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公開番号
2025141323
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024041208
出願日
2024-03-15
発明の名称
層状複水酸化物の製造装置
出願人
日本国土開発株式会社
代理人
弁理士法人片山特許事務所
,
個人
,
個人
主分類
C01F
7/785 20220101AFI20250919BHJP(無機化学)
要約
【課題】製造対象を切り替える場合の手間を削減し、切り替えに要する時間を短縮する。
【解決手段】酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置は、前記酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合する混合部と、前記混合部に向けて第1の酸性溶液を供給する第1供給部と、前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液と異なる第2の酸性溶液を供給する第2供給部と、前記第1供給部に接続された第1配管から前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液が供給される状態と、前記第2供給部に接続された第2配管から前記混合部に向けて前記第2の酸性溶液が供給される状態と、を切り替える供給切替部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、
前記酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合する混合部と、
前記混合部に向けて第1の酸性溶液を供給する第1供給部と、
前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液と異なる第2の酸性溶液を供給する第2供給部と、
前記第1供給部に接続された第1配管から前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液が供給される状態と、前記第2供給部に接続された第2配管から前記混合部に向けて前記第2の酸性溶液が供給される状態と、を切り替える供給切替部と、
を備える層状複水酸化物の製造装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記混合部は、前記第1の酸性溶液と前記アルカリ性溶液を混合することで、硝酸型層状複水酸化物を生成し、前記第2の酸性溶液と前記アルカリ性溶液を混合することで、塩化物型層状複水酸化物を生成する、請求項1に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項3】
前記供給切替部は、前記層状複水酸化物が顆粒状で出荷されるか粉体状で出荷されるかに基づいて前記状態を切り替える、請求項1に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項4】
前記第1供給部は、前記第1の酸性溶液を調製する第1調製槽と、前記第1の酸性溶液を貯留する第1貯留槽と、を有し、
前記第2供給部は、前記第2の酸性溶液を調製する第2調製槽と、前記第2の酸性溶液を貯留する第2貯留槽と、を有する、請求項1に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項5】
酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、
前記層状複水酸化物を製造する際に発生する排液を貯留する複数の排液槽と、
前記排液が前記複数の排液槽のいずれかに貯留される前に、前記排液が所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と、
前記判定部の判定結果に基づいて、前記排液の貯留先を前記複数の排液槽のいずれかに切り替える切替部と、
を備える層状複水酸化物の製造装置。
【請求項6】
前記判定部は、前記排液の電気伝導度を検出し、前記電気伝導度が所定の基準を満たすか否かを判定する、請求項5に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項7】
前記切替部は、前記排液が通過する第1排液管と、前記第1排液管から分岐し前記複数の排液槽それぞれと接続される複数の分岐排液管と、前記第1排液管と、前記複数の分岐排液管それぞれとの連通状態を切り替える排液切替弁と、を有する、請求項5に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項8】
前記複数の排液槽それぞれに貯留された排液の処理方法が異なる、請求項5に記載の層状複水酸化物の製造装置。
【請求項9】
酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、
第1の酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合して第1の層状複水酸化物を生成する、又は前記第1の酸性溶液と異なる第2の酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合して第2の層状複水酸化物を生成する生成部と、
前記第1の層状複水酸化物又は前記第2の層状複水酸化物を製造する際に発生する排液を貯留する複数の排液槽と、
前記生成部において前記第1の層状複水酸化物が生成されているときには、前記排液が前記複数の排液槽のいずれかに貯留される前に、前記排液が所定の基準を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記排液の貯留先を前記複数の排液槽のいずれかに切り替え、前記生成部において前記第2の層状複水酸化物が生成されているときには、前記排液の貯留先を所定の排液槽に固定する切替部と、
を備える層状複水酸化物の製造装置。
【請求項10】
前記生成部において前記第2の層状複水酸化物が生成されているときの前記排液の貯留先の排液槽と、前記生成部において前記第1の層状複水酸化物が生成されており、前記排液が所定の基準を満たすときの前記排液の貯留先の排液槽と、は同一である、請求項9に記載の層状複水酸化物の製造装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、層状複水酸化物の製造装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
層状複水酸化物は、陰イオン交換作用を有していることが知られている。そして、層状複水酸化物の中には、この陰イオン交換作用によって、ヒ素、フッ素、ホウ素、セレン、六価クロム、亜硝酸イオン、その他の陰イオン系の有害物質を固定化することで、汚染水の水質改善、有害物質の溶出防止、土壌改良、廃棄物処分場での有害物質の安定化促進等に寄与できる性質を有するものがある。また、層状複水酸化物の中には、鋼材に塗布することで塩化物イオンによる鋼材の腐食を抑制する性質を有するものもある。そして、層状複水酸化物の製造方法に関してはいくつかの提案がなされている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2009/072488号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
層状複水酸化物は、酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合することにより製造されるが、混合する溶液の種類を異ならせることで、性質や用途が異なる層状複水酸化物を製造することができる。従来、性質や用途が異なる層状複水酸化物を製造する場合には、別々の製造ラインを用いて製造する必要があった。また、1つの製造ラインを用いて異なる層状複水酸化物を製造する場合には、一の層状複水酸化物の製造から他の層状複水酸化物の製造に切り替えるときに製造ライン全体を洗浄しなければならず、手間と時間を要する。
【0005】
1つの側面では、本発明は、製造する層状複水酸化物を変更する場合の洗浄の手間を軽減することが可能な層状複水酸化物の製造装置を提供することを目的とする。
【0006】
また、層状複水酸化物を製造する際に発生する排液を適切に処理することが可能な層状複水酸化物の製造装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本明細書に記載の第1の層状複水酸化物の製造装置は、酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、前記酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合する混合部と、前記混合部に向けて第1の酸性溶液を供給する第1供給部と、前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液と異なる第2の酸性溶液を供給する第2供給部と、前記第1供給部に接続された第1配管から前記混合部に向けて前記第1の酸性溶液が供給される状態と、前記第2供給部に接続された第2配管から前記混合部に向けて前記第2の酸性溶液が供給される状態と、を切り替える供給切替部と、を備える。
【0008】
本明細書に記載の第2の層状複水酸化物の製造装置は、酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、前記層状複水酸化物を製造する際に発生する排液を貯留する複数の排液槽と、前記排液が前記複数の排液槽のいずれかに貯留される前に、前記排液が所定の基準を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部の判定結果に基づいて、前記排液の貯留先を前記複数の排液槽のいずれかに切り替える切替部と、を備える。
【0009】
本明細書に記載の第3の層状複水酸化物の製造装置は、酸性溶液とアルカリ性溶液とを混合して層状複水酸化物を製造する層状複水酸化物の製造装置であって、第1の酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合して第1の層状複水酸化物を生成する、又は前記第1の酸性溶液と異なる第2の酸性溶液と前記アルカリ性溶液とを混合して第2の層状複水酸化物を生成する生成部と、前記第1の層状複水酸化物又は前記第2の層状複水酸化物を製造する際に発生する排液を貯留する複数の排液槽と、前記生成部において前記第1の層状複水酸化物が生成されているときには、前記排液が前記複数の排液槽のいずれかに貯留される前に、前記排液が所定の基準を満たすか否かを判定し、判定結果に基づいて、前記排液の貯留先を前記複数の排液槽のいずれかに切り替え、前記生成部において前記第2の層状複水酸化物が生成されているときには、前記排液の貯留先を所定の排液槽に固定する切替部と、を備える。
【発明の効果】
【0010】
本明細書に記載の層状複水酸化物の製造装置によれば、製造する層状複水酸化物を変更する場合の洗浄の手間を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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