの制御を行う制御装置、制御方法及びプログラム
出願人KDDI株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04W 16/10 20090101AFI20250919BHJP(電気通信技術)
要約【課題】Open-Radio Access Network(O-RAN)を用いる通信システムにおいて、RANの通信品質を改善する。
【解決手段】準リアルタイム(RT-)RIC(RAN Intelligent Controller)は、O-RANによって提供される複数のセルにより周波数軸上における所定の範囲の周波数リソースを共用し、そのうち複数のセルの夫々が優先的に使用可能な周波数リソースの範囲の設定を非RT-RICにより周期的に行い、複数のセルの夫々における無線リソースの使用率又は干渉量の少なくとも何れかを特定可能な第1の情報を取得し、第1の情報に基づいて、非RT-RICが設定に対する非周期的な再設定を行うための通知をすべきか否かの判定を行い、判定の結果に基づき、第1の情報に基づいて生成され非RT-RICが非周期的な再設定を行う際に使用される第2の情報を含む通知を、非RT-RICに行う。
【選択図】図12
特許請求の範囲【請求項1】
Near-Realtime RAN Intelligent Controller(準リアルタイムRIC)とNon-Realtime RIC(非リアルタイムRIC)とを含むOpen-Radio Access Network(O-RAN)における準リアルタイムRICとして機能する制御装置であって、
前記O-RANによって提供される複数のセルにより周波数軸上における所定の範囲の周波数リソースが共用され、
前記所定の範囲の周波数リソースのうち前記複数のセルのそれぞれが優先的に使用可能な周波数リソースの範囲の設定が前記非リアルタイムRICにより周期的に行われ、前記設定は、前記複数のセルに含まれる第1のセルに設定された前記周波数リソースの範囲と、前記複数のセルに含まれる第1のセルと異なる第2のセルに設定された前記周波数リソースの範囲との少なくとも一部が異なるように行われ、
前記制御装置は、
前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの使用率又は干渉量の少なくともいずれかを特定可能な第1の情報を取得する取得手段と、
前記第1の情報に基づいて、前記非リアルタイムRICが前記設定に対する非周期的な再設定を行うための通知をすべきか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定の結果に基づき、前記第1の情報に基づいて生成され前記非リアルタイムRICが前記非周期的な再設定を行う際に使用される第2の情報を含む前記通知を前記非リアルタイムRICに対して行う通知手段と、を有する
ことを特徴とする制御装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記判定手段は、前記複数のセルに含まれる特定のセルの単位時間当たりの無線リソースの使用率又は干渉量の少なくともいずれか一方に、所定の閾値を超える時間的な変動があった場合に、前記通知をすべきと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項3】
前記通知手段は、前記特定のセルに関する前記第1の情報に基づいて生成された前記第2の情報を前記非リアルタイムRICへ通知する
ことを特徴とする請求項2に記載の制御装置。
【請求項4】
前記取得手段はさらに、前記設定を示す情報を前記非リアルタイムRICから取得し、
前記判定手段は、前記複数のセルに含まれる特定のセルの無線リソースの使用率が、当該特定のセルに設定された前記周波数リソースの範囲に基づいて特定される無線リソースの使用率を超えた場合に、前記通知をすべきと判定する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項5】
前記通知手段は、前記特定のセルの無線リソースの使用率と、当該特定のセルに設定された前記周波数リソースの範囲に基づいて特定される無線リソースの使用率との差分に基づいて生成した情報を前記第2の情報として前記非リアルタイムRICへ通知する
ことを特徴とする請求項4に記載の制御装置。
【請求項6】
前記取得手段はさらに、前記設定を示す情報を前記非リアルタイムRICから取得し、
前記設定と前記第1の情報とに基づいて、前記設定に対する調整を行う調整手段と、
前記調整手段により調整された後の前記設定を特定可能な情報を、前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの割当てを実行する処理装置へ提供する提供手段と、をさらに有する
ことを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
【請求項7】
前記判定手段は、前記非リアルタイムRICから取得した前記設定において特定のセルに設定された前記周波数リソースの範囲の大きさと、前記調整手段により調整された後の前記設定において前記特定のセルに設定された前記周波数リソースの範囲の大きさとの差分が所定の閾値を超えた場合に、前記通知をすべきと判定する
ことを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
【請求項8】
前記通知手段は、前記差分に基づいて生成した情報を前記第2の情報として前記非リアルタイムRICへ通知する
ことを特徴とする請求項7に記載の制御装置。
【請求項9】
前記通知手段は、前記通知をすべきとの判定がされた第1のタイミングと、当該第1のタイミングの後に前記非リアルタイムRICが前記設定を周期的に行う第2のタイミングとの差分が所定の閾値よりも小さい場合、前記通知を行わない
ことを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の制御装置。
【請求項10】
Near-Realtime RAN Intelligent Controller(準リアルタイムRIC)とNon-Realtime RIC(非リアルタイムRIC)とを含むOpen-Radio Access Network(O-RAN)における準リアルタイムRICとして機能する制御装置であって、
前記O-RANによって提供される複数のセルにより周波数軸上における所定の範囲の周波数リソースが共用され、
前記所定の範囲の周波数リソースのうち前記複数のセルのそれぞれが優先的に使用可能な周波数リソースの範囲の設定が前記非リアルタイムRICにより周期的に行われ、前記設定は、前記複数のセルに含まれる第1のセルに設定された前記周波数リソースの範囲と、前記複数のセルに含まれる第1のセルと異なる第2のセルに設定された前記周波数リソースの範囲との少なくとも一部が異なるように行われ、
前記制御装置は、
前記設定を示す情報と、前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの使用率又は干渉量の少なくともいずれかを特定可能な第1の情報と、を取得する取得手段と、
前記設定と前記第1の情報に基づいて、前記設定に対する調整を行う調整手段と、
前記調整手段により調整された後の前記設定を特定可能な情報を、前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの割当てを実行する処理装置へ提供する提供手段と、を有する
ことを特徴とする制御装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、O-RAN(Open-Radio Access Network)における無線リソースの制御を行う技術に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
無線通信サービスの普及が進み、様々な環境においてユーザが無線により通信を行うことが一般化している。例えば、コンサートホール等のイベント会場やスタジアム等のスポーツ施設等では、複数のセルによりカバーされる所定のエリアにおいて、大規模な数のユーザが通信を行う。このような環境において通信品質を維持しつつ無線通信サービスを効率的に提供するためには、通信品質を監視しながら無線通信システムのオペレーションを最適化することが必要になる。このような無線通信システムとして、セルにおける通信品質等に関する情報を収集し、これを分析することにより高度なRAN(Radio Access Network)の制御を行う機能の開発が進んでいる。例えば、無線アクセスネットワーク(RAN)をオープン化/インテリジェント化するO-RAN(Open-RAN)の標準化においては、RANの設定や運用をインテリジェントに行うための、RAN Intelligent Controller(RIC)が規定されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
O-RAN Working Group 2、「Non-RT RIC Architecture」、O-RAN Alliance、2023年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
所定のエリアに同一バンドの複数のセルが近接して配置される環境では、セル間において生じる干渉により、通信品質が低下しやすい。特に、各セルにより周波数リソースが共用される場合、干渉が生じる可能性が高くなる。本発明は、O-RANを用いる通信システムにおいて、RANの通信品質を改善する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様による制御装置は、Near-Realtime RAN Intelligent Controller(準リアルタイムRIC)とNon-Realtime RIC(非リアルタイムRIC)とを含むOpen-Radio Access Network(O-RAN)における準リアルタイムRICとして機能する制御装置であって、前記O-RANによって提供される複数のセルにより周波数軸上における所定の範囲の周波数リソースが共用され、前記所定の範囲の周波数リソースのうち前記複数のセルのそれぞれが優先的に使用可能な周波数リソースの範囲の設定が前記非リアルタイムRICにより周期的に行われ、前記設定は、前記複数のセルに含まれる第1のセルに設定された前記周波数リソースの範囲と、前記複数のセルに含まれる第1のセルと異なる第2のセルに設定された前記周波数リソースの範囲との少なくとも一部が異なるように行われ、前記制御装置は、前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの使用率又は干渉量の少なくともいずれかを特定可能な第1の情報を取得する取得手段と、前記第1の情報に基づいて、前記非リアルタイムRICが前記設定に対する非周期的な再設定を行うための通知をすべきか否かの判定を行う判定手段と、前記判定の結果に基づき、前記第1の情報に基づいて生成され前記非リアルタイムRICが前記非周期的な再設定を行う際に使用される第2の情報を含む前記通知を前記非リアルタイムRICに対して行う通知手段と、を有する。
【0006】
本発明の一態様による処理装置は、Near-Realtime RAN Intelligent Controller(準リアルタイムRIC)とNon-Realtime RIC(非リアルタイムRIC)とを含むOpen-Radio Access Network(O-RAN)における非リアルタイムRICとして機能する制御装置であって、前記O-RANによって提供される複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの使用率又は干渉量の少なくともいずれかを特定可能な第1の情報を収集する収集手段と、設定手段であって、前記複数のセルによって共用される周波数軸上における所定の範囲の周波数リソースのうち、前記複数のセルのそれぞれが優先的に使用可能な周波数リソースの範囲の設定を周期的に行い、前記設定は、前記複数のセルに含まれる第1のセルに設定された前記周波数リソースの範囲と、前記複数のセルに含まれる第1のセルと異なる第2のセルに設定された前記周波数リソースの範囲との少なくとも一部が異なるように行われる、ように構成された設定手段と、前記設定を示す情報を前記複数のセルのそれぞれにおける無線リソースの割当てを実行する処理装置に提供する提供手段と、前記設定に対する非周期的な再設定を行うための通知を前記準リアルタイムRICから取得する取得手段と、を有し、前記通知は、前記設定に対する非周期的な再設定が行われる際に使用される第2の情報であって前記準リアルタイムRICにおいて前記第1の情報に基づいて生成された前記第2の情報を含み、前記設定手段は、前記通知を取得したことに基づいて、前記第2の情報を用いて前記設定に対する非周期的な再設定を行う。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、O-RANを用いる通信システムにおいて、RANの通信品質を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
通信システムの構成例を示す図である。
RICの構成例を示す図である。
各セルに設定された周波数リソースの範囲の例を示す図である。
各セルにおける無線リソースの割当ての例を示す図である。
各セルにおける無線リソースの割当ての例を示す図である。
各セルにおける無線リソースの割当ての例を示す図である。
各セルに設定された周波数リソースの範囲の例を示す図である。
RICとDUのハードウェア構成例を示す図である。
非リアルタイムRICの機能構成例を示す図である。
準リアルタイムRICの機能構成例を示す図である。
DUの機能構成例を示す図である。
RICとDUが実行する処理の流れの一例を示す図である。
RICとDUが実行する処理の流れの一例を示す図である。
RICとDUが実行する処理の流れの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明に必須のものとは限らない。実施形態で説明されている複数の特徴のうち2つ以上の特徴は任意に組み合わされてもよい。また、同一若しくは同様の構成には同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
(システム構成)
図1に、本実施形態に係る通信システムの構成例を示す。本通信システムは、無線アクセスネットワーク(RAN)をオープン化/インテリジェント化するために標準化が進められているOpen-Radio Access Network(O-RAN)を用いて構成される。O-RANは、例えば、RAN Intelligent Controller(RIC)101、Distributed Unit(DU)102、Radio Unit(RU)111~RU114、及び、User Equipment(UE)121~UE128を含んで構成される。本実施形態において、RU111~RU114を総称して、RU110と呼ぶことがある。また、本実施形態において、UE121~UE128を総称して、UE120と呼ぶことがある。なお、図1では、1つのDU102が、有線ネットワークにより、4つのRU111~114に接続されている例を示しているが、DU102が2つ以上あってもよく、その場合、それぞれのRU110が、互いに異なるDU102に接続してもよい。同様に、DU102に接続しているRU110は、1つ、2つ又は3つであってもよく、5つ以上であってもよい。また、各RU110に接続するUE120は、ゼロ以上であってよく、1つの端末100が、複数の基地局110に同時に接続してもよい。各装置間は、有線ネットワーク又は無線ネットワークにより、相互に接続されうる。なお、図1において、実線は装置間が有線ネットワークにより接続されていることを示す。また、無線媒体を介して各RU110と通信可能なエリアは、セルと呼ばれうる。例えば、RU111~RU114は、セル131~セル134を構成する。図1では、それぞれのセル131~セル134を示す点線の範囲内に含まれるUE120のそれぞれが、そのセルを構成するRU110のそれぞれと通信可能である。それぞれのセル131~セル134は、空間的に重複する範囲がありうる。セル131~セル134を総称して、セル130と呼ぶことがある。
(【0011】以降は省略されています)

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